母の愛というのは、いつもささやかで、大きなものだと思う。 大学生の頃、札幌の実家から上京して一人暮らしをしていた私は、ある時体調を崩した。日常的に連絡を取り合う親子ではなかったが、体調を崩したときだけは連絡することに決めていた。今思えばなんでだろう。寂しかったのかもしれないし、心配させるといけない(知らないうちに子どもが入院とかしてたら親だったら多分嫌だろうし)と思っていたのかもしれない。とにかく、ベッドに横たわったまま、母に電話をかけた。「食べられそうなものを送るよ」と言
息子が小学校に入学して、早いもので2か月が経った。正直、この2か月の記憶は、ほとんどない。 入学式を迎えるまでは、毎日慣れないお弁当作りで寝不足だった。入学してからも、毎日の時間割を確認することや宿題の丸つけをすることに必死だった。「あさがおを育てるため、500㎖のペットボトルを持ってきてください」という突然の通達に慌ててコンビニに走ったし、水着のゼッケンのつけ方があっていたのか、未だに正解はわかっていない。 恐らく、これが俗にいう「小1の壁」である。 小1の壁とは?
5月中旬、小学校の運動会。 今年4月に小学校に入ったばかりの息子、初めての運動会の日である。 朝8時半に開会したのち、学年ごとの演目が大体30分ずつで入れ替わっていく。 保護者は我が子の演目だけ観覧し順次帰宅。 子供たちは給食をとり、13時過ぎに下校してくる、そんな予定だった。 小学校に入学してからも、息子は週末の昼寝を続けていた。 「いつも以上に疲れて帰ってくるだろうから、一度昼寝をさせて夕方くらいに公園でも行こうかな」と、自宅でゆったり過ごしながら考えていた私。 下校