問いのデザイン 感想

私は考えるのが苦手で、まあ行動すれば何もしないよりはましだろう!
という思考パターンで動いていることが多いです。

そのためPDCAでいうCとAがほぼありません。
PDPDPDPDで動いているので人より成長が遅いのかな、と反省して
今年からnoteに本の感想を書くようにしよう!と頑張っているのも
今までの自分から変わるためです。

そんな私が求めてやまない「問いの立て方」について書かれた本、
「問いのデザイン」についての感想です。


まず筆者はファシリテーターの仕事は
「人間の『認識』と『関係性』が固定化するという病との戦い」

だと語っています。
認識の固定化とは今自分がいる環境、モノ、コトに慣れてしまい、
効率が良くなるのと引き換えに、なぜ?と前提を疑う事なく
周囲に流されてしまうことです。
関係性の固定化とは、当事者同士の認識に断絶があるまま関係性が
形成されてしまい、相互理解や創造的なコミュニケーションが阻害される
状態のことです。
会社の上司と部下といった関係だけでなく、
「この人はいつも嘘ばかり言っているから信じる気にならない。」
といったオオカミ少年的なものも含まれます。
この二つをファシリテーターが適切な問いを放つことで、対話を生み出し、
内省し、新たな価値を創造させ、問いを再出現させる循環を作ることで
打ち破る。というのが本旨です。

つまり「対話」が大切で、一人で黙々と考える本ではないです。
ぼっちの私はこの時点で終わりなんですがPart1,2,3はぼっちでもいけます。

それらの章では主に問いの立て方や問題の捉え方、定義の仕方について
書かれています。
まず問いにはいろいろな性質がある中で、
「問いの設定によって、導かれる答えは変わりうる」

という言葉を噛み締めました。
いい問いというのは、その問いを立てた時点で答えが浮かび上がる。
分からないのは問いの立て方が間違っている。的な言葉を
どこかで聞いた気がするのですが、それを思い出しました。

日常にある疑問、不満、問題意識を忘れずにメモし、考える。
またある商品が生まれた背景はどんな問いから生まれたのか考える。

この二つを習慣化する事でかなり問う力が向上しそうです。


また課題の設定方法としては素朴に、また天邪鬼に、道具的に、
構造化し、哲学的に考えていくと良いそうです。

詳しくはご自身で読んでみてください!


ということでざっくりとですが本書の説明でした。
なんで〇〇なんだろう?と思うことがあっても一瞬考えて、
すぐに頭の中から消えるので、ちゃんとメモして、
いろんな角度から問い続けて自分なりの課題設定ができるように
精進していきたいですね。


グループワークをする機会がある人。
特にMCをする機会がある人。
考え方が知りたい人。

にはおすすめです。
ではまた!


この記事が参加している募集

#読書感想文

189,330件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?