お姫様に水をがぶ飲みさせる勇者。(ドラクエ8)
私はドラクエ8が好きだ。
元々いろんなゲームが好きだけど
ゲームを始めると、ゲームの世界で生き始めてしまうので、やりたい欲求をずっと抑えてる。
Nintendo Switchでどうぶつの森が出た時も、
どうぶつの森の住民になってしまうのが怖くて
敢えてやらなかった。
今思うと、周りが「今日待ち合わせね!」とか
「◯◯持ってる?交換しよ!」とか、
楽しく話してるのが羨ましすぎて、
やればよかったと後悔してる。
昔は1日10時間とか余裕でゲームができた。
ゲームをしていることが時間の無駄とも思わなかったし、
生産的な一日が遅れてないと、落ち込むこともなかった。
あの頃は何も考えずに、純粋にゲームのことだけ考えて生活できてた。
特にドラクエシリーズは始めたら
私は完全に勇者になってしまう。
住民全員の話を聞き、
タルを全て割り、タンスとクローゼットを全て開け、
本棚もくまなくチェック。
話が進みすぎないように、重要人物との会話を避けて、
パーティーメンバーの助言を無視して
朝から晩まで街中を隅から隅まで歩き回る。
大きな町や城に着いた時は探索が楽しくて
平気で2時間くらい街を探索してた。
特にストーリーと、キャラクター同士の人間関係を
じっくり見るのが好きだった。
※以下ドラクエ8のネタバレ含みます。
ドラクエ8では、とあるお城に
怪しげな道化師が訪れ、その道化師が
お城で封印していた怪しげな杖を解放したために
城全体が呪われてしまったところから始まる。
運良く結界の中にいた王様とお姫様は助かるが、
王様はモンスターに、お姫様は馬になってしまう。
お城の呪いを解くために、王様、お姫様、そしてなぜか呪いに打ち勝った近衛兵の私(主人公)で呪いを解くべく、道化師を追う旅に出るストーリーとなっている。
ストーリー上、お姫様と主人公は仲が良く、ちょっといい感じの雰囲気が漂っている。
(姫様は主人公に心を許している、みたいな描写がちょいちょいある)
でもお姫様は馬になってしまったため、
人間の言葉が話せず、
長い旅路の中、会話ができず、
表情でしか感情が伺えなかった。
そんな中、
とある泉の水を飲むと、
一時的にお姫様が人間の姿に戻れる、という
場面が出てくる。
ストーリーの関係上、一回だけ強制的に
姫様が水を飲むのだが、
飲んだ瞬間、姫様は馬から人間の姿に変わり、
とても嬉しそうな表情を浮かべる。
イベントで水を飲ませるのは1回きり(多分)で
その後は、プレイヤーの自由意志になるのだが、
私は姫様が人間に戻れたのが嬉しくて嬉しくて
ストーリーを進めず、モンスターも倒さず
泉に入り浸り
何度も何度も姫様に水を与えた。
その度に姫様は嬉しそうな表情を浮かべて
今までの旅で起きたこと、その時思っていたこと、
懐かしい思い出など沢山の楽しい話を聞かせてくれた。
私はたくさんたくさん話をさせてあげたくて
何回も何回も水をあげた
これでもう一生姫様と話していられる!そう思った
しかし、
何回か水を与えた後、姫様は水を飲まなくなってしまった。
代わりに、
『ミーティア(姫)はお腹がいっぱいで水が飲めない』
と画面に表示された。(多少文が違うかも知れないけど)
私は思った。
一国の姫を水っ腹にさせるほど
泉の水飲ませる主人公、やばすぎたな…と、
前回プレイした時から、もう何年経つだろう。
最近は休みの日も何か吸収しなきゃ、と
読書、勉強に忙しいけど
また、無心であの世界に行きたい。
読書や勉強も楽しいけど
心の底から没頭して楽しんでいられたあの時間は
本当に幸せだったなと思う。
また、冒険がしたい。
そして姫に、無心で沢山、泉の水を腹一杯与えてやりたい…
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