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岩櫃山、観音山に登ろう

梅雨空を見上げて偲ぶ戦国ロマン。

2021年6月28日(月)

群馬県…吾妻郡東吾妻町

梅雨時期らしくジメジメした日が続きますね。
休みの日は天気予報を気にしながら
「どの山に登ろうかな?」と悩んでしまいます。
時には雨に濡れながらの山行も良いのですが、
やはり好天が望ましいのが正直なところです。

こんな時は近所の里山ハイキングがちょうど良く、昨晩も赤城山にしようか?榛名山がいいか?
何処かいい所ないかなぁ?と決めかねていました。

「そうだ!」
「久しぶりに岩櫃山いわびつやまにでも行こうかな!!」

と、仮決めして布団に入りました。
起床すると曇天の天気予報に反して青空が広がっています。

「なんだよー!こんなにいい天気じゃんか!!」

今から何処か別の山に変更してもね、という訳で
予定通り岩櫃山へ登りましょう。
今回は岩櫃山からすぐ近くの観音山も併せて登ってきました。

岩櫃城址とその支城の柳沢城のあった観音山については東吾妻観光協会の公式のHPをご覧ください⬇︎⬇︎⬇︎ 

🌤晴れのち曇り 🌀平穏 🕕5h52m
🐾18,543歩 9.9km ⇅675m
♨️あづま温泉 桔梗館 500円

8:50 平沢登山口駐車場⇒蜜岩通り登山口
⇒岩櫃山⇒岩櫃城本丸址⇒平沢登山口⇒
瀧峩山不動尊⇒観音山⇒平沢登山口駐車場 14:42

8:50
平沢登山口駐車場

他に車は無し、準備してスタートしましょう。

2016年にNHKの大河ドラマ『真田丸』が放送される以前はひっそりと静かな登山口でしたが、現在は大きな駐車場が整備されて、一本松にあった駐車場には観光案内所とトイレが建てられました。

一本松にある観光案内所から平沢登山口はすぐ近くですが、今回は岩櫃山の西側にある蜜岩通り登山口から入山しますので、そこまで山麓を歩いて行きます。

城址の散策路には「出浦渕」の道標があるものの
ハッキリ言ってわかりにくいですね、
もう少しちゃんとした道標があると良いのですが。

薄暗い山道を辿って行きます、
少し薮っぽい所もありました。

鉄パイプで出来た簡易な橋を渡ると墓地が有り、
郷原の集落に入ります。

てくてくと歩いて集落の細道を抜けて行きます。

9:41
古谷登山口駐車場

古谷集会所にはトイレが有ります。

防火水そうを過ぎると登山口まであと少し。

10:02
蜜岩通り登山口

一息ついてから入山しました。

樹林帯の中の細道を辿ります、一部に崩落箇所があるので気をつけましょう。

10:29
六合目の鞍部

進路を右手にとり岩場の続く稜線へ向かいます。

七合目の天狗のかけ橋へは鎖場から登れますが、
あと少しの所で鎖が終わっています。
僅か1m程ですがの手がかりが無いので、とても危険です、5.6mの高さから落下すれば大怪我は間違いないでしょう。
迂回路から橋に上がっても少しですのでそちらへ廻った方が安全ですね。

岩場に続く細道を越えて行きます。

道標から鷹の巣遺跡へ寄り道しました、弥生時代の墓地だそうで土器などが発掘されています。
戦国時代の山城として有名な岩櫃山ですが、それよりも遥か昔の人々がこの岩山に登っていたなんてなんだかワクワクしますね。

稜線上には石門があったりします、両側が切れ落ちた稜線は高度感がたまらんですね。

鎖場を越えていざ岩櫃山の頂へ。

11:04
岩櫃山 いわびつやま△802.8m

遠方は梅雨雲に隠れてしまいました。
この周辺は雲が切れて夏の日差しに照らされます、時折り吹き抜ける軽風が心地良いですよー。

郷原の集落はジオラマの風景がピッタリですね。

北方には吾嬬山と薬師岳がよく見えました。

狭い山頂から降りて隣の岩場でランチタイムといきましょう。

最高でーす♫のんびりと静かでとても贅沢な時間を過ごしました。

12:00
腹ごしらえも済んだところでそろそろ後半に向けてリスタートしましょうかね。

谷間は日当たりが悪く、山道の石には苔が生えて滑りますので気をつけましょう。

尾根通りに入って岩櫃城本丸址に向かいます。

ちらほらとハイカーさんがいました、
梅雨の晴れ間で皆さんいい汗をかいてます。

12:38
岩櫃城本丸址

樹林帯の中の本丸址は広い台地になっています。

東屋があって休憩にはいいですが展望は木が多くいまひとつですね。

12:50
小休止してから行きましょう。

樹間に榛名山が見えました。

平沢登山口から本丸址までは近いですが最近🧸熊
の出没があったそうで、熊鈴やラジオなど携帯して充分に注意しましょう。

12:59
平沢登山口

スタートした平沢登山口駐車場には数台の車が停まっていました。
車には寄らずに通り過ぎます、しばらく車道を歩いて観音山へ向かいます。

いざ観音山へ。

13:10
観音山道標

車道を歩いて行くと道標が見えてきます。
それに従い落ち葉の堆積した薄暗い石門の中に入ると梯子と鎖場が有りますが、かなり暗いので気をつけましょう。

鎖場から石門を降りると不動の滝となります。
水量は多いですね、上部は見えませんが、二段の滝となっています。

橋の先にお堂が見えます。

13:24
瀧峩山不動尊

お堂の前に駐車場が有りますので不動の滝と観音山の散策だけでも楽しめるでしょう。

観音山の登山口はお堂のすぐ隣です。
山頂まで30分もかからず登ることが出来ますよ。

入山すると胎内窟や北向観音などが有ります。

そしてなんと言っても金堀穴が面白いですね。
「暗闇」「閉所」「恐怖」「不安」と負の感情にどっぷりと浸かれますよ。
トンネルっ…あっ!この先はナイショです🤫
衝撃体験はどうぞご自身でご確認くださいな!!
            ※ライトが必要です。

山道沿いには象ヶ鼻なんてのも有ります。

鼻の下を通って南面を登る道も有りますが、現在は崩落の為に通行止めとなっています。

13:58
観音山かんのんやま 530m

首無しの仏像や石詞が祀られる山頂は灌木に埋もれそうです。
展望は東側が僅かに開け中之条町から名知良久山と小野子山塊が見えました。
山頂部の下が平地となっていて、ここが柳沢城址なのでしょうかね、説明板など見当たらずわかりませんでした。

2015年に一度登った事がありまして、その時は
山頂から南面の登山道を辿って下山したのですが、崩落地があって難儀したのを思い出します。

14:10
少し休んで来た道を戻りましょう。

登山口には観音山の東峰と西峰の案内板が有りますが、整備された登山道があるのは東峰だけですね、西峰は未登なので分かりませんが、案内板には石門や洞穴などあって面白そうです。
次回は西峰の探検でもしてみようかな。

さてさて後は車道を歩いて平沢登山口駐車場に戻ります。

14:42
平沢登山口駐車場

いゃ〜!!なかなか面白い山行でしたね、
観音山の金堀穴は度胸試しにピッタリですよ😱

岩櫃山のテッペンからぐるりと見渡す山並みはきっと戦国の世と同じでしょう。
そしてその遥か昔の古代人もやはり同じ山並みを見ていたのでしょうか!?
彼らから続く人々の営みは争いや災禍、流行り病を乗り越えて"今"を僕らに繋いでいます。

僕らもきっと乗り越えて未来へ伝えたいですね。

#328《おしまい》

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