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【2017年】お母さんの学びメモ「H28年度 第7回教師力アップセミナー」(2)

H28年度 第7回教師力アップセミナー
2017年2月11日(土) 大口中学校
アクティブ・ラーニング時代の学級経営~伝え合う・つながり合う集団づくり~
アクティブ・ラーニングを体験しよう
いま、なぜアクティブ・ラーニングなのか~イチからわかるアクティブ・ラーニング~
講師: 山田 洋一 先生
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・求めるのは「合意形成」


セミナー中盤では、ワールドカフェ方式でアクティブ・ラーニングの体験をした。

提示された6首の俳句に順位をつけることが課題で、まずは個人で考え、次にグループで話し合ってグループとしての順位を決定する。

その際に山田先生から提示された条件は「多数決で決めるのではなく、議論することによって合意形成を図る」ということだった。

多数決ができないので、みんなが納得できるまで話し合わなければならない。限られた時間の中で結論を出すためのポイントは、それぞれの意見をすり合わせて、妥協点を見つけることだと思う。そして、そのときに必要なのは、基準だ。

合意ができる基準を見つける(決める)ことで、納得できるかどうか判断するための材料ができる。

グループで順位を決定したあとは、テーブルホストを残して、他のメンバーは違うテーブルの意見を聞きに行く。

その時も、基準があることで、自分のグループと他のグループとの相違点を見るポイントが絞れた。

また、テーブルホストとなり、他者への説明をするときにも、基準があることで説明しやすかったし、理解してもらいやすかった。

何かを決定しなければならないとき、簡単に多数決で決めてしまうことが多い。

しかし「合意形成を図る」という方法をとれば、時間はかかるかもしれないが、参加者が当事者意識を持てるのではないだろうかと感じた。良い経験をさせていただいた。


・ゴールイメージを持つ


「何のためにやるのか。どうなりたいのか。それを理解させることが大事」
山田先生がおっしゃっていたこの言葉で、指示の出し方について考えた。
目的を明確にして、ゴールイメージを持たせる。

ゴールイメージが具体的であればあるほど、リフレクションのときに評価がしやすい。

良かった点、足りなかった点の分析がしやすい。

なかなか到達できず、中だるみのような状況になったときは、途中で再びゴールを思い起こさせる「問いかけ」ができるといいなと思った。


・文化を作る


「今の子どもたちには、昔と違っていろんな経験がない」という山田先生の指摘に、それは大人にも当てはまることだなと感じた。

経験していないことは、共感できない。

人を思いやることや、人とつながることの喜び、集団の中でのふるまい方など、経験していないとわからない。

とくに子ども時代に積んでおいた方がよいと思われるこうした経験ができないまま大人になってしまっている人も多くいる。

山田先生は「文化を作っていく必要がある」とおっしゃった。なるほどなと思う。

社会のカタチが変わり、人びとの考え方も変わる。

昔の価値観が受け入れらないのなら、新しい価値観に合った文化に少しずつカタチを変えていかなければならないということなのかもしれない。

学校は、これからもたくさんの経験ができる場所であってほしいと思う。

失敗しても、受け入れてもらえる。誰もが安心していられる場所であってほしい。


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