恋愛漫画における主人公の親友ポジションの話

主人公やメインヒロインたちが青春を謳歌する中、そのサポートに励む親友というポジション。

もちろん彼ら彼女らにも春がやってくるが、やはり主役への献身ぷりが1番描かれていることでしょう。

『アオのハコ』ならサラッとサポートするくらいで済むかと思いきや、千夏先輩とのデートの取りつけ・雛ちゃんとの2人きりの花火デートへの根回し、更に情報収集まで欠かさないという徹底ぶりに報われてほしいという気持ちが止まりません。

そんな親友ポジションのお話で未だにトップレベルで好きなものが、『ニセコイ』の集のメイン回。

おそらく好きな人は多いと思いますが紹介させていただきます。

単行本10巻の83話〜85話までが、集の恋についてのお話です。

主人公の恋の行方が全体の中心故にその親友の好きな相手がいるかどうか、スポットがどうしても当たりづらいところではあります。

そして読者はおろか主人公さえ、その恋愛事情を知らない。更に集は知られたくないことは煙にまくキャラクターで特にヒントもないという徹底ぶり。

いつもは自分の恋路を支えてもらっている主人公が、逆に親友の恋のために支えてあげれることは何かを余すところなく詰め込んだ渾身の3話。

ニセコイはラブコメディ寄りの話と所々に入る本筋のシリアスな話で構成されています。その中でも特に集の回は、コマ割りや話の盛り上げ方、どれをとっても別格だと感じました。

アニメで見た時も何度読んでも泣いてしまう、チャランポランな親友が全力で青春して主役になる、そんなお話をぜひよろしくお願いします。

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