Cinema 4D:Mixamoコントロールリグ
最初に: Mixamoについて
MixamoはAdobeが運営している3Dキャラクターアニメーション制作ができるwebサービスです.キャラクターをwebにアップロードしたら,リグ作成からアニメーション付けまで数ステップの操作で完了できるのが魅力です.アニメーション付けしたキャラクターをダウンロードしてCinema 4Dなどにインポートして利用できます.キャラクターは自分でアップロードする以外にも最初からMixamoに用意してあるものを使うこともできますし,Fuseというツール(Adobe CCに同梱)を使うと(こちらも数ステップでキャラクターをモデリングできます)作成したモデルをダイレクトにMixamoへアップロードできるので,効率よくアニメーションまで作成できます.
Mixamoはこちら(Adobe IDが必要)
https://www.mixamo.com/#/
Mixamoを使うと驚くほど早くキャラクターアニメーションを作ることができますが,少し難点もあります.それはダウンロードしたfbxをインポートすると分かりますが,全てのフレームにキーフレームがベイクされた状態になっている点です.したがって,Mixamoで作成したアニメーションをさらにカスタマイズするのはとても困難です.
そこで,Cinema 4D R21ではMixamoリグを簡単にコントロールするためのMixamoコントロールリグという機能が追加されましたので,その使用方法を紹介します.
Step: 1 インポートからMixamoコントロールリグの設定まで
1) Mixamoからダウンロードしたfbxを開きます.
2) ウェイトタグを選択し,デフォルトポーズへ戻します.また,タイムラインでアニメーションをオフにします。
3) キャラクターメニューから〈キャラクター〉を作成したら,〈テンプレート〉を〈Mixamo control rig〉に設定してリグを組んでいきます.
4) リグを作成したら,〈調整〉タブに移るとシーン内のMixamoリグの同じ位置に自動的に調整されます。
5) Mixamoコントロールリグのリターゲットとウェイト変換を行います。
上記手順の動画です。
Step 2: コントローラからMixamoリグをコントロールする
コントローラがMixamoリグへリターゲットし,ウェイトも変換したらキャラクターオブジェクトのコントローラを使ってMixamoリグを調整できます.コントローラ側にキーフレームを記録していくことで,元のMixamoアニメーションからバリエーションを作成したりできます。
ベースとなるMixamoアニメーションから派生するバリエーションを作成した例
一番奥はMixamoオリジナルです.手前二つは各コントローラにキーを記録してベースアニメーションからバリエーションを作成しています.段差がある場合も足のコントロールを調整して対応できます。
左側はMixamoオリジナルで,右側はコントロール側にキーを記録して腕の位置や足の開き具合の調整や動きを追加しています。