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自ら命を絶つということ

先日漫画家の芦原妃名子先生が亡くなった。
状況から見て自殺と言われている。

原作の改変を巡ってテレビ局と揉めていたという報道がされているが、
事実関係がはっきりしない状態で、犯人探しなどをしても意味がないのでここで言及することはない。

原作の改変があって揉めてたとしても、「なにもそんなことで死ななくてもいいのに…」という声もあったが、想像力がまるで足りていない。

作家にとって作品は自分の分身であり、魂なのである。
それをぞんざいに扱われたら、そのダメージは非常に大きなものになる。

ただ、それはクリエイト活動をしたことがない人たちには理解しづらいのかもしれない。


しかし、自分とは無関係と思っている人もいるかもしれませんが、
自殺というのは、誰もがしてしまうおそれがあるのです。
精神疾患と一緒です。

自死を選ぶ人は、例外なく体をこわばらせている状態にあるでしょう。
心も体もリラックスした状態で自死を選ぶはずがないですからね。

ほんのささいなことであろうと、人は体をこわばらせてしまうこともあるのです。

たとえば、ある日突然友人から無視されたとか、
仲良しグループだと思っていたが、自分だけ旅行に誘われなかったとか、
彼女のスマホにマッチングアプリがDLされていたとか、

そんなことで…って思うかもしれませんが、体をこわばらせるには充分です。そして、体がこわばるってことは、精神疾患を患うリスクが非常に高くなるってことです。精神疾患とは脳の機能障害なので、正常な判断ができず、突発的に自殺してしまうケースも考えられます。

従って、体のこわばりに敏感になる必要があります。
そして、自分が何に対して体をこわばらせてしまうのかなんて他人に分かるはずもないのです。

そのことを知っていれば、
「なにもそんなことで…」なんて言葉は出てこないでしょう。

誰もが体をこわばらせてしまうことがあるでしょうから、
自殺と無関係の人なんていないのです。



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