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通訳者の勉強法


毎日の英語学習のモチベーションが上がらないので、同時通訳者の本を何冊か読みました。突き詰めると、最も効果の高い英語コミュニケーションの勉強法は通訳の訓練法だと思っています。

一般的に、英和翻訳は英語を読んで日本語を書ければできますが、通訳は双方向であり「英語を聞いて日本語で出す」「日本語で聞いて英語で出す」を即時に口頭で行うため、様々なスキルが必要です。(憧れないわけがありません)

ご紹介するのは、関谷英里子さんの「あなたの英語勉強法がガラリと変わる同時通訳者の頭の中」という本です。

まず関谷さんをご存知ない方はYouTubeで検索して話しているところを見てみてください。とにかくカッコいいんです。著書を何冊か読んでなぜ彼女があんなにカッコいいのかの謎が解けました。


先日アウトプット・ドリブンの語彙習得法について書きましたが

関谷さんのこの本には、インプットとアウトプットの関係が分かりやすく書かれていました。

インプットは<知る>学習:リーディングやリスニング         アウトプットは<使う>学習:スピーキングとライティング

インプットで知識を仕入れたら、それをアウトプット(実践)する。アウトプットをしてみると自分に足りないところが分かるので、またインプット→アウトプットと、永遠にサイクルを回していくといいのだそう。

この本を読んで初めて知ったのが、TOEICの S&Wテストです。TOEICにスピーキング&ライティングのテストがあるなんて知りませんでした。「目標は数値化しないと達成が難しい」と言われます。英語学習は実力を数値化できないので自分の成長が見えにくいですよね。これを機に一度受けてみようと思いました。

もちろん、定番の同時通訳訓練法も紹介されています。
シャドーイング:音を聞きながら、流れてきたままの音を再現する
リテンション:一文を聞いてから、聞こえたものをそのまま繰り返す
パラフレーズ:聞いた内容を別の言葉を使って表現する

語彙を増やすには多読が一番、という話も納得でした。日本語もそうですが、読書量と語彙量は比例します。私は2018年から英語の多読を始めました。肝は「辞書を使わずに英語を読む」ということ。辞書を引かないので集中が続きやすく、類推力が身につきます。

仕事のほうは、9月からまた新たなプロジェクトが始まりました。映画やドラマの仕事はプロジェクトごとに違うメンバーとチームを組んで仕事をします。様々なバックグラウンドの人との仕事は慣れるまでが大変ですが、外国人との仕事は学ぶことも多く、いろんな表現を盗むチャンスです。

関谷さんがこの本で紹介されていたように、単語帳(表現集)をエクセルにまとめる、ということをコツコツやってみようと思います。

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