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社内プレゼンの質疑応答術

前田さんの新作が出たので、読んでみました〜
今回は、社内プレゼンの質疑応答術です。社内プレゼンの準備から、プレゼンまで詳しくコツが書かれています。

プレゼンを通して勝ち取るものは、「未来
・目の前にある課題を解決することで、よりよき方向へ舵を切る。
・新規提案を通して、自分が進めたい事業を率先して実行に移していく

意思決定を行う上で大切なのは、「どう説明してりかいさせるか」ということ以上に、「決裁者にどう納得させるか」が重要

VUCA (Volatility 変動性・Uncertainty 不確実性・Complexity 複雑性・Ambiguity 曖昧性)の時代。変化に対応する力が求められ、特にスピードが要求される

第三者からのフィードバックは「ダメ出し」をもらうのではなく、質問してもらった方が準備につながる。「決裁者の視点」から聞かれそうな事柄を質問してもらう

スピード経営を旨とする企業において、社内プレゼンは15分程度、冒頭3分をプレゼン10分で質疑応答、最後の2分で決裁(クロージング)

スライドの作り方として、強調したい部分の文字を大きくしたり太くして「アクセント」がついていると、箇条書きでも、目はアクセントの付いた部分だけを追うから内容がわかりやすくなる。

「社内プレゼン」と「意思決定」のウェイト比率は1対9ぐらいのイメージ。

決裁者の質疑応答のポイント
・そもそも与件の論点(何に答えなければならないのか)をしっかり捉えているか
・その上で現状がきちんと把握できて、提案内容が妥当か
・提案内容はロジカル、シンプルでわかりやすいか
・データやエビデンスは正確か
・質疑応答で質問に対して正確に答えているか。嘘やはぐらかしはないか
・担当を任せても問題ないか、託せるかどうか

結論と理由をワンセットに。①結論→理由のパターンを採用している企業が圧倒的に多い。ソフトバンクでは、②理由→結論のパターンが多く、左にグラフ、右にメッセージ

「結論をいかに印象的に短くできるか」「根拠を端的にシンプルに見せるか」

リモートの場合は、マイクを通すので声の大きさを2割増し程度、声の高さもボソボソとした低い声でなく、トーンを少し高くした方が聞こえやすくなる

意思決定に必要な質問は必ずされるため、自らファシリテーターになる必要はない。

プレゼンは「質問に対してどう答えるか」のウェイトが大きく、質問に対する答え方をしっかり準備することが最善の勝ち筋

聞かれそうな質問と、聞かれると嫌な質問の2種を10〜20個準備しておく。「聞かれそうな質問」は「詳細」「説明」「理由」「根拠」「代替案」の5つ

知らないことを知ったフリして全く異なることを答えてしまうほど恥ずかしいことはない。知らないことがあるのは成長の伸びしろがあることの裏返し。学びにつなげる。

質疑応答で聞かれたことにきちっと答えられるよう用意周到に準備していることこそ信頼獲得のカギ

ビジネスライフでは信頼貯金がどれだけ積み上げられるかが勝負、次の3つを意識する
①イメージトレーニング(信頼される自分をイメージする)
②チャレンジし続ける(自ら新しいこと、難しい案件に関わる)
③場数を踏む(数多くこなすことで、実績と経験を増やす)

質疑応答術」は、ビジネスにおけるプレゼンだけでなく、人生において誰かと会話を交わす中で、相手から信頼を得るための重要なコミュニケーションツール。人生において、誰かと一緒に事柄に向き合うことは必ず訪れる。そんな時にお互いの距離を縮めてくれるのは、相手のことを理解しようと思う気持ち。

プレゼンは資料や話し方だけでなく、質疑応答が大切だと改めて感じました。また、多くのプレゼンノウハウが書かれているので、とても参考になる1冊で、オススメです。

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