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シャニPのための『海へ出るつもりじゃなかったし』の元ネタ『ツバメ号とアマゾン号』内容要約

『海へ出るつもりじゃなかったし』というイベントコミュのタイトルはアーサー・ランサムが書いた児童小説『海へ出るつもりじゃなかった』が元ネタです。
しかし、この作品はアーサー・ランサムが描いた12冊のシリーズ小説「ランサム・サーガ」の1冊であり、イベントに登場する内容の元ネタは、むしろその第1作目にあたる『ツバメ号とアマゾン号』からの引用が多く見られます。

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この作品を実際に読んでみた結果、これはこのイベントコミュを見るにあたって、ほぼ必修科目だと感じたので「元ネタを知りたい。でも小説を読むのはダルい」というシャニPのために、『海へ出るつもりじゃなかったし』で引用された部分を強調して『ツバメ号とアマゾン号』の内容を簡単に要約してみたいと思います。


『ツバメ号とアマゾン号』

物語は少年がのぼり坂を駆け上がっていくところからはじまる。少年は右、左、右、左、とジグザグに走る。これはタッキングというヨットの走り方だ。のぼり坂の上にはお母さんが封筒を待っていた。
4人の兄弟は遠く離れたお父さんに、湖に浮かぶ無人島でキャンプをしてもいいか、とお願いをした手紙を送っていた。その返事が来たのだ。電報にはこう書かれていた。

オボレロノロマハノロマデナケレバオボレナイ

この電報を読んだ子どもたちは、お父さんが「いい」と言ってくれたとすぐに理解した。オボレロノロマハノロマデナケレバオボレナイ。これは「溺れろノロマは」で一つの文章が終わり、「ノロマでなければ溺れない」と書かれている。つまり4人の子どもたちは、自分たちがノロマではなく、溺れないから冒険に出てもいいお父さんが言ってくれたのだと解釈した。
それから4人は船員雇用契約書を作った。
「船長・ジョン」
「航海士(メイト)・スーザン」
「AB船員(エイブルシーマン)・ティティ」
「ボーイ・ロジャ」
湖は、どこからか、もしくは最初からか、海ということにされていた。これは子どもたちが海だと誤解したのではなく、意図して海であるということにしたのだ。

口笛を吹いて、風をよばなくちゃ

4人はいろいろ出発の準備をした。そして船長のジョンが言った。
「明日、風がなかったらダメなんだよ」
「口笛を吹いて、風をよばなくちゃ」
口笛を吹くと、風が吹くという、水夫の迷信がある。4人は口笛を吹いて風を呼んだ。
翌日、ヨットのツバメ号に乗った4人の兄弟は、お母さんに見送られながら、島へ出発した。

海賊のオウム

島への航海の途中、4人はハウスボートを見た。太った大男が船を家として使って暮らしている。その男がオウムを飼っているのを見た4人は、彼を海賊だと言った。これは小説「宝島」に出てくる海賊がオウムを飼っていたからこういったのだ。

魚を釣ったり、泳いだり、たき火で料理したりとか

それから4人は無人島に到着し、テントを張ってキャンプ生活を楽しんだ。それこそ魚を釣ったり、泳いだり、たき火で料理をしたりなど、事細かに描かれた。
そんな生活を続けていると、ハウスボートの方でバーンという大きな音が聞こえた。そこからツバメ号と同じくらいのヨットが飛び出した。ヨットには二人の女の子が乗っていた。アマゾン号と書かれたそのヨットは4人が暮らす島に近づいてきた。

大海賊

アマゾン号は島に近づくと、海賊旗を島に見せびらかすように掲げて、去っていった。ツバメ号はその後を追った。その途中、ハウスボートの男はツバメ号に対して、拳を振り上げ、怒っている様子だった。結局その日はアマゾン号を見失った。

翌日、いろいろあってキャンプ地をアマゾン号の二人に乗っ取られた。アマゾン海賊を名乗る二人はすぐに休戦交渉を持ちかけた。曰く、何年も前からこの島は二人がキャンプをして遊んでいた島だった。アマゾン海賊は、一緒に同盟を組んでハウスボートの男への戦争を持ちかけた。去年までアマゾン海賊と仲の良かったハウスボートの男、ジムおじさんは、今年から急にかまってくれなくなったので怒っていた。アマゾン海賊はハウスボートに花火をぶちかましたりしていたらしい。ツバメ号の4人もなぜかハウスボートの男に因縁をつけられていたので、同盟を組んで、皆で戦うことになった。
ハウスボートの男、ジムおじさんは、子どもたちが話す中で、「宝島」に登場する船長フリントにされていた。

