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統合失調症と『論語』

例えば統合失調症などの障害に直面して、人生においてどうすればいいか分からなくなってしまったりした人には、焦らずにじっくりと時間をかけて孔子の『論語』を熟読玩味するという方針もとてもおすすめです。

このように言っても、そんなことで事態が好転するとは思えないかもしれませんが、孔子の『論語』という書籍にはものすごく多くの生きる上でのヒントが詰まっています。しかも、その要項のどれもが金言で、少しでも善く生き抜くためにはまずもって欠かすことのできない知識の集積です。

他にも聖書とかコーランとか仏典とか色々な素晴らしい書籍がありますが、私の知る限り、最も手短に内容がまとまっており、かなりの程度で速効的に最高峰の成果を期待できる書物は(特に日本人の場合は)孔子の『論語』です。

できれば百回は再読したいところですが、再読の回数は多ければ多いほど良く、また読書はゆっくりと焦らずに丁寧であればあるほどに良いです。また、百回読むのよりも百一回読む方がもっと良いです。百一回よりは百二回読む方がさらに良い。つまり、極端な話、生活において『論語』の内容を丁寧に意識して行動している時間が最大化されるほどに『論語』があなたを良く助けてくれるようになります。

少なくとも絶望に飲まれて何もできなくなってしまうなどの危機的な状況に甘んじるよりは格段に有効なのが『論語』を熟読玩味するという戦略だと思います。

『論語』をよく読んでいけば、ひょっとすると自分の進むべき道のようなものも多少は見えてくるかもしれません。

テクストはこちらが粗雑に扱えば、それなりの情報しか返してくれません。ただ、こちらがテクストを深く愛して丁寧に読むのなら、たくさんの素晴らしい金言を返してくれます。

『論語』の記述内容はあらゆる方面からの戦略に耐えうるクラスの偉大なものであり、これさえ丁寧に押さえられていれば――もしも本当にそれができたのなら――まずもってかなりの程度でどんな状況でも負けることはありません。あるいは負けたとしても、その負け自体を活かすことができるようになります。

例えば、統合失調症などの精神障害もハンデとしてではなく、一種の才能として活かすことが可能です。それを可能にするものがなのですが、その詳細については『論語』を丁寧に参照してください。

言ってしまうと月並みですが、大切なのは常に愛です。万物を愛し、慈しんでさえいれば、万物に宿る精霊があなたに奉仕してくれます。中でも、『論語』に宿る精霊は極めて強力なものです。あなたが『論語』を愛すれば愛するほど、『論語』はあなたに多くの力を供与してくれるはずです。逆に、万物を利己的に悪用しようとすればするほどに、万物はあなたに反逆するようになります。だから、常に正しく考え、正しく振舞うことが大切です。

辛いことがあった時に何かを他責して憎んでしまうのは普通のことであり、それは人情です。しかし、大切なのは自発性です。つまり、経済的立場や社会的立場などの些事な損得勘定を越えて自分から愛することです。私はそう思います。

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