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ラジオと本

 昼休みは高橋源一郎の飛ぶ教室(1月21日)の聴き逃し配信
 ゲストは文芸評論家の斎藤美奈子さん
 秘密の本棚で紹介した本は二人の対談をまとめた『この30年の小説、ぜんぶ』(河出新書)
紹介の段階から参加して長いトークに
 読むのは孤独な作業だけど、一つの本について語り合うのは新たな発見もあり評価も異なり楽しいと

 「読んだ本の良さがわからない」ことについての読書からの質問については「絶望する、なんて私は頭が悪いんだと。本は未来を先取りしたりなどしているので、その時わからなくても読書経験を積んだりする中でいつかわかる日が来る」と
 確かに簡単にわかる本もあれば、いろいろな人がいろんな評価をしたり、「100分de名著」のように作家を深く研究をした人が時代背景なども踏まえてその本の根底にあるものや本質的ものを掘り起こして解説しなければ理解できないこともあるので難解です。わからなくても当然なのでしょう。まあ、それにめげずに読書することが大切なのかも

 作文の苦手な人には「キャラクターを作りコスプレのつもりで演じるように書く」と

午後からは石原慎太郎と瀬戸内寂聴の往復随筆
『人生への恋文』を
寂聴さんが「古今東西の小説談義でもゆっくりしたいものです」というぐらいだから、名著というものはいろいろな見方ができ、やはりひと筋縄で理解できるものではないのでしょう
 また、石原慎太郎は「海という母」の中で海を眺める人間の思いは千変万化で、その思いのすべてを海は応えて満たしかなえてくれる」と
小説も海のようなものかもね

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