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口と脚を閉じて目を開ける! 2023年の目標

昨年途中くらいに気づいたことがある。諸悪の根源は普段から無意識に口を開けている(口呼吸している)ことだと。口の渇き、口臭、唇の分厚さ、唇の乾燥、いびき、眠りの浅さ、口角が下がっていて不機嫌そうな表情。どれもそれぞれに、ばらばらに悩んできたことだけど、全ては「口を開けている」という一点に通じていた。

昔から出っ歯が悩みだった。写真を撮る時などふとした拍子に口を閉じたつもりでも微妙に開いている、唇が歯に引っかかるから。球技をしていて取り損ねたボールが歯に当たる瞬間は本当に恥ずかしい。キスをする時、とにかく歯がぶつからないことだけを願いながら角度調整に集中する。口が飛び出したような横顔が好きじゃない。

出っ歯の苦労はこれだけじゃなかったとは。気づけば口呼吸になっているんだ。それで口の渇きから表情まで、健康上や、内面、見た目の問題まで引き起こされていた。幸い小学校から高校まで皆勤賞だった私は丈夫な免疫機能に支えられているらしく、口呼吸によって風邪が多いという弊害はなかった。でもそういえばなぜかインフルエンザにはかかりやすかったり、コロナにはわりと初期にかかったりしたのも、口呼吸からウイルスが侵入しているのかもしれない。

口呼吸を改善しようと心がけても簡単ではない。私はヨガもしているし、鼻呼吸が得意だと思っていた。が、なんと「鼻呼吸ができる」ことと「口呼吸をしない」ことは同義ではない。歩いている時、仕事に集中している時など、呼吸以外に意識を向けている時にはほぼほぼ口呼吸をしている。

私の出っ歯は、おそらく指しゃぶりをしていたことが原因だ。眠る時は必ず指をしゃぶっていた。なかなかやめられず、小学校に入る時までやっていた。見事に前歯が出てしまった。中学時代の吹奏楽部でのサックスも一段と歯を押し出したかもしれない。サックスやクラリネットなどのリード楽器は、前歯に押し付けるのだ。

同時に、出っ歯と口呼吸はニワトリ卵の関係でもあるらしい。今となっては出っ歯だから口呼吸をしにくいけど、幼少期に口呼吸をしていたせいで口周りの筋力が低下し、歯が出てしまうこともあるらしい(詳しいロジックを忘れてしまった、すいません)。

ということで、今からでも意識的に口を閉じて鼻呼吸するようにすれば、出っ歯は治らなくても口呼吸の弊害は減らせるはずだ。出っ歯も多少引っ込んでくれないかなと思いつつ、歯列矯正のカウンセリングには行ってみようと思っている。

と、口を閉じることを意識し始めた時、私にはもう1つ閉じるべき箇所が見つかった。脚。

これは昔からよく指摘されてきた、座る時に「脚を閉じなさい」と。お行儀的な話だと思って、嫌々その場では閉じてきたけど、脚を閉じて座ることはなかなかに大変だったので気を使わなくていい時は全く気にせずに開いて座っていた。

これはなんと、私の内腿の筋力の弱さを表していた。

私はずっと陸上の短距離をやってきたので太ももがムキムキ、やめてからも太いのがコンプレックスだった。どうやら短距離などでは外腿や腿の前を鍛えてしまい見た目が太くなるので、細くしたい人は内腿や腿の裏(ハムストリングス)を鍛えて普段からそちらを使うようにすべきらしい、というのは数年前に知り、内腿を鍛えようとしてきた。

それでもなかなか鍛えられていないようで、ヨガでは特定のポーズだけことごとくバランスが取れない。そういう時は必ず内腿を使うものだ。いかに私の内腿が弱いかを知った。そしてヨガの先生に「普段から脚開いて座ってるでしょ」と言われ、それか!!!となった。脚を閉じて座るのがあれほど大変なのは内腿がそれだけ弱いからだし、そういう場面で楽をして脚を開けているから鍛えられない。

これまた大反省し、頑張って脚を閉じようと思った。本当に大変なのだけど、ヨガでがっつり鍛えつつ普段も意識してじわじわ鍛えたい。

ということでわかりやすい今年の目標が決まった。口と脚を閉じる。そして笑うと目がなくなってしまうのもコンプレックスなので、どうせなら一緒に意識しようと思って、口と脚を閉じる代わりに目を開きたい。

口と脚と目、そのものももちろん大事だけど、きっと、こういう細部への意識を常に持つってことは他の、人生全体にもいい影響を及ぼす気がする。「意識的に生きている」「人生をコントロールできている」そんな感覚はきっと私に満足感を与えてくれるだろう。

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