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文章の向こうに、確かにいるあなたが。

あの奇跡のような一日から、今日で一か月になる。
noハン会2nd
思えばあの日はずっと昔のことのようで、あの日会ったみんなとはずっと前からの知り合いで、友人で、仲間だった気がする。

あの日を迎える前と、後。
それは当たり前のことかもしれないけれど、あの日を境にぼくの中で大きく変わったことがある。

読んでいる文章の向こうに、あなたの顔が見える。
あの日あなたから感じとった空気が、文章の中にふっと漂っている。

読んでいる文章の表情が、温度が、より確かなものに感じられるようになったんだ。

物腰柔らかく挨拶をしてくれた彼女は、イベント中はにこやかにみんなとの交流を楽しんでいたけれど、二次会の居酒屋では涙を流していた。
「笑顔」「泣いた」という言葉が彼女の文章にあらわれたときに、ぼくはその笑顔と涙を思い浮かべては、より彼女の文章に感情移入するようになった。

緊張感漂う表情で司会という大役をこなしながらも、みんなとの会話の中では笑顔の絶えなかった彼女。
すこしこころの具合がよくないと目にすれば、落ち込み戸惑う彼女の表情が浮かび、みんなをしあわせにするあの笑顔を早く取り戻してほしいと願うようになった。

懐の深い仕切り屋さんの彼は、あんなに明るく話してくれたのに、ぼくは笑顔しか見ていないのに、ここでは私生活の悩みをそっと吐露していて。
あの安心感のある笑顔の裏に抱えている苦悩がより身近に感じられて、他人事とは思えなくなった。

小説、文章にたいする真摯な姿勢。
淡々と会場の隅っこでその熱をみんなに伝えていた彼の書くものを、より背筋を伸ばして受けとらなければならないと思った。

そんなふうに、前よりずっと、みんなの文章に表情と温度が感じられるようになった。

がんばれ、負けるな、すごいね。
落ち着いて、無理しないで、どうか穏やかに。
そんなことを口走りたくなりながら読んでいく文章は、これまで以上にぼくの中に沁みこんでいくようになった。
不思議なことに、それはまだ会っていない人たちにも言えることで。
みんなの顔が、わかる気がするんだ。
ちっちゃなアイコンから表情がうかがえる人もいるけれど、そうじゃなくて。
どんな思いでこれを書いたのだろう。
なぜ形にしようと思ったのだろう。
そんなことが、以前よりも確かに感じられている気がしている。

一昨年の年末にnoteに出会って、去年のGW明けから毎日更新をするようになって、みんなとの交流が増えて、実際に会って、今こうして年を越した。
その間、良くないことかもしれないけれど、ぼくは徐々に本が読めなくなっていった。
だって、書き手の表情が見える文章の方が、面白い。
こころが動く。
文章って、上手いヘタじゃないんだ。
そんなふうに、思うようになったから。

もちろん読書は必要だから、やめる気はないけれど。
今はそんな、みんなの書く文章が、ぼくのこころを満たしてくれている。

文章の向こうに、確かにいるあなたが。
ぼくのこころを、満たしてくれている。



いつもありがとう。

今日も穏やかな一日になりますように。







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