海賊と戦ってるつもり

船長フリントに戦争を仕掛ける時に、ツバメ号とアマゾン号、どちらを旗艦にするかでお互いが戦争をすることになった。ルールはどちらかが、どちらかの船を分捕ったほうの勝ち。ツバメ号は海賊との戦争がはじまった。
それはそれとして、翌日は全く風がなく、お互いに動けない状態になったので、別の場所に冒険したりした。その道中で、船長フリントに対して伝言を頼まれた。「ハウスボートにあるもので噂が広がっている。危ないから鍵をかけておいたほうがいい」
伝言を船長フリントに伝えに行くと、すごい怒られた。船長フリントは花火を仕掛けたのがツバメ号の子どもたちだと思っているようだった。それは誤解だと言うと嘘つき呼ばわりされたので、こっちもすごい怒った。後々戦争する気だったので、それはちょうどよかった。

戦争

ツバメ号の作戦は、相手が海に出れないと思い込んでいる夜に奇襲をかけることだった。島にはAB船員ティティを一人残し、帰ってくる時に船が入れるように導灯をつける役目があった。
奇襲をかけたツバメ号だったが、しかしアマゾン海賊が一枚上手だった。艇庫には船がなく、隠されたと思い込んだツバメ号は、船を探しに別の方角に向かった。その際、入れ違うように、アマゾン海賊は島に出発した。
ヨットが島に近づき、ツバメ号が帰ってきたと思ったAB船員ティティはアマゾン号を迎え入れてしまった。アマゾン号が島に到着してからAB船員ティティは気づいて姿を隠した。その横をアマゾン海賊たちは通り過ぎ、キャンプ地に向かった。
しかしその空きをついてAB船員ティティはアマゾン号に乗り込み、一人で海に出た。結果的にAB船員ティティが一人でアマゾン号を奪う事に成功した。
その夜、アマゾン号の船上で眠ろうとしたAB船員ティティは男の声を聞いた。何かを盗んだ物騒な男たちが。その盗んだものを隠す会話だった。

大海賊に挑んだ少年たち

アマゾン海賊は負けを認め、ツバメ号が勝利した。後、ハウスボートに強盗が入り込んだというニュースが流れ込んできた。どうやら花火を仕掛けた誤解やらで、その疑いがツバメ号に向けられていた。それを聞いたアマゾン海賊は怒り、船長フリントに黒丸、通告状を投げ込んだ。その黒丸には「ツバメ号はなにもしていない。花火を仕掛けたのは私達アマゾン海賊だ」と書かれていた。それを読んだ船長フリントは嘘つきだと決めつけツバメ号を追いやってしまったことを後悔し、謝罪に来た。
ツバメ号とアマゾン海賊はそもそも船長フリントに戦争を仕掛けるつもりだったと話すと、船長フリントはそれを快く受け入れた。船長フリントは船長フリントになり、ツバメ号とアマゾン号は大海賊との戦争がはじまった。
船長フリントは大砲を轟かせ、子どもたちを迎え撃った。ツバメ号とアマゾン号は二手に分かれ、白兵戦に持ち込んだ。船長フリントは「死か栄光か!」と叫び、クッションを振り回して襲ってきたが、子どもたちは数の暴力で船長フリントを縛り上げた。子どもたちは戦争に勝利した。

ピース・オブ・エイト

その後、船長フリントを海に突き落としたり、船長フリントが用意した宴でケーキやアイスを食べて踊ったりした。オウムのポリーはずっと「きれいなポリー」と鳴いていた。「ピースオブエイト、ピースオブエイトって言いなさいよ。ほら、ピースオブエイト!」とアマゾン海賊の一人がオウムに向かって言っていた。「宝島」に登場するオウムがピースオブエイトと鳴くため、それを言わせようとしていたのだ。ピースオブエイトはスペイン語で「8枚分の硬貨」という意味。要はお宝。

あの鳴き声は、小さな湖で大海賊に挑んだ少年たちが手に入れた鳥

それはそうと、強盗に入られ、トランクを奪われてしまった船長フリント。その強盗らしき声を聞いたAB船員ティティはそのことを話した。その声を聞いた場所を1度探索するも、トランクは見つからなかった。今度はAB船員ティティとボーイのロジャが二人でもう一度探索すると、偶然にもそのトランクを見つけることができた。船長フリントはAB船員ティティに感謝した。その御礼にAB船員ティティはオウムが欲しいと言った。その後、船長フリントは飼っていたオウムをプレゼントしてくれた。そのオウムは、かごから取り出すと突然「ピースオブエイト」と鳴いた。いつの間にかオウムはピースオブエイトと鳴くようになっていた。そうして、子どもたちはオウムを手に入れた。

なんかに似てた

その後、嵐に見舞われたり、大人たちが心配して見に来てくれたりした。いろいろあった後、ツバメ号はアマゾン号と別れて、物語は幕を閉じる。ツバメ号の4人は航海の終わりに歌う歌を歌う。


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http://blog.livedoor.jp/maxell011/

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