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信念補強と信念検証

本の読み方のはなし。

信念補強型とは、思想の正しさを証明する材料を集めていくもの。
信念検証型とは、思想を検証しながら正当性を検証していくもの。

どちらがよいかといえば、信念検証型の読み方である。
そもそも人間は自分の思想が真になるような材料を集めてしまう自己バイアスがあるため、むしろ前者のような読み方は注意すべきだと思っている。
これは引用元に書かれているような話。

このポイントは、その批判的な態度判断基準を持っている、という点であり、この態度はどのような分野にも適用できそう。

間違った判断基準を持たないということが肝要ということになる。
仕事のプロジェクトを「楽しいかどうか」だけで判断するのはたいていの場合間違っているだろう。
間違った判断基準を持たないためにはどうすればよいかを考えると、結論としては「絶対化した基準を持たない」ことだと考えられる。思考放棄のようにも見えるが、絶対化できる基準は存在しない、と理解して、柔軟に変えていけることが大切なのではないか。どこかの国の憲法のように、変えられないものはいずれ確実に実世界との整合が取れなくなってしまう。

常に相対化する、という態度は本で学ぶものだけでなく、生きるうえでも重要な態度だと言えるだろう。

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