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【もう嫌!な時のために】速攻休職マニュアル

はじめに

現在休職1ヶ月を超えたまったりと申します。
私は6年ほど前に新卒で入社した会社を2月からお休みしています。
現在も休んでいるのですが、自分の中で実はかなり前から休職する可能性を感じながら働いていたこともあり、この度休職するにあたり決意から実行まで約1週間ほどで休職に入ることができました。

とはいえ、私自身、休職したいとか、楽したいというのは全然なく
むしろ今までの人生、厳しい親にせき立てられ、ストレートで私立の一流大学を卒業し、日系大手企業の総合職として働いていました。
会社での評価も、昨年まではTOP20%に入る評価をいただき、自分の中でこのままこの組織に貢献しようと本気で思っていた時さえありました。

この記事を執筆しようと思ったのは、他の休職者の方のnoteを拝見して、
「休職したいと思ったけど、心療内科の初診があまりにも取れなかった」
といった声を多く見かけ、ただでさえ休職したい辛い時期にもかかわわず、速攻で休みに入れない方に何か力になりたい。
また、自分の経験で良かったことをシェアして、今健康で働いていたも「休職」というカードをすぐ手元に置いておける方を増やすことで、心身の健康を保ってくれる方が増えたらと思って筆を取りました。
あとシンプルに、休職1ヶ月を超えて、寝るのにもちょっと飽き出して何かしようと思い立ったのです。

今順調に働いているけど、今後どうなるかわからないから保険としてみたい
という方にも
現在休職を検討している
という方にも
既に休職に入っている
という方にも、参考、共感があれば良いなと思ってまとめたいと思います。

前提:サラリーマンである以上、メンタル、体調悪化の地雷は誰にでも、どこにでもあることを認識する

上記の通り、私は昨年まで所謂社会的に見たらなんの問題もなく、
会社の中でもやる気のある若手っぽいポジションと評価でチーム貢献していました。
(去年の日記を見たら、評価面談で高評価つけてもらって嬉しいって書いてあってなんか泣けました)
しかし、その1年後、現在はというと、会社を休み続けてどうしようもない状況です。

このきっかけになったのは主に希望しない部署への部署異動だったのですが、これについてはサラリーマンである以上誰しもが抱える運ゲーのリスクになってきます。
(これがあるからサラリーマン辞めたいってすごい思う)

また、部署単位で合わないところという私のようなケースもあれば
・上司が変わったらクソ上司だった
・モンスター先輩、後輩が出現
・会社の組織変更やシステム変更により、意味のわからない業務上の変更がなされる
・担務、責任の変更
・突然の転勤、海外赴任
など、会社員生活には突然目の前の景色が大きく変わる環境変化が起こる可能性が満ち溢れています。

これから休職したい→休職するまでの具体的なスムーズな進め方についてまとめますが、その前に誰にでも休職に至るストレス要因は存在しうることを心に留めて、他人事ではないと思ってもらえると嬉しいです。
かくいう私もですが、お恥ずかしながら休職に入った同僚に対して、
「アンラッキーだったのかな」とは思っても、自分ごととして捉え、助けてあげることができませんでした。
それを今結構後悔しています。

なので、できる限り今辛い人に読みやすいように、最初に簡単なリスト形式で自分が休職決意時に検討したことを解説し、詳しくはその後に記載していきたいと思います。

〜休職時に不安なことリスト簡単解説〜

・会社の休職制度、休職した時のお金のことが不安

→会社の情報サイトで休職規定について確認
→以下記載の下準備の項目を実践し、人事関係に詳しい人に聞いておく
→会社の制度で補填されない傷病手当金については以下の記事がおすすめ

・お金、制度の話は理解したけどどうやって休職を切り出すか不安

→休職準備③に記載、必ず診断書を持参し上司、もしくは人事に面談で伝えればOK

・そんなブラックでもないのに休むなんで甘えでは・・・?

→客観的にどう見えるかよりもあなたが辛いという事実が大事
(私も人から見た時のことが気になって、youtube、noteあさって知りましたが、本当に人により理由は様々です)

・何で休職してるかって周りにバレる?

