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榛名山に登ろう 〜 吾妻山

薮に消えゆく道。

2021年1月29日(金)

群馬県…渋川市/吉岡町/榛東村

榛名山(はるなさん)中腹にある名爆『船尾滝』の周辺一帯は船尾自然公園となっています。
以前は滝の上部へ通じる遊歩道があり散策の森
などが整備されていました。
現在では行政の問題なのか?時代の移ろいか?
遊歩道は薮に消えかけています。
個人的に一言いえば、船尾滝を含めてもう少し力
を入れてみても良いと思いますが残念ですね。

今回はそんな消えてしまいそうな道を探しながら
吾妻山(あづまやま)まで歩きたいと思います。

かつてこの辺り一帯は聖域で修験の場となっていて「不入」と呼ばれていました。
そんな事から当て字として「船尾」となったとか
ならないとか。

🌤晴れ 🌀疾風 🕠5h34m
🐾20,555歩 12.1km ⇅815m
♨️伊香保温泉 黄金の湯館 743円

8:30 船尾自然公園⇒船尾滝⇒八州高原⇒吾妻山
⇒富士見峠⇒林道湯出入線⇒船尾自然公園 14:04

8:30
船尾滝駐車場から歩き始めます。

昨夜少し雪が降った様で辺りは薄っすらと白くなっていました。

遊歩道や散策の森の案内板がありますが、この通りに歩く事は出来ませんので注意しなくてはなりません。

遊歩道を歩いて船尾滝に向かいます。

8:50
榛名山の名爆『船尾滝』は災害の為に2016年から2020年の春まで立入禁止となっていました。
現在は開通し道路復旧に併せて遊歩道も整備されましたが滝の周辺はまだかなり荒れています、
滝下の橋も真ん中に穴が開いたままで現在も通行止めとなっています。
正に『このはしわたるべからず』ですね。

9:25
船尾滝から林道を歩いていきます。

あれれっ!!この先は私有地と看板があります!!
林道の終点から山道となり道標もありますが…
どういう事でしょう?行っても良いのかな!?

かつては整備された遊歩道だったのでしょうが
山道は細く朽ちかけた木の階段を登って滝上の
八州高原に上がりました。

八州高原にあったいくつかの散策の森は道形こそありますが歩く人は少ないのでしょう、下草が多く薮に飲み込まれそうです。
案内板をいくつか見つけますが当てに出来ませんので注意が必要でしょう。

10:12
標高約1000mのピーク

木々の小窓から水沢山を望みます。
植林帯から谷間の遊歩道に降りて船尾滝の上部へ向かいました。

10:48
作業林道
この辺りが「水木の森」なのでしょうかね!?
迷いポイントですね。

船尾滝を上から覗き込んでみます、危ないよー。

11:19
林道上野原線

ゴルフ場『榛名カントリー』の跡地はソフトバンクソーラーパークとなっていました。
林道から外れて「展望の森」!? に入ります。

11:30
崖沿いを歩いて四等三角点(△913.8m)のある
ピークに到着です。
もはやこの辺りの遊歩道は薮に消えています、
下草は少ないのでどこでも歩けますが崖の近くは気をつけましょう。

難しいのはこの先です。
崖沿いのルートから吾妻山の尾根に乗るポイントがわかりにくく、さらに岩稜帯を越えるのに時間がかかります。

山頂らしき標高約870mのピークに到達。
ここが吾妻山かなと思い山名板など探しましたが有りませんでした、これでは下山してしまうなぁと思いきや…。

あららっ突然木の階段が!!
富士見峠からでしょうか、西から登山道が合わさりました。

12:29
吾妻山(あづまやま)

山名板が有り三角点の埋まるピークは八州高原
から続く尾根の東端だった様です。

狭い山頂は木に囲まれていて展望はいまひとつ、
眼下にはゴルフ場の『霞山カントリー』が広がっています。

12:50
山頂を後に富士見峠に下山します。
植林帯の中の踏み跡を辿りましたが富士見峠に降りる事が出来ずに峠の少し下に出ることとなりました、ここには道標も目印もありませんでした。

13:05
車道を少し歩いて富士見峠へ上がりました。
峠から石段を登っていくと愛宕神社があります。
神社の裏手に山道が見えます、そのまま上の稜線まで登っていけるのか?どうでしょうか!?

13:15
爽快な展望の富士見峠を出発。
車道を下って行きます。

13:30
『霞山カントリー』の横を通って林道湯出入線に入ります。

てくてくと林道を歩き船尾自然公園に戻ります。

小さな沢には手作りの看板がありました、
どなたか地元の有志の方でしょうか。

近所にこんな秘境があったなんて!!
なかなか面白かったですね、地味な山行でしたが大満足となりました。
オススメはしませんがね。

いくつもの山々で形成される榛名山、未踏のピークは残り僅かとなりました。
鷹ノ巣山、琴平山、梓山、幡矢ヶ岳、ヤガタetc…といったところでしょうか。
あと2、3年の内には榛名山コンプリートといきたいですね。

#313 《おしまい》

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