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アニメでキャラが死亡するということ

TVアニメ『呪術廻戦』の第42話「理非」を観ただろうか。

この回で、七海建人ことナナミンが死亡した。敵である真人の手によって上半身を木っ端みじんにされたのだ。残ったのは血と下半身だけだった。

僕は原作を読んでいたから、この衝撃的な展開を知っていた。それでもメンタルにずんとくるものがあった。

ナナミンはいいキャラだ。「ここからは時間外労働です」といって本気を出すシーンもカッコいいし、なんだかんだ虎杖を気にかけていたいい人なのだ。虎杖が呼んでいる“ナナミン”という愛称もすっかり定着している。

ナナミンが推しという人はきっと多い。そんなナナミンが死亡した。アニメではじめてこの現実を目の当たりにした人は、観終わったあとどんな気持ちでいたのだろうか。

主要キャラの死亡は、まさに渋谷事変の面白いところでありしんどいところだ。面白いというと語弊があるけど、まさかこのキャラが脱落するなんて……という衝撃展開は意外性があるしさらに物語に引き込まれる。

僕は大好きなまどマギでも同じような経験がある。キャラの死亡というネタバレをくらった上で観たのだ。

そのときは不思議とメンタルにこなかった。むしろいつ某シーンがくるかな~と待っていたくらいだ。こうやって書くとなんてひどい人間だ……。

ただ、リコリコはちがった。リアルタイムで追っていたからネタバレ云々は全くなく、続きを楽しみにしつつハラハラしながら観ていた。

主人公たちが死亡したらどうしよう……十分そんな鬱展開もありえる流れだった。オリジナルアニメということもあり誰も先が分からず、まどマギの影がちらついていたのもある。

結果、リコリコはバッドエンドにはならず、千束もたきなも生存した。最終話を無事に見届けたときの満足感とロスと安心感は大きかった。

アニメはアニメだからこそキャラが突然死亡する。一瞬で首をはねられたり油断ならない。推しでもメインキャラでも関係ない。

でも、そこが面白いところだと思う。フィクションだから楽しめる。現実だったら誰かが死亡するなんて絶対笑えないけど、アニメではそれ含めて作品の面白さを形作っている。

キャラの死亡というショッキングな展開こそがアニメをハラハラ観られる醍醐味であり、一種のエッセンスなんじゃないだろうか。

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