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鍋足沢の頭、大畑山に登ろう

日日寥寥の峠道。

2022年2月28日(月)

群馬県…みどり市/桐生市


童謡「うさぎとかめ」      作詞 石原和三郎
                作曲 納所弁次郎
♬ 〜
もしもし かめよ かめさんよ
せかいのうちで おまえほど
あゆみの のろい ものはない
どうして そんなに のろいのか

なんと おっしゃる うさぎさん
そんなら おまえと かけくらべ
むこうの おやまの ふもとまで
どちらが さきに かけつくか

どんなに かめが いそいでも
どうせ ばんまで かかるだろ
ここらで ちょっと 一ねむり
グーグーグーグー グーグーグー

これは ねすぎた しくじった
ピョンピョンピョンピョン
ピョンピョンピョン
あんまりおそい うさぎさん
さっきのじまんは どうしたの


最初の一節は皆さん歌う事が出来ますね。

お馴染みのこの童謡はイソップ寓話「うさぎとかめ」を題材にしており、作詞は「金太郎」や「花咲爺」等で知られる石原和三郎(1865-1922)、作曲は「桃太郎」を手がけた納所弁次郎(1865-1936)で現在でも多くの人々に親しまれています。

歌を作詞した石原和三郎は旧・上野国勢多郡東村花輪(現・群馬県みどり市東町花輪)の出身です。

今回は石原和三郎が少年期を過ごした旧勢多郡東村の山々を歩いて来ました。

今ではほとんど歩く人も居なくなり、峠の石仏は只々ひっそりと閑寂に包まれていました。

今回歩いたルートは目印が少なく、道形もほとんど有りません。

山と高原地図20「赤城・皇海・筑波」には座間峠から鍋足沢なべあしさわの頭まで道線が示されていて単純なルートに見えますが、その通りに歩くのは難しいです。
特に鍋足山なべあしやまとP955では道迷いに注意が必要です。

鍋足沢なべあしさわの頭から大畑山おおはたやまへ続く稜線を辿る事はそれ程問題無いと思いますが、みどり市東町からの登路となる大畑山おおはたやま小夜戸山さやどやま鹿生峠かりゅうとうげへ続く三本の破線路は全てが道悪でしょう。
大畑山おおはたやまからの下山路である植林帯から谷間へ続く道は消失し、荒れに荒れていました。
小夜戸山さやどやま鹿生峠かりゅうとうげへの登路も山行ブログなどで見ると同じく道悪の様です。

今回のレポートが参考になるか分かりませんが、
興味がある方はどうぞ覧下さい。

若輩者のレポートですが、あしからず。

☀️晴れ 🌀疾風 🕘8h59m
🐾35,956歩 19.2km ↑1665m ↓1715m
♨️水沼駅温泉センター 600円
🚙花輪駅駐車場 無料
🚃わたらせ渓谷鐵道 「花輪駅」〜「神戸駅」 240円

7:40 神戸駅⇒座間峠⇒鍋足沢の頭⇒丸山⇒十二時山
⇒鹿生峠⇒小夜戸山⇒大畑山⇒花輪駅 16:39

車は花輪駅の駐車場に停めました。
田舎の駐車場は無料なので助かりますね。
わたらせ渓谷鐵道に乗って神戸駅まで移動します。

ちょっと気を使って、端の方に停めましたよ。
静寂の花輪駅。
駅のホームには兎と亀の像が有りましたが、
イルミネーションで夜には光るみたいです。
"センス無いね"と断言してしまおう!
始発の電車を待ってます。

7:23
わたらせ渓谷鐵道 花輪駅

わたらせ渓谷鐵道はワンマンで運行しています。
田舎のバスと同様で降車時に料金を払いました。
神戸駅に到着しました。
記念写真をパシャリ📸

7:40
わたらせ渓谷鐵道 神戸駅
ではでは、出発進行ー!

