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【2017年】お母さんの学びメモ「教師の在り方を学ぶ会」(1)

教師の在り方を学ぶ会
2017年7月8日(土) 豊田市教職員会館
講師: 金 大竜先生
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1学期も残りわずか。
この時期、学校の先生は通知表作成で大忙しらしい。

にもかかわらず、たくさんの参加者がいて、金先生の講座を受けたい!模擬授業から学びたい!という意欲が伝わってくる会だった。

久しぶりにお会いした金先生は、さらにパワーアップしていた。
現在の学級の様子を通して、金先生が大事にしていることや課題だと捉えていることなど、じっくりお話を伺えたことは大きな学びとなった。

「教師の在り方」という演題だが、保護者としても子どもとの向き合い方を考えさせられたし、もっと言うと、一人の大人としての在り方について考えるきっかけをもらえたような気がする。
ありがとうございました。

●深見先生の模擬授業から

社会の模擬授業ということで、深見先生が選択した教材は「平和について考える」ことだった。

各自で考えを書いて、それをグループで意見交換したので、それぞれが意見を出し合えて、活発な意見交流となった。

だが、発問があいまいで漠然としていたので、「平和」の何をどう考えればいいのか?がわかりづらいと感じた。

またグループで意見交流したときも、同じような意見ばかりだったので、それ以上に深めることができず、「そういう見方もあるんだね」といった新しい気づきのある展開にはならなかった。

最後に「自分にできることを考える」という展開だったためか、なんとなく道徳っぽくなったのだが、平和について考えることはよいと思うので、子どもの学齢に応じた形で、考えるきっかけになるような授業になるといいなと思った。

●松岡先生の模擬授業から

とにかく元気がよくて、テンポがよくて、笑いもあり、「あ~楽しかった」とあっという間に終わる授業だった。

信長、秀吉、家康の人物像もわかりやすく説明されていたし、先生のキャラクターを活かして、おもしろくて引き付ける授業をされたと思う。

ただ、発問の1つ目と2つ目の関連が見えなかった。
つながっているようで、つながっていない感じだ。

それは、どういう立場で考えるのかが明確になっていなかったからだろう。

金先生が講評で指摘されていたが、若さは武器になるが、いつまでもそれだけではやっていけない。

そのエネルギーだけでは、子どもがついてこなくなく時がいつかくる。
その時に備えて、少しずつ力を蓄えていってくれるといいなと思う。

子どもに興味を持たせるような仕掛けにはなっているので、さらに磨きをかけてほしいなと思った。

●鈴木先生の模擬授業から

資料の提示の仕方がとても効果的な授業だった。
社会は資料が大事だなと納得できた。

判断メーターの使い方もよいと思った。
判断の指標や項目、レベル分けなどはいろいろと検討の余地があるのだろうと思うが、今回やってみて感じたのは、とにかく自分の立場を明確にしたおかげで、その後のペアやグループでの話し合いのときに意見を言いやすかったし、他の人との違いがわかりやすかった。

さらに意見交流の結果、自分の意見が変わったとしても、それを記録して可視化できるのはよいと思う。

子どもたちに考えさせる授業だが、子どもたちだけだと意見が一方に偏ってしまうこともあるだろう。

そんな時に、別の視点を持たせる工夫が必要なのだろうと感じた。
もちろん先生方は普段はそんな工夫をたくさんされていることだろう。

私が思ったのは、やはり大事なのは「発問」なのだなということだった。

先生の意図が表れていて、指示が明確に伝わる発問が、子どもの活動を活発にするのだろう。


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