勉強の哲学 感想

突然ですが、皆さんにとって勉強とはなんですか?

私にとって勉強は、新世界を知ることです。
今まで知らなかったことを知り、世界が広がる感覚を味わうたび
ワクワクします。

しかし勉強という言葉は嫌いです。
「勉めることを強いる」というニュアンスを感じるからです。
なので私は「学ぶ」と言いたいなと思っています。

という自分語りは置いておいて今回は「勉強の哲学」という本を読んだので
紹介します。

筆者は勉強を
これまでの自分の自己破壊である」と言っています。
これだけでもなんかこの本凄そう。ってなりますね。

私なりに内容をわかりやすく要約すると

人は身を置いている環境に支配されています。
例えば職場、学校などなど・・・。
そして多くの人はその環境に対して保守的です。

その状態から解放されるためには勉強をすることが必要です。
勉強によって新たな環境の考え方がインストールされるからです。
新たに得た知識などを使って、メタな視点から今の環境を眺めましょう。

すると問題、課題が浮かんでくると思います。
しかしそれは今の環境にいる他の人たちからすると当たり前です。
当たり前に疑問を呈することは、相当勇気が入ります。

なのですがここはあえて空気を読まない人になりましょう。
自覚的にバカになるのです。
問題を提起し、さまざまな解釈を与えます。

もちろん正解はありません。人それぞれ考え方も違います。
なのでここで意見を押し付けることはしません。
反対意見や別の意見を受け入れ、自分なりの検討はするものの
これが正しい!と決断はせず、比較を保留します。

選択肢を消さずに考え続けることが大切です。

といった内容です。
個人的には芸事でよく言われる「守破離」の考えかたの
「破」に重点を当てた本なのかなと思います。

タイトル通りちょっと哲学チックに勉強について考察しており、
内容や言葉使いに癖があります。
なかなか読むのに苦労しました。
正直意味も理解できているのか分かりません。

しかしその癖が味わい深く、面白いです。
特にワードセンスがいいですね。
「超コード化」とか「ノリの引越し」とか「器官なき言語」、
「非意味的形態」など。

あと本文にも書いてありましたが。

「難しい本を読むのが難しいのは、無理に納得して読もうとするからである」
という言葉に救われました。


勉強とは何か。を考えている人なんかにはオススメです。
ではまた。


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