見出し画像

海外格安パックツアーで女子旅をしていた頃にいつになったら戻れるのか?

 海外旅行大好きのわたしだが、だいたい個人旅行で1週間以上旅行するときは、航空券だけ取って、フリーで行くが、友達と何人かで小旅行のときは、パックツアーを利用していた。それも格安のを狙ってだ。

 会社勤めをしていた頃、(今年の春にサラリーマンではなくなったが)職場の有志で女子旅というのをよくしていた。
 その定番は、3泊4日の中国圏への海外パックツアーだった。お値段は3万円から4万円で、ホテル代、食事代はもとより観光ガイドさんまでついている。それで、この値段なのだから、本当に「格安」だ。
 ホテルは、だいたい3泊中2泊は、デラックスホテルだし、(あと1泊は微妙なホテルだけど、わたしは、こちらの方が面白かった。朝食のバイキングでは、なにこれみたいなのが出てきたり、怪しげなマッサージがあったりとか)夕食時に、ビール頼めば、ちょっとした宴会気分だし、ガイドさんと仲良くして、いろいろと世間話をして、情報集めするのも面白かった。

 しかし、この格安パックツアーには、必ずお土産屋さんに立寄るという難点はある。まあ、ツアー代が安いのはこのバックマージンなんだろうな。
 でも、そこでも、私たちの場合は、いつも大人数で参加していたので、皆で固まって行動していると、しつこく売り込まれることもなかった。
 むしろ、お土産物屋さんでは、商品の売り込みのプレゼンの勉強と思って聞いていた。「今のプレゼンは神業だった」とか「ちょっと決定力不足かな」と品評したりして。

 10人以上でツアー催行決定というパックだが、最終人員はだいたい12~14人くらいにだった。参加者の過半数以上を、わたしたちが占めていて、あとは、中高年のご夫婦か、母娘の旅のようでだった。
 中国圏のパックツアーは、リピーターも多いようだし、旅慣れている人も多かった。たまたまだったかもしれないが。

 そのツアーの雰囲気にもよるが、参加したいようなオプショナルツアーがなければ、こちらから行きたいところをリクエストすると、現地のガイドさんが勝手にツアーを組んでくれることもあった。それに、ほかのツアー客も賛同したりして、楽しかった思い出がある。

 職場の有志というような、仲が悪いわけではないが、それほどいいわけでもないという団体旅行にパックツアーはぴったりだと思う。
 仲が良くても、一緒に旅行すると上手くいかなくて、途中でケンカになってしまうことはよくある。あまり親しくないなら猶更だ。
 だが、パックツアーなら、行くところが決まっていて、原則、個人の趣向は反映されないし、多少、段取りが上手くいかなくとも、旅行会社のせいにすればいいんだし、お互い気まずくなることもない。そもそも、格安だから、はじめからそんなに期待していないしね。

 そんなふうにして、毎回利用していたが、回を重ねるごとに面白くなっていった。
 参加メンバーの団体旅行を楽しむスキルが上がったからなのだろうか。

 しかし、コロナが世界中に蔓延しているなか、そんなささやかな楽しみも今はもうできない。団体で女子旅なんて夢のまた夢だ。
 このまま、鎖国のような状態で、国内をぐるぐる旅行をするしかないのだろうか。はやく、海外旅行がしたいなあ。







 

 
 
 



最期まで読んでくださってありがとうございます。誰かに読んでもらえるなんて、それだけで嬉しいです。もし、気に入っていただけたら、スキしていただければもちろんもっと嬉しいです。よろしくお願いします。