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だからスキを手渡したいんだ week22

深い夜からこんばんは、だいすーけです。
その週に読んだnoteのなかからいくつかのスキnoteをピックアップしてご紹介しています。今回はその22回目。
自分のスキをしっかり表明することを、今年の目標に据えています。

今回もたくさんのnoteを読みました。のちほどご紹介しますが、先日「仮面おゆうぎ会」という小説がお題の個人企画があったので、小説を読むことが多かったかなと思います。

それではさっそく、ご紹介します。



ワインを飲んでみたいあなたへ 何から始めればいいの? / Yuki Honda /ワインは葡萄が見た夢 さん

ワインを飲んでみたいけれど、何を選んだらいいかわからない。そんな思いをしたことがある方、多いと思います。そもそも何がわからないのかわからないし、ブドウ品種、産地、そんなの訊いたところで覚えられない。難しいですよね。でも。
Yukiさんがそんなワイン選びのコツを、わかりやすく教えてくださいました。難しいことは考えない。考えるべきは、このふたつ。

①ファーストステップは 歩幅を小さく 
②嫌いの要素を外すこと

これは、とってもポイントを押さえた選び方。
たとえば、夕食のお供に気軽に合わせたいワインと大切な人との記念日にゆっくり飲みたいワインはちがうと思うんですよね、求めるテイストも価格帯も。それがイメージできたらもう①はクリアできたようなもの。お店の方に訊いてみるならまずは、そのワインを飲む目的(シチュエーションと言ってもいいかもしれない)を伝えてみましょう。
②については、食べものでも考えますよね。辛いのは苦手、甘すぎないほうがいい。それとまったく同じこと。「嫌い」の要素を除いたら、「好き」がぐっと近づく。

お店の人って、商品に興味をもって訊いてもらえるのは基本的にとてもうれしいことなんです。サービス業の人は、頼られたら応えたい。最初はとくに、聞くのが恥ずかしい、迷惑かも、そんなふうに思ってしまうかもしれないけれど、そこはその後の佳きワインライフのため。勇気を出して、一歩ふみ出してみてください。

生活のどんなシーンにも、楽しみや幸せを演出してくれるワインがきっとあります。これは、それにめぐり会うための2ステップ。ぜひ、ご参考に。


自信がないで終わらせない。 / 熊谷香里(芸術家) さん

人と話をしていて、とくに最近よく思うようになったことがあります。それは、「自分のことをわかっていない人が意外に多い」ということ。
自分にとっての「普通」や「すでに持っているもの」がだれかや社会にとっての「特別なこと」である場合って、わりとあるのではないかと思うんですよね。
自分が懸命に歩んできた道、費やした時間。考えてきたこと。仮にずっとだれかと同じ経験をしてきたとしても、その経験に触れた角度はちがうはず。だからそれはただちに、だれかにとっての「特別なこと」になり得る。

現代アート作家の熊谷香里さん(HPはこちら)。「アーティストとして活動してきた20年という時間」。このように書くだけで熊谷さんの経験がだれかの財産になり得る気がしますが、それには確たる証拠も保証も参考文献もない。ご自身で理解するのは難しいですよね。でも、それを人に伝えたい、教えたい。そう思ったときに必要なのはやっぱり「自覚すること」なのだと思うんです。ご自身の経験がだれかにとっての「特別なもの」であることを。

私にあるのは20年間絵を描き続けて売り続けたキャリアしかないのです。
先生になって見たいけど、なれない自分にうんざりします。

もちろん、すでに持っているものをより光らせる、突き詰めることは必要。その上で体系化し、言葉にする。それは決して簡単なことではないけれど。

でも、自信がないで終わらせたくない。

偉そうな言い方になってしまって申し訳ありませんが、どこかでその一歩が踏み出せるといいなぁと思っています。


個人企画 #仮面おゆうぎ会 関連記事 / 坂 るいす さん

この紹介文は企画をご存知ない方向けに書きます。

久々に現れました、モンスター企画。坂るいすさんの、「仮面おゆうぎ会」です(すでに企画は終了しています)。
内容を簡単にご説明すると、参加者のみなさんが書かれた小説を匿名の状態でるいすさんがご自身のアカウントで投稿する。読者はだれが書いたかわからない状態で一つひとつの小説を読む。作者、フォロワー数などなど。そういった二次的要素を排除して、純粋に作品を楽しもう。
そんな企画でした。

集まった作品は、全部で29。企画終了後に実際の作者の方がご自分のアカウントで再投稿しているものは下記のマガジンから読めますので、ご興味のある方は是非どうぞ。

ほんとうにすごかったんですよね、この企画。企画中、twitter上は作者予想で大盛り上がり。
何よりも、「作者不詳の作品を読む」ということがぼくの知る限りこれまでありませんでした。良くも悪くも「だれが書いたか」は大きくて、「どのアカウントで公開するか」はスキやビューの数に大きく影響する。その部分をフラットにしたことは、noteというプラットフォームの盲点というか、ここに着目したことそれ自体が表彰モノだと思っています。
参加された方々にとっても非常に刺激的だったと思うんです。楽しみな反面すこし怖いですよね、純粋に「スキ」が評価になるんだから。逆に、自分の名前という看板を背負わない分、自由に書けたという方もいらっしゃるかもしれませんね。

