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“自分らしさ”を見失った瞬間に、逃げた方がいいって話

少し久しぶりにnoteを更新します。
(これからは頻度を上げていく予定です)

僕は現在、フリーランスとして広告系のライターの仕事をメインでお任せいただいています。具体的には、採用支援コンサルを行うWEB広告代理店での業務。もともと同じ業界で営業をやっていたこともあり、たまに営業の方の商談同席やサポートなども行っています。

その他にも教育事業をやったり、マッチングプラットフォームメディアの開発をやったり、WEBマーケティングをやったり。簡単に言えば“何でも屋”って感じで手広くやっています。

今は順風満帆そのもので、与えられた仕事以外にも裁量を持って幅広い業務に関われているので、本当に仕事が楽しくて仕方がない状態です。

しかし、ここに至るまでには紆余曲折の日々が。
僕の経歴を話すと、正社員という雇用形態を経験した社数は、若干28歳にてなんと4社。転職負け組と言われても仕方がないレベルです。笑

結論から言うと、

①組織ならではの制約の厳しさに対するストレス
②マネジメントをされることに対するストレス
③単純に、自分自身が社会不適合者すぎて嫌悪感

上記の3点が、僕が会社員を諦めた大きな要因になります。

そして更に言うと、フリーランスになる直前で覚えた一番の挫折は、“自分らしさ”の損失でした。

※2021年8月にフリーランスになった経緯もまとめていますので、気になる方はぜひともご覧ください。

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1.“自分らしさ”の損失とは?

僕は新卒から、業界は変われどずっと営業畑で活動していました。
大手も零細(ベンチャー)も両方経験してきたし、どちらの良さも悪さも肌で感じてきたつもりです。

僕は営業という仕事が好きでした。
旅行会社にいたときは自分の好きな旅行商材を売ることに喜びを感じていたし、人材会社にいたときも無形商材である求人広告やRPOを“自分らしい”トーク技術で売っていき、顧客と関係構築していくことにやりがいを感じていました。
成績もある程度は残せてきた方だとは思います。

しかし、フリーランスになる前の4社目。
僕の社会人生活の中でも一番と言ってもいいほどの大きな挫折がありました。

「好きなこと」「やりたいこと」に最も近く、組織の理念やミッションにもマッチした上で入社を決めた会社。社員数10人にも満たないベンチャー企業でした。

入ってから営業として活動していく中で、どうにも違和感を覚えることが多く、苦悩の連続。
まずは、自分が過去に培ってきた営業スタンスが全く活かせないもどかしさ。正解がないからこそ、色々なアウトバウンドの手法を試してはみたかったものの、制約も厳しくてなかなか試すことすら難しい実態。

マルチタスクで慣れない作業もやっていたから行動量もインプット量も伴わないし、徐々に自分の身体と脳内がコントロールできなくなっているのが分かりました。プライベート面でもストレスを感じて、人と話すことに恐怖を覚えてしまうぐらいには。

「何やっても上手くいかない時期ってあるよなー」と今では振り返っていますが、本当に当時は一挙手一投足の全てが空振りしていました。

会社に行く前に吐いてしまうほど体調を崩し、どんどん自分自身に対する自信も失っていきます。

「もう、人間として限界迎えてるな…」

入社してから数ヶ月。そのように考えるようになり、代表に無理を言って一旦2週間程度の療養期間をいただきました。

しかし、当時の僕の頭の中はまさに空洞そのもので、療養期間ですら何も考えることができなかったというのが正直なところ。
実際、「また復職したい」という気持ちよりも、「いっそのこと逃げ出して楽になりたい」という思いの方が強かったと思います。

そして、2週間の虚無の時間を経て、僕が出した結論は「逃げる」という選択をとることでした。

自分の思いにマッチしていることができていても、気持ちやメンタルが疲弊していては、いいパフォーマンスも発揮できない。

“自分らしさ”を損失した
僕は、会社員としての生活にピリオドを打つことにしました。

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2.「生きるための逃げは有りです。有り有りです。」

これは、僕が人生で最も影響されたマンガ作品、「銀の匙 Silver Spoon」(作:荒川弘)の校長先生の一言です。

この作品は、主人公の八軒勇吾が「①進学校の苦悩」「②親からの束縛」から逃れるべく、札幌から単身で帯広にある農業高校に何の気なしに進学する話。
しかし、逃げた先の農業高校でも、夢を追いかけてキラキラしている生徒や、将来の家業のことを考えて畜産の勉学に精を出す生徒がたくさんいて…。八軒は、農業高校に進学してからも「逃げる」ことに対して負い目を感じ、否定的な感情になってしまうこともあったようです。

しかし、そんな彼に対して農業高校の校長先生はこう投げかけます。

「生きるための逃げは有りです。有り有りです」

「逃げて来たことに負い目はあっても、逃げた後で起こった事、そこで出会った人…それらはどうでしたか?否定するものでしたか?」

「逃げた事を卑下しないでそれをプラスに変えてこそ、逃げた甲斐があるというものです」

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この言葉に、当時の僕はすごく救われました。

例え逃げたとしても、自分で新しいフィールドを整えながら目標を作っていけばいいと思ったし、今まで以上に自分の人生にとってプラスとなるような価値を創出することができれば、それでいいんじゃないかと。

だからこそ僕は安心して逃げることができたし、周りの環境にも感謝しながら、今はフリーランスとして“自分らしさ”を取り戻すことができている。

逃げてしまったことに対して後悔したことは今の一度もありません。

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3.まとめ

実はずっとこの話はまとめておきたかったのですが、深夜のテンションもあり自分語りも含めて気がついたらつらつらと書いていました。

最後に僕から言えることは、「現状に無理している方」「自分らしい働き方ができていない方」は、少し生活スタンスを変えてみるのもいいかもしれません。しんどいのはみんな同じなので、どうか自分一人で抱え込まないでください。

そして、本当にしんどかったら逃げてください。

僕は働くことや生きることに後ろ向きになってしまっている方の手助けをするために、教育事業や人材ビジネスに関心を持ってフリーランスとして活動しています。

この記事を読んで少しでも感じることがある方は、お気軽にメッセージくださいね。まずは雑談ベースで色々話しましょう!

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