vol.3 幻想
もう少し大変な日々が続きそうですね、皆様体調に気を付けてお過ごしください。
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先日、旧友と話す機会がありました。
彼女は地元の友人で、容姿端麗でスポーツや運動も出来て、学生時代にはクラスのマドンナ的存在で、私の憧れでした。
彼女は今社会人2年目。
私は周囲が認めるぐらい他人に興味がありません。ほんとに悪気はないんです。ただ、4年間一緒に過ごした大学の友人がどんな趣味を持っていて、何が好きで、休日はどう過ごすかなど知らずに卒業してしまった子もたくさんいます。
それよりも大学の課題についてだったり、有名人のニュースだったり、恋愛話などが日常会話でした。
でもこれは相手に関する会話ではないので、結果的に他人に興味がないのだろうと思います。
これが私の人との付き合い方なのですが、ふとその旧友と話していた時にとてもさみしい気持ちになりました。
『私は彼女のことを全然知らなかったんだ』
と感じたからです。
彼女は今後の人生のことで悩んでいました。
友人の少ない私からすると、何気ない愚痴を言い合える仲間が周りにいることや趣味があることはとてもうらやましく、充実した社会人生活を送っていると思っていました。
しかし 昔の方が楽しかった、と彼女は言います。
これって結局、私が彼女に対して理想像を重ねて見ていたに過ぎず、愚痴をこぼすことも出来ないような仲だったのかなと感じます。
私の考えていた彼女は、ただの幻想に過ぎないのだと。
なかなか本音を打ち明けられる関係って難しいですよね。
だからせめて意見を押し付けるのではなく、受け入れる体制をもって関わりたいと思います。
いつでも相談にのれるように。
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