焦る時こそ静寂な時間を

やらなければならないことがあるのに、まだできていない。
何者かになりたいのに、まだ何者にもなれていない。
欲しいものがあるのに、どうしたらいいのかわからない。

このような状況だと、思わず焦ってしまうかもしれませんね。決して焦ることが悪いわけではありませんが、焦っている間は苦しかったり、つらかったりして、とても嫌な気分だと思います。そして、少しでも早くこの状況を脱したいと思うのではないでしょうか。

今回は、焦らざるを得ない状況をいち早く脱するために大切なことについて、お話したいと思います。

焦ったときに大切にしてほしいのは、静寂な時間です。「静寂な時間」とは、物理的にも精神的にも静かな時間という意味です。つまり、自分の内面と向き合うことが大切だということです。

この世の中は、喧噪で満ち溢れています。外で活動しようとすれば、誰かしらの声が聞こえ、同居人がいれば、家の中でも常に人の声が聞こえるかもしれませんね。それだけでなく、自分の部屋に籠ってスマホを見れば、音声で聞こえなくとも人の声が目に入ります。

このように、私たちは他人の声を浴びる機会がたくさんあります。時には、他人の声が自分にとって役立つこともありますが、焦っている時に他人の声を聞き過ぎると、何が自分にとって良いことなのか分からなくなってしまいます。

焦っているときは、「とにかく何でも良いから行動しなければならない」と思い、手当たり次第に行動しがちになります。しかし、焦って行動しても、上手くいかないことが大半なのです。

ですから、焦っているときこそ、まずは立ち止まってみましょう。自分の部屋に籠ってみても良いですし、人気の少ない自然豊かな場所でゆっくり過ごすのも良いですね。そして、スマホからも一旦離れてみてください。

このように、自分だけの空間を作り、自分自身と向き合う時間をとってみましょう。そうすることで、感覚が冴え、どうすれば良い方向に向かっていくのか、見えてくるはずです。ゆっくりくつろぎながら、その時が来るのを楽しみに待ってみてください。