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経営者になって11年目に感じる「自由」の意味

こんにちは!

今日は、経営者になって11年目に感じる「自由」の意味というテーマでお伝えしたいと思います。


私は介護事業を経営して11年目になります。
10月が決算なので、来月11月からは12年目に突入します。


私が経営者になりたいと思ったきっかけは、病院に理学療法士として勤務していた時に感じていた「地域にリハビリができる場所が少ない」ということでした。

その想いから、リハビリ特化型デイサービスを立ち上げることにしました。


1つはそういう現実のニーズを感じていたというところもありますが、もう1つの理由としては、「自由」を求めていた、ということがあります。


病院に勤務していると、色々な「制約」があります。
上司の指示にも従わなければなりません。

幸い、私は80人のスタッフを抱えるリハビリテーション科の係長をさせてもらっており、リハビリテーション科としては課長の下の2番目のポジションだったので、他のスタッフよりは比較的「自由」に動くことはできました。


私は呼吸器リハビリの分野が好きだったのですが、役職者であったおかげで、院内にそれまでなかったRST(呼吸サポートチーム)を立ち上げることができました。

これまでなかったチームを新たに立ち上げ、医師、看護師、理学療法士、臨床工学技士、栄養士などでチームを組んで呼吸器疾患の患者さんを専門的にサポートすることは、非常に充実感がありました。

そんな形で、比較的自由にやらせてもらっていたところはありますが、やはり組織で働く以上、自由にはならない部分も多くあります。

上司である課長の指示には従わなければなりませんので、中には納得できないことでも渋々やらないといけない仕事もありました。

また、比較的大きなグループ病院だったため、他の地域に病院が立ち上がる時には、その立ち上げメンバーとして異動しなければならなかったりもしました。
異動命令には逆らえませんね。


私には上司がいたことから、「このリハビリテーション科は、完全には私のチームではない。私がトップだったら、どんなチームにできるだろうか?自分にはどこまでやれる力があるのだろうか?」と考えることもありました。


そんな気持ちも後押しとなり、起業することにしました。


実際に介護事業で起業してみて、約11年経ったわけですが、今、経営者としての「自由」を痛感しています。

もちろん、大変なこともたくさんありました。

これまで、11年間で
・リハビリ特化型デイサービス
・自費リハビリ事業
・訪問看護ステーション
・居宅介護支援事業所
・相談支援事業所
・居宅訪問型児童発達支援事業所
・定期巡回・随時対応型訪問介護看護

など7つの事業を立ち上げてきましたが、やはり新たな事業の立ち上げは、毎回、さまざまな問題と立ち向かわなければなりませんでしたし、現場の仕事をしながら経営の仕事もするというかけもち状態の時期もあり、朝6時から夜中2時まで働いた時もあります。

今は、現場はほぼ管理者に任せることができているため、わりと「自由」に時間を使うことができています。


ただ、この「自由」という意味は、「楽である」「何もしなくていい」という意味での「自由」ではなく、「全てを自分で決められる」という意味での自由です。


これこそが経営者の醍醐味であると思っています。

全ての裁量権があり、会社としてやることを決められるということ。
そして、いつやるのか?何をやるのか?を全て決められるということ。
この「自由」はとても大きいです。

自由であるがゆえに、自らを律することができないと、会社を成長させていくことができません。


自由には「責任」も伴うのです。


経営は山あり谷ありですから、事業が軌道に乗っている時もあるし、不調な時もあります。
私も過去には、「今月、従業員の給与を払えるだろうか?」と眠れない夜を過ごした時期もあります。
こんな時は、一人孤独に悩むしかありません。耐えるしかありません。
これが社長の孤独というやつですね。

ただ、そんな大変なことを含めても、「自由」であることは素晴らしいことです。

全ては自分がやってきたことの結果なわけです。

人のせいにはできません。言い訳もできません。腹を据えて、現実に向き合うしかありません。


今、このnote記事を書いている時も、経営者として次は何をしようか?と考えています。

やろうと思えば何でもできる自由は、ワクワクでしかありません。

「どんな困難が待ち受けているんだろう?でもそれを達成した時の達成感は何ものにもかえがたい!」

これだから経営者はやめられません。


こんな「自由」を求める方には、経営者をオススメします。

ただ、「覚悟」は必要です。
利用者さんの人生、従業員とその家族の人生も含めた会社の全てを背負う「覚悟」です。


私のこんな気持ちを、ほぼ代弁してくれている素晴らしい本がありました。

「経営中毒」という本です。

タイトルのセンスも素晴らしいと思います。
まさに「中毒」です。

これから経営者になりたいと思っている方は、ぜひ読んでみて下さい。
これが経営者の世界です。


ここまでお読みいただき、どうもありがとうございました!

よければ「スキ」ボタンも押していただけると、今後の執筆の励みになりますので、よろしくお願いします!

《このnoteを書いた人》
ひろ/介護事業経営者/理学療法士/介護支援専門員
・病院で80人の部下を抱える管理職⇒介護で起業⇒6事業立ち上げ⇒経営11年目
・仕事効率化、知的生産、ビジネス書、文房具、ガジェットの話題が大好き
X(旧Twitter)で介護事業の運営・マネジメント・リーダーシップについて発信
YouTubeで介護事業の起業・経営について発信
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