車道を歩いて登山口に向かいましょう。
美しい渡瀬渓谷。
車道歩きは続きます。
まだまだ続く。
東運動公園の奥に草木ダムが見えてきました。

ふるさと童謡館が見えてきたら、林道小平座間線の案内板が建つT字路を右折します。

8:11
ふるさと童謡館

童謡「うさぎとかめ」などを手掛けた
石原和三郎氏を顕彰する施設です。
"ハイキングコース"を示す石の道標が壊れて
"キングコース"になってました(笑)
林道を左折して植林帯の作業林道に入ります。
細い山道が砂防堰堤の横に続いています。
少しずつ雪が出てきましたね。
トレース発見!
逆向きだったので、座間峠から降りて来たのかな?
目印は少ないです。
分岐を左折して谷間の作業道に進みました。

山道には少し目印があったものの、ちょっと分かりづらかったですね。
山道の分岐を左折して谷間へ進んだのですが、ここで道を間違えました。
分岐は直進して尾根に上がるのが正解の様です。
目印があったのかなぁ!? 分からん!
気付いた時にはかなり進んでしまっていたので、そのまま谷間の作業道を歩いて行くことに。
右手に高い尾根が見えていたので、そのうちに合流するだろうと前向きに考えました。

尾根ルートが正解です。
谷間の作業道も問題無いですが🔺です。
谷間の作業道は高度を上げて、尾根に
近づいた所で行き止まりになります。
尾根まで50m程をトラバースしました。

尾根に上がると大展望が待っていますよ!!

日光の男体山が雄大な姿を見せます。

ここが今日一番にして唯一の好展望地です。
今回のルートでは何処かで展望を楽しめるかなぁと思っていたので、写真だけ撮ってさっさと先へ歩いてしまいました。
もう少しゆっくり眺めていれば良かったですね。
この先の展望はほとんど木越しとなります。

座間峠までもう少しです。

9:43
座間峠
樹林帯の中でひっそりとしていました。
南へ下る道は桐生市梅田町に通じています。
ここから東に向かう尾根を辿って残馬山と三境山に廻るのもなかなか面白そうです。
いつか機会があれば歩いてみましょう。
今回のルートは西へ向かう稜線です。
ひと休みして出発〜!

トレースが二つあって、一つは西へ向かっていました。
少しは歩く人がいる様です。
展望は木越しです。
葉が茂れば展望は無いでしょう。

10:11
鍋足山なべあしやま 1015m
山頂に山名板と道標は見当たりません。
ここは道迷いの⚠️要注意ポイントです。
太い尾根が桐生市側に伸びていますが、そちらに進んではいけません。
北側にピンクのテープがありますので、見逃さない様に注意が必要です。
急斜面を下降すると顕著な尾根となります。
トレースがあったので気がつきましたが、難しいポイントですね。

ここまでツボ足で来ましたが、鍋足山でチェーンスパイクを付けました。

10:28
P949

展望はやはり木越しでした。

アップダウンを繰り返して進みます。
まだまだ元気!!

10:41
P955
⚠️ここで道迷い⚠️
目印を追って北側の尾根に進んでしまいました。
200m程進んだ所で「あれっ、おかしいな!!」と
気がついて良かったです。
そのまま尾根を下って行けば、林道小平座間線まで通じていると思います。
ピークまで戻ってGPSで位置確認しました。
トレースは西の稜線に続いていたのにね、
ふぅぃ〜、危ない、危ない。

北に伸びる尾根。
西の稜線に進行方向を修正します。
雪の急斜面をガツガツと登ります。
道標が有りました。
稜線に上がり南へ僅かで鍋足沢の頭となりました。

11:29
鍋足沢なべあしさわの頭 1059m
南へ向かう尾根は鳴神山に続いています。
こちらもいつかは歩かなくてはね。

このピークにも山名板は見当たりません。
稜線を北に進みます。
この先からトレースは有りませんでした。

鍋足沢なべあしさわの頭から稜線を少し歩くと小ピークに石詞が二つ有りました。

水!のペンキマークがありました。
水場では無さそうですよ。
この辺に数本有りましたが、何でしょうかね。
作業道を横切りました。
ホイ、ホイ、サッサと。

12:01
丸山まるやま △1064.6m
山行ブログを検索すると、いくつかのレポートの中で丸山の山名板を確認する事が出来ました。
山名板を探しても見つからなかったですが、この三角点峰は丸山で良いでしょう。
『私が登った群馬300山』上・下巻 著者 横田昭ニ
刊行 上毛新聞社では小夜戸山さやどやまとなっています。

