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クソ映画は損切りすべきでなく、むしろ歓迎すべきその理由とは。

少し前にSNSで、「映画の損切り」が話題になりました。
お金や投資の話を取り扱っている「インベスターZ」というマンガがあり、
その中で、主人公の高校生が映画館でこんなことを思います。

「うわぁ……なにこれ 全然つまらない」
「こんな面白くもない映画をボクに観せることになんの意味があるの?」

そして30分も経たないうちに、退出してしまうという話です。

いくらお金を払ったかといって、つまらない映画のために、わざわざ自分の貴重な時間を割く必要はない。それだったら、さっさと切ってしまった方がよいということを言いたいのだと思いますが、私はそうは思いません。

むしろクソ映画を観る機会というのは、非常に貴重とすら思っています。


どういうことなのか、マンガと共に説明したいと思います。


クソ映画の上映終了後のなんとも言えない空気、観客たちの容赦のない批評、死んだ魚のような目をしている人もいます。

こんなのめちゃくちゃ面白いじゃないですか!


私は最後まで館内に残って、聞き耳を立てながら、ニヤニヤしています。

ただの不審者ですねw

本当観客って容赦ないなと感じると同時に、私が監督ならむせび泣くでしょうw 人に面白いって言ってもらえるような、エンタメを創るのは本当に難しいなと思います。

それにこういう体験って、いつまでも忘れないんですよね。
話のネタにもなりますし。



もちろん、敢えてクソ映画を観る必要はないと思いますが、クソ映画を観る効用というのもあります。

そもそも、クソ映画とは何なのか?

世間の評価が高い作品でも、自分に合わなければクソ映画となり得るでしょう。

もちろん、私にもそういう作品はありますし、どこが自分に合わなかったのかも言語化できますが、基本的にそういう作品は、作り自体はしっかりしていることが多いです。

本物のクソ映画というのは、そもそも根底部分から破綻していますw

どこかどう破綻しているのか欠点を分析して、改善する為のアイデアをどんどん出していく。

これってどんな仕事でも使えるスキルだと思いませんか?


もちろん、「こうした方が面白くなる」なんて、単なる素人意見ですし、実際にヒットするかどうかなんて分かりません。

プロだって何がヒットするかなんて、完全に読み切るのは不可能なのですから当然の話です。

でも、欠点を改善する為のアイデアを出していく訓練は、クリエイター以外でも、非常に役に立つと思います。
ましてや、高校生とかの若い世代は、どんどんこの訓練をした方がいいでしょう。

クソ映画は忌避すべきじゃなく、むしろ歓迎すべきなのです。なぜなら、学びの機会が得られるチャンスなのですから。





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