睡眠こそ最強の解決策である 感想

皆さんこんにちは!
今回は、以前記事で感想を書いた「天才読書」の中で
お薦めされていた本、「睡眠こそ最強の解決策である」の感想です。

大量消費大量生産の価値観のもと、多くの人たちが効率化を求められ、
無駄を削ぎ落としたり、成長を過度に求め過ぎている現代。

そんな状況下で睡眠は、
「なくていいもの」「無駄なもの」
と認識されるケースが多いです。

実際先進国では睡眠時間の平均が低く、日本は7時間22分。
これはかなり低い数値で、6時間以下の睡眠時間の人が年々増えています。

その前置きからのタイトル文です。

「睡眠こそ最強の解決策である」

全てはこの文章に集約されます。
睡眠は無駄どころか、うまくいかない原因の全てが睡眠である
可能性もあるくらいです。この本を読むとそう思うようになります。

実際にこの本を読んだら睡眠に関する価値観が大幅に変わり、
睡眠をどうすれば増やせるだろう。どうすればもっと深い眠りにつけるだろう。と睡眠について考え、改善したくて仕方なくなります。

ここで本の内容に全て触れるのは難しいのでひとつ例を出します。

とある有名な病院の、腕の立つ医師であるAさんの元に研修生B君が
やってきました。
Aは努力こそが全て!とにかく働く時間を増やし、病院で寝泊まりし、
生活の全てを病院での業務に捧げれば必ず飛躍的進歩を遂げると考えて
Bの指導にあたります。
大先輩であるAの言うことは絶対です。
ほとんど休みはなく、連続で30時間勤務することもあります。
もちろん睡眠をとる時間は皆無と言ってもいいでしょう。
文字通り、Bは病院に全てを捧げます。

そんな生活をしていると次第にある変化が起きます。

体がだるく、ぼーっとします。
一瞬ですが意識が落ちる(マイクロスリープ)ことが増えます。
ミスも増えてきて、なんだかイライラすることが増えてきます。
起きているためにコーヒーが欠かせなくなってきます。
毎日頑張っているのに成果が出せず、成長を感じません。
日を追うごとに作業効率が下がってきていますが、本人は気付いていません。
休憩時間になってもなかなか眠れず、余計に疲れが溜まります。
体調が悪い日が増え、さらに精神も病み始めます。

これらは全て睡眠を削ったことで起こっています。
Aの価値観は間違っています。
「睡眠を奪うことは拷問である。」筆者はそう言います。
最終的にBは仕事をやめる。もしくはそのまま手術を任されるも
患者の重大な血管を傷つけてしまい大惨事を引き起こすでしょう。

また、睡眠をとると、先ほどのBと逆といってもいい良い現象が発生し、

記憶力の向上
想像力の向上
相手の感情を読み取る能力の向上
協調性の向上
収入が増える
精神病と無縁になる
血圧が下がる
免疫が上がる
生殖能力の向上
食欲が減る

などなど。枚挙にいとまがなく、「睡眠は最強の薬」と言われています。

「私はショートスリーパーだから必要ない」と思ってるあなた。
もしかしたら睡眠が足りておらず、効率がずっと下がっているが、
その状態を当たり前だと認識しているだけかもしれませんよ・・・?

もし仮に日本人全体の睡眠が改善されれば、その効果はGDPの2%、
つまり軍事費分の生産性が改善されるというデータもあるそうです。
すごいですね。

ということで本の紹介でした!

「睡眠を取らないとどうなるのか興味がある」
「睡眠について悩んでいる」

こういう方にオススメです!
ではまた!


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