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小1の壁。今年も残り半年「しかない」と思うか、「もある」と思うか。

息子が小学校に入学して、早いもので2か月が経った。正直、この2か月の記憶は、ほとんどない。

入学式を迎えるまでは、毎日慣れないお弁当作りで寝不足だった。入学してからも、毎日の時間割を確認することや宿題の丸つけをすることに必死だった。「あさがおを育てるため、500㎖のペットボトルを持ってきてください」という突然の通達に慌ててコンビニに走ったし、水着のゼッケンのつけ方があっていたのか、未だに正解はわかっていない。

恐らく、これが俗にいう「小1の壁」である。



小1の壁とは?

小1の壁とは、「子どもが小学校に上がると保育園時代に比べて、仕事と子育ての両立が困難になること」を指す。主な原因として挙げられるのは、大きく6つ。

1.保育園と学童保育の預かり時間の違い
保育園は通常8時から18時まで預かってくれるが、学童保育は多くの場合、学校が終わってから18時まで。これにより、保育園に比べて親の仕事時間が限られることになる。

2.小学生には長期休暇がある
夏休みや冬休みなど、長期休暇が多くある。結果、子どもの面倒を見る時間が増える。

3.学校生活のフォローをしなければいけない
宿題や翌日の準備など、親が学校生活をサポートする必要がある。特に小学1年生のうちは親のサポートが欠かせない。

4.時短勤務ができなくなる場合も
一部の企業では、子供が小学生になると時短勤務の適用が終了する場合がある。これにより、フルタイム勤務に戻ることが求められる。

5.学童に入れない
学童保育の定員が限られているため、すべての子供が利用できるわけではない。

6.PTAなど学校活動への参加が必要になる
学校行事やPTA活動に参加する必要があり、特にフルタイムで働く親にとっては負担となる。

(出典:ベネッセ教育情報「見つかる、明日の学び」「小1の壁」とは? 体験談と専門家アドバイスから考える対策と乗り越え方 https://benesse.jp/kosodate/202310/20231011-1.html

これを見て、みなさんはどう感じただろうか?

「幼児の時に保育園に入園させた経験があるし、『小1の壁』って言っても大したことないんじゃない?」
「実際、小学1年生の児童は少し前まで保育園児だったわけだし。行き先とルールが変わるだけで、そのうち慣れる気がする。」


実は私は、小学校に入学するまでこう思っていた。ところがどっこい、全然違うのだ。

保育園の入園と何が違うのか?実体験から思うこと

決定的に違うのが、ママに慣らし運転期間がないことだと思う。保育園の入園時は、多くの場合はママも育児休暇明けで復職するタイミング。子どもが1週間~1か月をかけて保育園に慣れていく「慣らし保育」期間と並行して、ママも職場に少しずつ慣れていくアイドリングタイムがある。

ー出社すると、自分がどのくらい疲れるのか?
ー帰宅後の家事の段取りは?
ー子どもが熱を出したとき、どうやって対応するのか?

など、慣らし保育の期間は子どもだけではなく、親側も子育てしながら働くことに慣れていく重要な時間だったと思う。

では、小学校に入学するときはどうか?
子ども側には、「慣らし保育」的な猶予がある。入学して間もない頃は給食を食べずに帰ってくるし、5時間授業があるのもしばらく経ってからだ。集団登下校を通して、「お迎えがなくても自力で家に帰ってくる」ことも学んでいる。ランドセルの中身も、少しずつ重たくなっていくのだ。

一方ママ側はというと、子どもが小学校に入学するからといって仕事が免除されるわけではない。むしろ、子どもが就学した後は短時間勤務制度の対象外になる場合も多く、問答無用でフルタイム勤務が求められる。

この状況では、段取りを整えたりイレギュラーに対応できる体制を築いたりする余裕が、ない。
全く、ない。
加えて、年々歳をとっており、体力もない。
私自身の体感としては、保育園入園以上にタフなイベントだった。

けれども、小学校からくたくたで帰ってくる息子の姿を見ていると、弱音を吐くわけにもいかない。一番大変なのは、新しい環境で挑戦している息子だから。彼の新生活を全力でサポートしなければいけない、そう思っていた。

「ママも一緒に1年生」のススメ

そんなこんなで、今日までずっとてんやわんやな生活を続けている。息子が小学校に入学してから私はひどい風邪を2回引いたし、持病の喘息も悪化した。

このままでは気持ちまで暗くなってしまう。
そう思った私が出会ったのが、SHElikesだった。

SHElikesは、クリエイティブにかかわるスキルをオンラインで学ぶことができる女性向けのキャリアスクールである。ただ学ぶことができるだけではなく、仲間と一緒に励ましあえるコミュニティがあるのが特徴だ。
そう、学校みたいに。

たまたまSHElikesのページを見かけたとき、私はこう感じた。

「ここに入ったら、私も息子と同じ1年生として、一緒に頑張ってるって思えるかなぁ」

正直、時間的な余裕はない。仕事も家庭もままならない今の生活に「学び」の要素を持ち込むなんてギャンブルすぎる。

それでも、支えるだけの毎日に疲れていたのだと思う。

無料体験を経て、早速SHElikes入会した私は今、ライティング講座を中心に勉強を続けている。毎日新しいひらがなの正しい書き方を覚えて帰ってくる息子を横目に、私はワクワクする文章の書き方を学ぶ。

日常のバタバタは解消していないし、息子の音読の宿題をどういう気持ちで聴いていいかもよくわからない。けれど、夕飯時の息子との会話内容が少し変わった。

「今日はねーひらがなの『ぬ』と足し算をやったよ!」
「すごいねー、ママは○○の授業を受けたよ。」
「ママも、おしごともがんばったしお勉強もがんばったんだねー、えらいね!」

純粋に嬉しい。だから、今日も学びたいと思う。
そして、小学校から帰ってきた息子に自慢するんだ。

気づけば2024年も折り返し。
子どもの小学校入学イベントを乗り越えた自分は頑張ったと思うし、新しい学びに一歩踏み出した自分も誇らしい。

本記事はSHElikesの受講生を対象とした「ライターコンペ」の応募作品です。
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