→自分から言わなきゃバレませんし、診断書出した会社の人がバラしてたら最悪な会社なのでやめた方がいい

・実際休職してみてどう?

→体調自体は激的に良くなったので、今休職するか悩んでいる、体調不良の人は本当に早く休んだ方が良い

まだ休職して1ヶ月ちょいですが、体調はかなり回復し、肌は美容クリニックに課金した時よりも治安が良くなりました。
なんとなく、休職ってこんな感じでそんなにめんどくないんだ、って敷居を下げてもらったら、いざ実際に休むカードをポケットに忍ばせる方法を伝授したいと思います。

実際に休職するためには、結構下ごしらえが大事です。

下準備:元気に働けるうちに、会社中での知り合いを増やす

私がスムーズに休職に入れた理由の大きな鍵となること
そして、これをもっとやっていれば休職にならなかったかもしれないのが

社内の知り合いを増やすこと

でした。いきなり泥臭い営業マンかよと思うかもしれないのですが、お付き合いください。

これをやる目的は、

①社内の地獄部署、地獄上司を予め知っておくこと
②万が一自分が倒れた時に味方を多く作っておくこと

になります。
大きな会社だと、その会社は良くても一部ブラックな部署、人が固まっている組織があります。
その組織に流されてしまうと、いくら頑張っても馴染まない、つまらない、きつい労働がその後の異動まで数年間続くことになります。

そして残念なことに、自分がやりたい職務領域だったとしても組織として腐っていて避けるべきタイミングというものも存在するため、今会社の中でどこが、誰がトップでヤバいと言われているのかを知っておく必要があります。

私はこれを同期のコミュニティで仕入れていたので、今の部署(社内でもヤバいと言われているところ)への異動の辞令が出てすぐに、かかりつけの心療内科を探して初診の予約をしました。(この時点で症状は何もなかったのですが、この初動の動きがスムーズな休職に非常に役立ちました。)

本来であれば、社内の地雷原の情報を仕入れたら、そこを避けられるように上司とのキャリア面談できちんと申し入れしておく
(この際、A部署に行きたくないというよりも他の選択肢を提示してみたり、前向きに地雷を避ける方がベター)
ができればそもそも私も休職にならなかったと強く思っているので、今まだ休職になっていない方はとにかく地雷を避けられるように知り合いを増やしてください。

増やし方としては、プロパーであれば新入社員の時代に同期との繋がりを多く持っておく、であったり、中途の方であれば自分から積極的に社内飲み会を開催しておくなどしておくと、社内のつながりは増えていきます。
そこで直接的に情報通と知り合えなくても、断片的な情報は得られますし、社内の地雷部署や地雷上司についての情報は結構すぐ出回るため、そこまで気張らずとも情報収集はできると思います。
かくいう私も内向的ですが、すごく繋がりがある同期3~4人くらいもいればその人たちの情報網があるので十分でした。

自分の感覚だと、特に中途入社の方はこの辺の情報から漏れやすいので、特に中途の方は社内の交流会への参加頻度を上げたり積極的に行動していくと良いかと思います。

そして、情報を仕入れ地雷原を知れたとしても、私のようにアンラッキーにも地雷エリアに突入してしまうことももちろんあり得ます。
そうなった時、相談に乗ってくれる人や自分の味方をしてくれる社内の知り合いがいないととても孤独なため、社内の人脈作り(人脈って言葉なんか苦手なのに使ってしまった・・・)は大切な大切な下準備です。
多分野菜のアク抜きかそれ以上に大事な気がします。

休職準備①:元気なうちに心療内科のかかりつけ医を見つける

ここまでで、そもそもサラリーマン生活でできるだけ避けたいキャリアの中断をしない心構えなどをお話ししましたが、
何をしてもダメな時はダメです。
ここからは具体的にヤバい上司、部署、合わない職種に異動になってしまった後のお話になります。

まずできる限り元気で、何もないうちにかかりつけの心療内科を見つけてください。できれば徒歩圏内ですぐ行けるところがいいです。
口コミなどはあまり気にせず、とにかくアクセスがいいところ、いきやすいところにしましょう。
理由は冒頭書いた通り、多くの休職者がいざ休職しようとした時に直面するのが、
「心療内科の予約が取れない」
ことだからです。

