「報告書」は上司との共同作業

ここで言う報告書とは、日報的なものではなくて、育成計画の一環で部署意外や他の事業所のメンバーへ発表する類のものを指す。

僕の場合は、前職でこのような意味での報告書が課されていた。報告書はまずは自分の育成者と内容をすり合わせたうえで、上司へ報告する。
はじめの時、僕はできるだけ完成度の高いものをつくろうと少し時間をかけていたが、内容修正で構成がすっかり変わってしまうこともあった。事前に骨子を確認してもらってはいたものの、その段階での解像度は低く、ざっくりしたストーリーの整合性しかチェックされなかった。

内容を作りあげて何度も確認してもらっても、必ず指摘点がでてくる。この辺は上司によるのだろうが、経験上、結局はある程度上司の好きな表現や構成になってしまう気がする。

内容を作り上げるよりも、人のあらさがしをする方が簡単である。最近はやった曲の歌詞で以下のようなものがある。
「大人の俺が言っちゃいけない事言うけど説教するってぶっちゃけ快楽
酒の肴にすりゃもう傑作 でも君も進むきっかけになりゃ それはそれでwinwinじゃん」

僕もこの歌詞に同感で、大人はある程度説教や指摘をするのが好きな生き物だと思う。特に面倒見がよい人が多い、おじさん世代は特に。

だから、報告書作成のコツとしてもらったアドバイスは、あえて修正点を用意しておくこと。分かりやすいものだと目がいきやすく、指摘されやすい。ただあからさまなものは、逆に能力もしくは丁寧さが低いマイナス印象を与えてしまう可能性があるため、やりすぎは注意が必要。
上司にあえて指摘させるのだ。これはもはや、報告書は上司との共同作業であり、一緒に作り上げていくものなのである。




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