樹林帯の山頂は展望絶無です。
△二等三角点、三角点名は不明です。

丸山から適当に北側の斜面を下って行きます。

林道が見えてきました。
木に掴まりながら急斜面を降ります。

林道小平座間線に出て、カーブミラーから再び尾根に上がりました。

尾根に上がるとすぐに十二時山の山頂になります。
山頂部をウロウロしましたが、
山名板は見つかりませんでした。
尾根に目印は無いですね。
道形は無いですが、歩き良いですよ。

13:08
鹿生峠かりゅうとうげ
古い峠はすっかりと閑寂に包まれていました。

立派な馬頭観音像です。

13:23
P865

展望は寂しいなぁ。

只々黙々と稜線を歩いて進みます。

Gorgeous!

13:44
小夜戸山さやどやま 800m
山行ブログなど散見していると、この800mのピークを小夜戸山としているレポートが少しありました。
山名板が無いので確認出来ませんでしたね。
座間峠から幾つものピークを越えて来ましたが、
ここまで山名板を一つも見ていません。
なんだか消化不良ですね。

ヤセ尾根の岩場を越えて進みます。
ふぃ〜。

14:05
P786
ここで大休止にしましょう。
腹減っちゃったよ。

カップヌードルの新作!!
ガツンとニンニクが効いてますよ👍🏼

14:30
お腹を満たしたら出発しましょう。

アップダウンが続きます。
もっと景色が見えればなぁ。
ホッホッホッ!

14:49
P789
十二時山からほぼ下り基調で歩いてきましたが、
登りになると脚が上がりません。
疲労もピークですよ。

うわぁっわぁ!
もう起きたのかぁ!?
黙々と歩きます。
只々黙々と。
目印はほとんど無いですよ。
鹿の足跡を追いかけて山頂に登り上げました。

15:20
大畑山おおはたやま  △754.0m
今回のルートで最後の山です。ようやく山名板が有りホッとしました。
山名板など無くてもいいか!と思うけれど、やはり山頂の写真を撮るには有った方が良いですね。
何処の山に登ったの? なんて言われちゃうしね。

△三等三角点。
展望は絶無ですね。

大畑山の山頂から来た道を少し戻り、北に伸びる尾根を下山します。

ここにテープが一つだけ有りましたが…。
植林帯には目印も無く、道形も分かりません。

何度かGPSで位置を確認しました。
降りれる所を選びながら植林帯を下りました。

谷間には目印が有りましたが、道は荒れています。
と言うか道とは言えませんでしたね!
倒木を跨いで、歩ける所を探して進みます。
なんとなく道になってきましたよ。
植林帯の作業道を辿ります。
おっ!車道が見えてきました。

16:12
大畑集落
ふぅぃ〜、ひと安心ですね。
あとは集落の道を歩いて花輪駅に向かいましょう。

大畑山の入山口には道標も目印も有りません。
てくてく。
てくてくは続く。

春が近づき、陽が伸びてきましたね。
渡良瀬川に夕陽が反射して美しいです。

Beautiful!
花輪宿から大畑山を望みます。

16:39
わたらせ渓谷鐵道 花輪駅

疲れちゃったね💦
思っていたよりもハードな山行になりました。
難しいルート取りと激しいアップダウンに身も心も燃え尽きる寸前でした(笑)
稜線上に危険箇所は有りませんが、みどり市側からのアプローチは悪く、目印や道形もほとんど無いので道迷いには充分に注意が必要です。
主だったピークに山名板は無く、展望も寂しいのでオススメしませんけどね。
また歩くのか?と聞かれれば
どうだろう!?"NO"かなぁ(笑)

#352《おしまい》

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