尚且つ、メンタル限界になってようやく予約する段になると、もう電話するのも予約取るのもHPめっちゃ削れる・・・無理・・・くらいまで行動力がなくなっているのでシンプルにきついんですよ。

心療内科は初診の場合、通常診療よりも時間がかかります。
私の場合は事前カウンセリング込みで1時間くらいでした。

ここで疑問に思うと思うのですが、症状なしで行ってどうするのかという話ですが、症状がなくても異動によりストレスがあり不安、抑うつ症状があればそれは立派な症状なので堂々と病院に行ってください。

実際の私のケースで行くと、希望しない部署への配属が決まってから異動前の期間ですでに心療内科への予約をして、不安で動悸がする旨を伝えて通院を開始しました。

実際その頃、もともといた部署でまだしばらく貢献して欲しいと言われていて、異動はないとの情報を上司から聞いていたのにも関わらず、急な上司変更、そしてそれに伴いその新しい上司が上位組織の指示のままに私を希望しない部署に異動させることを受けて非常に不安でした。

多くの人を見て思うのが、みんな心療内科は相当高ストレスではないと言ってはいけないと思い込みすぎていることです。
実際初めて行ってみて思ったのは、思ったより普通に人いっぱいいるということです。
予防医療の一環として行ってください。

私はあまり心療内科に偏見がなかったので、ニキビができたら皮膚科くらいのノリで予約を取りました。
その後、状況観察ということで1ヶ月〜2ヶ月に一回ほどの通院をして先生と少しお話しする機会を作り続けたことがいざ休職に入る際に非常にスムーズに機能したので、まずヤバそうな予感がしたら予防医療的に心療内科にパイプを作っておくということをしてみて欲しいです。

休職準備②:事件があったら必ず実績は残して報告

さて、ここまででようやく何かあったらすぐ休める下地が作れました。
(本来はこんな下地作る手間とお金かけずに普通に仕事頑張りたいのですが、自分の心身守るのが一番大事なので我慢)

ここまでやっている場合、明らかにその部署、上司に問題がある前提ですので、そこからの話をします。

働く中で、これはおかしい、改善してほしいと思ったことは絶対にチャットなど客観的にわかる証拠として置いておいてください。
また、チーム内で起きた出来事なども上司に報告しまず改善要求を出してください。
これは休職に入る話になった時、向こうに心当たりを作っておくと異常に話がスムーズになると私が実感しているためです。
休職に入るぞと決めた時、あまり会社の人間と長々話をしたくないと思うので、先んじてすでにやることはやったしアラートは出していたと先方に認識させてください(ここできちんと状況が改善されたらそもそも休職しなくても頑張って働ける環境そうなので、いずれにせよアラート出してみた方がいいです)

私の場合は、自分が働くにあたり以下の情報をその都度上司にチャットしていました。

・そもそもこの部署、この業務内容について避けて欲しいと打診していた
・その上で、業務上自分なりにこなそうとしていたものの、マニュアルもなく属人的で過去の履歴もあまり残っていなくてどう進めたら良いのか不明
→せめて前任者にしっかり引き継ぎ資料やレクの時間を作ってほしい
・完全にワンオペの構造で、精神的に参っている
→担当者を増やすかせめてサブ担つけてほしい
・部内の情報集約が必要な仕事で、メンバーにこのように周知しているが、ほとんどのメンバーが納期を守らず関係組織に私がつつかれ続けている
→各Tの管理職からもメンバーに再度伝えるなど対策してほしい
・部内の報告の多くが実績を見ると誤って登録されている
・新しい担務の引き継ぎがエクセルの資料のみで、実際に全く業務をこなすタイミングがなく不安
・新規の取引先への引き継ぎ時、前後文脈が全くわからない状況で担当だけぶん投げられていた
・先輩に質問して時間取ってもらおうとしても、エクセルに書いてあるの一点ばり

今書くと本当にひどいというか、現在の上司も前の上司もこの状況は理解しつつ、申し訳ないと謝られていました。(こっちは謝って欲しいんではなく、組織の問題として改善を一緒にしてほしかった)

