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28歳,男性,証券会社勤務

多分、妻より僕の方が先に死ぬので、妻に手を握ってもらいながら。「今までありがとう」っていって衰弱死するのが一番ハッピーだなって思います。その時に、願わくば、子どもたちとか、孫とかが、自分の生きた証を背負ってくれていたらいいなと思います。一般的な意見かもしれないけど。

自分が居なくなったあとも、なにか残るものがあれば、魂自体はそこにいるのかなって思います。子どもとか、孫というのが一つの形だし、組織を作ったり、自分の考えを書いて本にしたり、そういうものが残ったらいいなと思います。自分の信念を残していきたい。

僕は、大学時代にNGOのインターンで、バングラデシュに行ったんですけれど、そこでグラミン銀行のユヌスさんと出会えたのが大きなターニングポイントでした。それまでは、国が世の中を動かしていると思っていたけど、金融やビジネスの力で国の人たちにインパクトを与えて、貧困を改善したり、ノーベル平和賞をとったりしているのを見た。

そこから価値観が変わって、金融やITで、「世の中にいいことをした」と自分が思える仕組みをつくりたいと思うようになりました。それが社会起業なのかNGOなのかわからないけど、ひとまず今は就職して、世の中にインパクトを与えるための仕組みを学ばせてもらっている感じです。なので、死ぬ直前にそういう組織を作って、僕がいなくなっても続いていくんだな...と思えたら嬉しいかな。

本については、書いてみたいものの構想があって...「背伸び社会」ってタイトル。いまは海外で金融の仕事に関わっていて、忙しいけど17:30には終わるんです。なので、ふと一息つく時間はあるんですね。その時に、これから世の中にどう貢献しようかなと考えていると、やっぱり日本人だから、日本の未来のことを考えていて。

日本は、物価も家賃も高いし、貯蓄率も低い。お金を借りて大学に行ったりしている人もいて、お金が足りないっていう若者が増えている気がしているんですよね。一方で、ブランド思考は50年前から加速していて、今はインスタ映えとか言って、いいものを持っていること、旅行をすること、自分の本当の意思ではなく、ブランディングのために背伸びをして高いものを選ぶことも増えている。戦後だったら、蓄えしてなるべく無駄遣いをしないでっていう風潮があったと思うけど、そこから急速に欧米化してきた弊害って何かあるんじゃないかと思っているんです。

金融リテラシーというか、お金の使い道をわからないまま社会に出てく人がとても多い。このトレンドを個人で変えることはできないけど、その現場を外から見ていて考えられることもあるんじゃないかなと思って。
具体的に何を書くかは検討段階だけど、そういう本があったらいいなって思っています。

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