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空気を読む、見て見ぬ振りをするは英語で?

「空気を読む」、「見て見ぬ振りをする」は英語で?

空気を読む、はとても日本語的な表現ですよね。

英語で「空気を読む」はなんといえば良いのでしょうか?そもそもそんな表現あるのかな...?

先日の北京オリンピックでフィギュアスケートの公式ツイートを見ていたところ、「空気を読む」に該当しそうな表現に出会いました🌼 

"read the room"です。

といってもread the room=空気を読む、というわけでもないので、色々見ていきたいと思います♪

"read the room"

この場合のroomは「部屋」ではなく「会場」という意味。

ミーティングルームや会場などの空気を読む、ということです。

明らかに不適切な発言をしている人に「空気を読め!」と注意するために命令形で使われることが多いみたいです。

先日のオリンピックではドーピングが問題になりましたが、フィギュアスケートの公式アカウントはそのことには触れず、淡々とフィギュアスケート女子のメダリストをたたえました🥇

その行動に対して上がった声が"read the room"です。

オリンピックのような公式の場で今の空気を読め!ということです。

(といってもこの場合は淡々とツイートするしかない気もするけど...)

"read social cues"

家庭、職場や学校での日常では"read social cues"が使われます。

He doesn’t read social cues.
彼は空気を読まない。

"party pooper"

空気を読む、とは

場の空気とは、日本における、その場の様子や社会的雰囲気を表す言葉。とくにコミュニケーションの場において、対人関係や社会集団の状況における情緒的関係や力関係、利害関係など言語では明示的に表現されていない関係性の諸要素のことなどを示す日本語の慣用句である。(wikiより)

日本で「空気を読めない人」、となると失礼なことを言うというよりも、その場のノリについけない人を指すことも多いですよね。

She doesn't have good social skills.

She's socially awkward.

飲み会の場でノリについていけない人を「空気読めよ」と茶化す人がいるとすれば、場をしらけさせる人という意味で socially awkwardとかがあります。

(単純にshe is so awkwardとかもよく言われます)

欧米の文化では飲み会はパーティなのでパーティをシラケさせる、ノリの悪い人、という表現がいくつかあります👉

"party pooper" 

Stop being such a party pooper! 
しらけたこと言わないでよ!

"spoilsport"

Sorry to be a spoilsport, but I can't go to the party tonight.
しらけさせて悪いけど、今夜はパーティに行けないんだ。

空気を読む、はあまりに日本的な表現なのでなかなか100%合致する表現がないですね🌼

スペイン語では...

スペイン語でも場をシラケさせる人という意味があります。

"aguafiesta"

fiesta(フィエスタ)はお祭り、パーティ、フェスタという意味。

agua(アグア)は水です。

パーティに「水を差す人」ということです。

No seas aguafiesta

日本語でも「水を差す」というけれど、スペイン語でも水がパーティを台無しにする原因になる、という表現になるのは面白い〜

the perks of being a wallflower

パーティーでうまく振る舞えない人といえば...

ウォールフラワーという映画があります🌼

これは超内気な男の子が主人公で、あのエマ・ワトソンも出演している映画です。

この映画では主人公であるチャーリーがあまりに内気で静かに、パーティーでは空気のようになってしまうことから「壁の花(Wallflower)」のようにひっそりと息を潜めて毎日をやり過ごすのですが、いわゆる「ノリが悪い人、パーティーでうまく振る舞えない人」が成長する青春ストーリー。

小説家を志望する16歳の少年チャーリーは、高校入学初日にスクールカースト最下層に位置付けられてしまう。誰からも話しかけられず、「壁の花(Wallflower)」のようにひっそりと息を潜めて毎日をやり過ごすことに注力していたチャーリーだったが、陽気なパトリックとその妹で美しく奔放なサムに出会い、生活が一変。初めて友情や恋を知るが、過去のある事件をきっかけに、3人の青春の日々は思わぬ方向へ転がり始める。

wallflowerには

ダンスパーティーで誰にも相手にされずに独りぼっちで壁際にいる人
活動などに参加させてもらえない人

という意味があるのです🌼

原題の"perks"は「特典」という意味で、英検とかにも出てきます。

臨時収入,役職員の特典,役得といった意味。

There's the perk of letting you join communities for paying members.
有料会員専用のコミュに入会出来る特典があります。
worker perk
社員特典


見て見ぬ振りをする


見て見ぬ振りをする、と言いたい時は...

「pretend not to see」

「turn a blind eye to」

The classmates turned a blind eye to the bullying.
「クラスメートたちはいじめに見て見ぬふりをしていた」

elephant in the room

見て見ぬ振りをすると言いたい時に面白い表現があります。

the elephant in the room
直訳は「部屋の中の象」

部屋の中に象のような巨大なものがいると明らか誰の目にも入っているし、明らかに大問題なのに、その事をあえて話題にしない、見て見ぬふりをする、という状況を意味します。

象を大きな問題と見立てて、悩んでいるけど口に出しづらい状況を言います。

ビジネスの場で、もし会議室に象がいたら大問題。

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明らかに大変な問題があるのに、話題に出さず、無視することを言います。

TIMEの記事ではIT企業が沢山あることで有名なアメリカのシリコンバレーで、女性差別があることを記事にしていますが、ここでelephant in the Valleyという造語があります。

この造語はelephant in the roomという表現を知っていたら理解できますよね💡

「空気を読む」、「見て見ぬ振りをする」は英語でなんというかまとめてみました。







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