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思い出の修復 

思い出の修復に8万円...


横浜の靴修理店勤務の

村上塁さん(38才)の紹介です

テレビ番組『情熱大陸』の中で

この未婚の靴修理職人は

インタビューに答えてこう言った

「仕事か結婚かと聞かれると

 躊躇なく仕事だと答えますね。」と


一昔前とは異なり

その答えの内容が最近ではすごくまれ

なもののように私には思えた


横浜の街の一角にひっそりと

たたずむ靴修理専門店

「ハドソン靴店」

靴修理の腕が評判となり

全国から客が古靴を持ち込み

修復を依頼する

中には、亡くなった父の形見の

ブーツを持ち込む人や

またある日は違うお客が靴を持ち込む

先だった息子さんがはいてた靴らしい

他店では修理不可能と

見放された靴を修理し

新品かと思うほど素晴らしい形で手渡すと

お客は涙ぐみ謝意をしめす

人は思いに価値の軽重をつけない

若き職人が

「お代は8万円です。」と言うと

お客は満面の笑顔で

「ありがとうございました。」と答える

しっかりと出来上がった形見の
(買えば数万円ぐらいであろう)

靴をいとおしく

抱きしめながら帰って行く

村上さんは言う

技術の先にある

お客様の思いに応えたいのだ...と

見つめているのは靴ではない

その先にあるお客様の思いであり

その思いにこたえ、お客様を笑顔に

したいのだ...と

だから皮裁断用の包丁研ぎに

時間かかるので、デートしたとしても

相手を待たせてしまう自分がいるのだ...と

最良の出来上がりのためには

どうしても時間を忘れる自分がいる...と

仕事を終え、深夜に帰宅し1人で

晩酌しながら聴く曲は

河島英五の『時代おくれ』

♪...目立たぬように
 はしゃがぬように
 似合わぬことは無理をせず
 人の心を見つめつづける
 時代おくれの男になりたい...♪


だから結婚は考えられない...と

私は昭和、平成、令和と生きてきたが

この曲をよくスナック等で歌っていたので

その曲の選択にも引っかかった

この人本当に38才か?

また「一意専心」と昔、私が

良く心がけていた言葉も思い出した


人の思いにこたえる生き方とは?

そんな生き方がしたい...

村上さんの番組を見て

強く思い直した


一事にかける人の

強い思いを

垣間見た気がした






お読みいただきありがとうございました^_^





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