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ちいさな冒険



小学三年生の頃、自転車を手に入れたわたしは行ったことのない場所へ行ってみたくて、「道を曲がらずにひたすらまっすぐ行ったらどこまでいけるか」という好奇心のまま、走り出した。若さゆえの無謀、愛すべきお馬鹿さんである。

まっすぐ。


結果的には「門限過ぎたら怒られる…」という冷静な判断で隣の隣の校区くらいまでの距離で引き返した。ローマまで走り続けてなくてよかったと思う。でも、その時に見た知らない町の風景は、なんて事のない住宅街や公園だったにも関わらず、とてもわくわくするものだった。


冒険に出よう

自転車は今もよく漕いでる


いつもと違う場所に行く。それは小さなわたしにとっては大きなことで、勇ましい冒険だった。

大きくなったわたしも、負けじと冒険に出たい。ということで、思いつきで飛騨高山まで行った。自転車ではさすがに無理なので自動車で🚗金沢から約1時間半。


さるぼぼがあらわれた!

▷たたかう
▷にげる
▶︎なかまにする

飛騨高山、割と近いのに来たことなかった未踏の地。さて冒険といえばみなさんお宝です。さるほぼを仲間にしたので、ここからざっくざくとお宝を掘り出そうじゃあないか。

お宝①輝く肉寿司

飛騨牛肉寿司3種盛りを手始めにゲットしてやったぜ!

口に含むととろけるお肉。なんて柔らかいの…!

見てこの艶肌お肉。たまらん。お肉の宝石や〜って心のなかの彦麻呂が顔を出しちゃう。瞳孔開いてくぞ。

お宝②伝説の肉寿司

またまた肉寿司。こっちのお店が元祖らしい。
つやっつや〜のタレが狂おしいくらい美味しそう…。禁断のお寿司や…!

こちらのほうが肉肉しい感じで、食べ応えあったかも。シンプルなわさびも最高だ。

お宝③お団子五兄弟

みだらし団子が有名なんだって。注文したら熟練感あるおじさんが「ほいよ〜」って焼いてくれたので店先のベンチでいただく。

甘くないからぱくぱくいける。これで100円は何本でも買っちゃうわ。ダースで買うわ。

団子三兄弟ならぬ団子五兄弟。もちもち仲よし。もちもち。

お宝④ねこまんじゅう

猫饅頭があると聞いて馳せ参じましたが聞いてた以上に癖のある顔。じっと見てると夢に出てきそうだ。

夫「なんか食べると呪われそう…」

「それも冒険の醍醐味だ」

夫「クレイジー」

ねこちゃんの種類によって中身のあんこも違うんだよ。凝ってるよねえ。ふかふかでおいしかった。ふふふ。口福の呪いにはかかってなんぼだ。

お宝⑤爆弾焼き


これは夫が食べたのだけど、飛騨牛やらうずらの卵やらいろいろ詰まった大きなたこ焼き。うまみの破壊力の強い爆弾みたいだった。お宝というよりはもはや武器。


お宝⑥花束みたいなソフトクリーム

暑かったので最後は冷たいもので。
花びらみたいなソフトクリーム、はじめて食べた!滑らかで柔らかくてミルキーで。ボリュームすごいけど、飽きずに食べれた。

「記念日にはソフトクリーム花束がいい」

夫「俺たぶん渡す前に食べちゃうわ…」

「なんで!!!」


冒険というか

冒険の途中に見つけた

ただの食べ歩きになってしまった感もあるけれど、でも知らない所に行くと心の状態がリセットされて気持ちがいい。

日常から離れて、いつもと違う自分になった気分。ただの道も、家も、草も花も全部なんでが特別なものに見える。冒険って子どもの特権だと思ってたけど、子どものころの、まっすぐ走ったあのときのわくわくのひとかけらが、今大人になった自分のなかでもキラキラ光ってるような気がして嬉しい。


また次はどこに行こう。遠くなくてもいい。ちいさな冒険に出たい。


関係ないおまけ

今日は七夕なので短冊風クッキーつくりました。


チョコペン難しい。


夫「ペン屋さんになりたいのか」

「パン屋だよ!!」


ということでハッピーサマーバレンタイン💌

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