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「年賀状」一度やめたのに、再開した理由。

毎年12月になると「年賀状を出す?出さない?」問題が話題になりますが、みなさんはどうされていますか?

「年賀状はずっと前に卒業した…」という方が多いのではないでしょうか?
わが家も20歳になる娘は、もう何年も前から出していません。実は私自身も、2年前に年賀状をやめようとしたことがあります。やめてみると、年末の悩みが1つ減り、金銭的にも時間的にも負担が減りました。

しかし結局、昨年も今年も私はせっせと年賀状を作成し、12/23には投函を済ませています。いったいなぜでしょう?

年賀状が来ない元旦は味気ない

年賀状をやめた2年前、忙しい年末の作業が減り助かったのは事実。しかし、いざ元旦の朝になると、とにかく物足りない…。

例年は、元日の朝、神棚に備える食事を作り、お正月の朝の仕事が終わる頃、年賀状が投函されます。バイクの音が聞こえるとポストに取りに走り、家族の年賀状を仕分けしながら、1枚1枚眺めるのがお正月の楽しみ。

「○○ちゃんは、いつまでも美人だね」
「△△ちゃんの娘さん、大人になったなぁ」
「××さんの息子は京都大学?どれだけ勉強したの!?」
年賀状だけのお付き合いが20年以上の友人と、その家族の近況を楽しみにしていた自分に気づいたのです。

「あ~今年は年賀状ないのか…」と思うとお正月の気分がしません。
何気なくポストをのぞくと、あれ?いっぱい年賀状が入っている。
小躍りしていつものように眺めていると、なぜか今年はいつもよりたくさんの年賀状が届いていました。来ないと思っていた分、嬉しさも倍増です!

正月に返事を書くのが大変

元旦に予想外に多く年賀状が届いたと書きましたが「年賀状やめる」と宣言をした相手は、日常に連絡がとれる友人だけ。年賀状だけのお付き合いの人にはお知らせできていなかったのです。

ほっこりしていたのもつかの間「これ、全部返事書かなきゃ」という現実に気づきました。まず、年賀状を買わなければなりません。元旦以降も届くかもしれないので多めに欲しい。でも近所の郵便局はお休みです。

とりあえずコンビニに走り、インクジェットの年賀はがきを買いあさり、PCに向かい年賀状のレイアウトにかかります。例年なら写真素材を少し前から集めていたのでそれほど時間はかかりませんが、何も思い浮かばない…

結局、年賀状の返事を投函できたのは夕方。ゆっくりできるはずのお正月は、年賀状作りで終わってしまいました。

友人と縁が切れてしまう

その後も次々と年賀状が届き、最終的にはやめる前と同じ枚数が届きました。もちろん、前の年の年賀状に「年賀じまい」を明記してなかったことが招いた結果です。(口頭やLINEでお知らせのみ)

今思えば、心の奥で年賀状の付き合いが終わって欲しくなかった自分がそうさせたのかもしれません。

幼い頃から絵を描くのが好きで、年賀状もお正月に必ず届くように1枚1枚心をこめて描いていました。大人なってPCを使うようになって、基本的スタンスは変らず大切にしてきた年賀状。

今続いているのは、ほとんどが学生時代の友人。もう20~30年会っていない人が大半です。SNSで繋がった人もいますが、8割は年賀状のみの付き合いです。「会わないなら切れてもよいのでは?」と思われるかもしれませんが、このご時世に、相手側もわざわざ年賀状を書いてくれているということは、片思いではないはず。

昨年はガンで闘病していた先輩が、震える手でがんばって書いてくれた年賀状を最後に亡くなってしまいました。左手で書いたかのような年賀状は今も捨てることはできません。年賀状を続けてなけご家族から喪中はがきが届くこともなく、先輩が病と戦っていたことも知らずにいたでしょう。

まとめ

こうして、私は今も年賀状を続けています。
年始に返事を書くのではなく、以前と同じように、ちゃんとお正月に届くように作成して期日までに投函することにしました。

来年は郵便料金が上がるのだとか…。
私も今年フリーランスになって、まだサラリーマン時代の収入に追い付いていません。つまり、物入りな年末の年賀状代はバカにならないということ。

【私が年賀状を書く理由】は…
・年賀状のない元旦は味気ない
・正月に年賀状の返事を書くのは大変
・年賀状だけの友人と縁が切れてしまう

金銭的な問題が、この3つの理由を越えたときは、年賀状をやめるとき。
さて、私は来年も年賀状を続けることができるのでしょうか?





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