ただ、ぶっちゃけこれらを報告していたのは、文句を言いたかったというよりも、休む理由を休むタイミングであらためて説明したくなかったからです。
このような感じで環境調整依頼を就業中かけ続けていたため、いざ休職したいと言った時の会社側の対応は非常にスムーズでした。
シンプルに今まで申し訳なかったこと、環境を調整して戻ってきやすいようにしていくので休んでほしいことを伝えられました。
(とはいえ今まで言い続けてほぼ変わらなかった組織なので、変わることを期待する前に自分で降りてるわけですが)

私の場合は上司がパワハラとかでもなかったのですが、以前パワハラ上司に当たった時にやったのは、やりとりを極力チャットで残すこと、それを上司の上司に伝えることなので、概ねやること自体は変わらないです。
なお私は休職1回目なのですが、1人のパワハラ上司よりも、パワハラじゃないにせよ合わない仕事と組織の方が応える人もいるんだなって感じですね。


休職準備③:伝家の宝刀診断書を速攻でもらう

事前に危険な部署、上司を把握しておき
そこに当たってしまったら即心療内科へ繋がりを作る
働きながらストレス要因を言語化して客観的証拠として報告しておく

ここまでやると、案外
いつでも休める
というカードを持てたことにより、さほど病まない人も多くなる気がします
(実際休むとこまで行ってほしくないので、ここまでしっかりやって元気にみんな働いてほしいのですが)

しかし、メンタルは自分でコントロールするにも限界というものがありますので、無理な時は無理になってしまうんですよね。

私は具体的に大事件があったわけでもなく、上記の状況に耐えかねて、
突然もう休みたい、休もう、、、、、
と悩んでいるうちに家で涙が止まらなくなり夫から休みな、と言われて休みました。

さあ、休むことが決まったらかかりつけの心療内科に電話して、診断書を書いてほしい旨を伝えて最短で病院に行ってください。
初診でなければ結構すぐ先生に繋いでもらえます。

そして、診断書を携帯した状況で上司への面談申し入れを行なってください。
法律とか詳しくないのですが、診断書を取ってあると言った後、会社からの引き止めなどは全くなく、スムーズに今後の話に移ることができました。
その後、業務自体が私のワンオペだったので、業務の引き継ぎが必要になってちょっと実際に休むまで5日くらいかかったのですが、本来は診断書を提示した社員を継続して働かせた場合は会社の安全配慮違反になるとからしいので、あまり長引くことなく休みに入ることができます。

終わりに

ここまでで、大まかに私が休職まですぐに至れたポイントをまとめました。
当たり前ですが、私は人に休職を推奨したいわけではありません。
実際に、休職するしないだけでいえば、好きで休職してる人なんて、本当はいないはずなんです。

じゃあなんでこんな記事を書いたかというと、
休みたいと体がいっているのに休まない場合どうなるのか
というのを今みにしみて実感しているからです。

今でこそ私は人生で初めて長い間休むことができていますが、
これまでの人生で休みたい体のアラートを無視してやり続けた結果、正直いろんな問題に今直面しています。

過去中学校の時にいじめられ、学校を休みたかったのに親が頑なに拒否して登校させられ続けた結果、摂食障害になり20kg太りました。そして皮膚むしり症になりました
これは今もまだ付き合いのある疾患です。

この経験から、一度休むべき時に無理をすると、その後10年以上も治らない不調や精神的なトラウマを抱えることがあるということを本当に実感していますし、日本人はあまりにも限界突破するまで休まないので、少しでも休んでいいんだというコンテンツを増やしたいです。

中学自体の経験があったから、私は会社を速攻で休職する選択ができましたが、それでももっと早く、もっと体の症状が出ないうちに休めばよかった。
そう強く思っています。

お金の問題などで躊躇する方もきっとたくさんいると思うし、お金の問題は切実です。
でも目先のお金だけに囚われて、私のように長期的な病気とか、働けなくなったりとか、そういうのの方がもっと経済的にはダメージでかいので
みんなのお金を守るためにもまず健康になってほしい。
その健康を守るために、一回休むという選択肢をより多くの人に持ってほしいなと思っています。

人生100年時代、ちょっと立ち止まるのも乙なものと自分に言い聞かせて今日もまったりしようと思います



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