あやちょと夏菜子ちゃんの声の話
あやちょこと和田彩花さんのインスタライブを見ていたら、自身の声の話がでてきました。
自分は地声が高くて幼い・キュートと見られることが多かったから、意識的にお腹から力強く発声する方へシフトした。でも最近の音楽活動で『ありのままの声で大丈夫、素敵だよ』と声をかけてもらえるようになり、自然体で歌えるようになった(2021年3月10日インスタライブより)
とのこと。個人的にはアンジュルムとソロ活動ではコンセプトが違うから発声も変えたのかと思っていましたが、そんな経緯があったんですね。昔からあやちょを応援されてる方はこれを「昔の歌い方に戻った」と感じるのかもしれません。
ですが日々の鍛錬で身についた技術も生かしつつ、自分の骨格・体格で一番響く所で歌うあやちょの声には、やはり今の彼女にしか出せない唯一無二の味があるように感じます。
高い所に強くて細めの芯があるのに、キンキンせず、でも籠りすぎずに豊かに響くように聞こえます。私自身とても好きな歌声です。
そしてこの話、彼女と同い年であり、アイドル界の同期であり、盟友とも呼べるこの人の声の話ともつながってくるなぁと思いました。
「私はこの声をあまり好きではないけど『好き』と言って、求めてくれている人がいるんだ」と思った時に「私ならではの良さがあるかもしれない」と、周りの人たちに思わせてもらっていることはよくあります。結局コンプレックスって、人から見たら「そんなことない」って思うようなことを、自分自身が気にしてしまうんですよね。(「好書好日」インタビューより)
ちょうどいいタイミングでぴったりの記事が出ていたので引用してきました。二人とも、コンプレックスの内容や、至った経緯は違えど、「コンプレックスを溶かしてくれたのは周りの声」という点で共通しています。
これは我々からは遠いアイドルの世界の話のように感じますが、大切な教訓ですよね。特に子どもが育つ教育の現場には、間違いなく必要な考えだと思います。
「日本の教育は画一的すぎる、もっとそれぞれの個性を…」みたいな話は叫ばれ始めて久しいですが、改善の気配はまだまだ見られません。
「個性を伸ばす」というのは、「本人が好きなことに取り組める」ことと同等かあるいはそれ以上に、「本人がコンプレックスに感じていることでも、それを自分らしさとして気づかせてあげる」ことが重要であると私は思っています。それを可能にするのが周りの環境である、と二人の声の話につながります。
日本の教育現場にそういう環境がどれくらい整っているかな?と考えるわけです。私はアルバイトの塾講師として3年間ほど小中高、公立私立問わずさまざまな生徒を担当してきましたが、一貫して感じるのは「現場はそんなことをしている余裕はない」でした。学校の先生方は本当に忙しすぎると何度も痛感しました。
少しずつ部活動の時間が減らされたりすることで余裕は出てきているかもしれませんが、生徒側から見ると授業よりも個性が認められる場である部活が減ってしまったと捉えられるわけです。難しい。
と、話がだいぶ教育の方へ振れましたが、このコンプレックスの話に限らず、アイドルから教育に関して学べることって本当にたくさんあると思います。
特に、お互い小さい頃から芸能の世界に入り、全く違うルートをたどりながらも、素敵な人間に成長されたこの二人、そして二人を育て上げた環境としてのスマイレージ/アンジュルム・ももいろクローバーZからは、学ぶことが山ほどあると考えています。
考えすぎって言われそうですけどね笑、私がこの二組を応援するのはそういう「人として学ぶことが多い」点も大きな理由の一つです。
この二人、二組、もちろん他のメンバーももちろん(ちなみに推しはタケちゃんとしおりん)、そういう学びたい考え方や思いなどをこのnoteでは今後整理してまとめていけたらと思います。
あれこれと散らかってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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あやちょはグループ時代は自分の声に自信を持てなかったということでしたが、その一方で後輩がのびのびと個性を発揮できる環境を作ったのは本当に素敵なことです。
彼女の下で育ったメンバーがこういう歌を歌うのはグッとくるものがあります。今後のアンジュルムも楽しみです。
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