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イーロン・マスク 上

イーロン・マクス公式伝記が出たので、一度は内容を知っておくべきかなと思って読んでみました!上下巻あって読み応えあり、まずは上巻読み終わりました〜

感情遮断弁があるから、イーロン・マスクは冷淡だと言われる。だが、これがあるから積極的にリスクを取るイノベーターになれたと言える

「イーロンはリスクが欲しいからリスクを欲する」ペイパル創業期の同僚、ピーター・ティールは言う。「楽しんでいるのだと思いますよ。溺れてしまっているんじゃないかと思えるときもありますね」

人類の役に立つ人工知能を開発しようと考えるようになったのだとツイートしている。「スペースXを作った背景には『ファウンデーション』シリーズと第0条があります」

クイーンズ大学に通った2年間で学んだ一番大事なことは、「頭のいい人々とうまく協力し、ソクラテス流の手法で、共通する目的を達成すること」だと同窓会誌に語っている

「物理学を修めて製品を開発することと、ビジネスの学位を持つ人の下で働くのは絶対に避けること、これが目標だった」

Zip2の製品は「そのソフトウェアを利用すれば、シティガイド・タイプの大規模名鑑を新聞社が短期間で立ち上げることができる」のだと言う

ライセンス料金は1社あたり1000ドルから1万ドルで、1997年には契約が140社を数えるほどになった

チームメンバーに愛してもらうことなど仕事ではない。そんなの百害あって一利なしだ」とのちにスペースX経営陣を集めた会議で語っている

1200万ドルXドットコムに投資し、税引き後の約400万ドルを自分用に残す。Xドットコムのコンセプトは壮大で、すべてを満たすワンストップのエブリシング・ストアにしようという

いまも当時もそうなのだが、マスクのやり方は、ありえない締め切りを設定し、なんとかまにあわせろと発破をかける

紹介制度などバイラル・マーケティングに力を入れた。スティーブ・ジョブズと同じように、ユーザーインターフェースをシンプルにすることに情熱を燃やした

ミッションありきでスタートし、金銭的に成り立つ形で進めるにはどうしたらいいかと逆に考えたわけで、そんな考え方ができるから、イーロンは自然界の力とさえ言える存在

技術とは自動的に進んでいくものだと考えるのは間違い。「技術とは、少しでもよくしようとたくさんの人が必死に働いて初めて進化するもの

自分は共同創業者だ、と、2年分の給料を第三者預託にしてくれ、は両立しない。やる気と汗とリスクがそろわなければ共同創業者になれない

もしかしたらなんとかなるかもと思えるくらいのスケジュールなら、みな、もうひと頑張りと頑張ってくれる。でも、なにをどうしても不可能なスケジュールにすると、士気が下がってしまう

イーロンのようにアスペルガーな人は、人間関係を円滑にする手がかりに気づけませんし、自分の言葉がほかの人にどう受け取られるのかが自然にわかったりしない。イーロンは相手の性格や個性をきちんと理解できるが、それは学習の結果であって、感情による自然な理解ではない

マスクは、デザイナーと技術者を一部屋にまとめる。「技術者のように考えるデザイナーとデザイナーのように考える技術者を生み出す。そういうビジョンです」

ジョブズもマスクも強迫性障害を持つが、それがいいほうに働いたケースもある「彼らが成功した一因は強迫性障害にある。問題に気づくと、なにがなんでも解決してしまう、そうせずにはいられないから」

パルアルトで少人数のディナー検討会を開いたアルトマンとマスクは、非営利の人工知能研究所を設立することとした。名前はOpenAI

ひとりの人または1社が支配する形ではないAI、つまり、リナックス的なAIを作りたいと考えた。目標は、人類にプラスとなる安全な形でAIが進化していく可能性を高めること

ウェイモとして展開されているグーグルのオートパイロットは、LiDARという技術を使う。LiDARとは「光による検出と測距」の頭文字を並べた名前で、レーザー光を使うレーダー機器

マスクは「アルゴリズム」なるものを持ち出すことが多い。戒律は5つ
1.要件はすべて疑え
2.部品や工程はできるかぎり減らせ
3.シンプルに、最適にしろ
4.サイクルタイムを短くしろ
5.自動化しろ

行う順番も大切

上巻は幼少期から、スペースXやテスラの創業期や週5000台製造の目標を達成する、ペイパルの創業時のことなど、たくさんの学びになる内容が多く書かれていて、とても参考になります。破天荒であるがすごい熱意で、世の中を良くしていくパッションが感じられ、とても参考になる1冊です。下巻も楽しみです!


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