すこし長くなっていますが、3つもnote引用しているので見合ったボリュームで書きます。
バズるための○○、フォロワー獲得のための○○。逆に「スキ」の数を追いかけるのはあまり意味のないことである、自分の書きたいものを書くことが目指すべきことである。方々からいろんなことを言う人がいます。決してどれがいい悪いではなくて。ただそれでも気になるものは気になるし、スキが多いに越したことはない。そう思う方もたくさんいらっしゃると思います。さいきん読まれないんですよね、ぼくだけかもしれないんですけど。このままじゃ、ふつうに書いていたって大きな変化は訪れない。これまでのnoteでの過ごし方がスキやフォロワーさんの数にある程度反映されているのはたしかな事実だと思いますが、その上で、平等な場所で作品を発表したい。腕を試したい。できるなら、認められたい。みんなで楽しみたい。ここには参加された方のいろんな思いがあったと思います。

この企画がすごかったなと思ったところは、前述したように作者の匿名性を実現したという部分が大きいですが、それともうひとつ。このような作品の発表のされ方を、「読者も求めていた(のではないかという仮説)」、という部分でもあると思っています。
当然読者は作者と一部重複していますが、noteにおいてフラットな目線で純粋に作品を読むことを楽しんだ方々の存在がこの企画を大いに盛り上げた。そんなふうにも、考えることができるのではないでしょうか。

だいぶ長くなってしまいましたが、こんなふうに遊べる大人たちがカッコいいですよね。何度か言いましたがここでもあらためて。
るいすさん、企画に参加されたみなさん、読者のみなさん、たいへんお疲れさまでした。noteの歴史にのこる、名企画だったと思います。


「怒りパワー」の有効活用 / verde さん

人がだれかに話をするのは思いや考えを伝えたいからなのだと思っていますが、ときにそうでもないことがあるようで。

「とにかく黙って私の話を最後まで聞いてよ!」ということなんだよね。

そう、とにかく「聞いてほしい」。それが話の内容よりも先に立っている人がいる。だれだってそんなこともあるから、一概にそれを悪いとは思いません。でも、その話の内容が愚痴や怒りや不平不満のオンパレードだったとしたら聞かされる方はたまったものではないですよね。仮にそれが仕事だったとしても。ぼくにもたくさん経験があります。

怒りの感情のパワーってそれは大きなもので、発散している本人はもちろん周りの人のこころも確実に削っていく。でも、「とにかく聞いてほしい」モードの本人にはそれが気づけないんですよね。

「人の振り見て我が振り直せ」とはよく言ったものだ。こうして私は日々教えを頂きながら、「そのムダな怒りのエネルギーをなんとか他の役立つことに使えないかなぁ」などと話し半分に聞きながら頭の中で模索している。

どんな内容の話であれ接客中にお客さまのお話を話半分で聞くなんて、と思われる方がいらっしゃるかもしれません。でもですね、あまり大きな声では言いづらいのですが、このラインってサービスどうこう以前の問題で、「マナー」や「気遣い」の範疇に含まれる話なのではないかと(あくまでこれはぼくの考えです。残念ながら理想でしかないのは理解しています)。

今日も目の前で迸る、怒りのパワー。それをどんな方向に発散してもらえたら互いに実のある時間を過ごすことができるのでしょう。この部分こそが接客業の腕の見せどころ。verdeさん、そう思ってともに乗り切りましょう!


変わらないために変わる / kaoru さん

最初の一文で、スキを押したい気持ちになりました。
みんな、忙しいですよね。仕事や家事がどうこうではありません。昨日流行ったものが明日にはもう色褪せていて、どこかのだれかに当たったスポットライトは次の瞬間べつのだれかを照らしている。押し寄せる情報、あらたな価値観。次から次へと目の前を通り過ぎるその様はたしかに、「まるで回転寿司」のよう。
際限なく流れてくるあたらしいもの。そのうちのどれかに手を伸ばして、何とかして掴んではみるけれど、冷静に考えると、どうしてそれが欲しかったのかわからない。そんなこともあるのではないかと思います。

変化に強い者、変化を好む者が一層肯定の対象になる。変わることに二の足を踏んでいるぐらいなら、まずは足を前に進めることが是とされる。

精力的にあたらしい価値観に手を伸ばし、行動することを止めない人がいます。ひとえにそのバイタリティは素晴らしいし、その姿勢が肯定されることを否定はしない。けれど。
変わらないために、その場所で懸命に何かをしている人もいる。明確な意志をもって、その場所で、地中に張り巡らせた根を、より太く、より長くしていく。それは、変化しないための、変化。

成長、変化と巧みに言葉を変えながら迫ってくる多様とも言えない価値観の群れは、立ち止まり続ける勇気に揺さぶりをかける。

前進することだけが、変化ではない。成長ではない。その場所で、変わらないために変わりつづけること。当然それは、「どんな変化と比べても遜色のない「成長」であるはず」。
その事実を疑わない勇気を、失わないようにしよう。
静かな意思をじりじりと燃やしながら訴えかけるような言葉たち。kaoruさんならではのnoteだったと思います。



「だからスキを手渡したいんだ week22」、今回は4つの作品と1つの企画をご紹介しました。

たとえば小説やエッセイなど、noteに書く内容を決めている人がいる一方で、ジャンルにこだわらずに書く人もいます。ぼくも全然こだわらない派。でも不思議なんですよね、るいすさんの仮面おゆうぎ会ではないけれど、エッセイでも小説でも、やっぱりその人らしさって出てくるもので。
もちろんその「○○さんらしさ」はぼくの一方的な印象であって、それが正しいとは限りません。でも何となく、文字の向こうにその作者の方の顔が浮かぶことがある。その瞬間ってほかに似たようなことがないから、とても貴重な経験なんだなといつも思っています。

去る人がいて、来る人がいて。そんな流れのなかで、その人を内面から知ることができる経験。当たりまえじゃないですよね。これからも、大切にしたいと思います。

では。
今回はこのへんで失礼します。
さいごまでお付き合いありがとうございました。



このシリーズはマガジンにまとめてありますので、よかったらこちらもご覧くださいね。










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