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マッチレビュー 24/08/25 vs Athletic Club (La Liga)

Hola, todos! 1週間も早いもので、もう第2節が終わってしまいました。と書いていたら今週はミッドウィークがあるため、第3節も終わり、第4節ももう今日の夜24時からですが、とりあえず3節のことは一旦忘れて、早速振り返って行きましょう!(笑)

両チームスタメン

スタメン

バルセロナ

まずはバルセロナ。前節からの変更は1人で、カサドに替わってペドリを先発から起用。ドブレピボーテではなくベルナルのソロピボーテ、ペドリとハフィーニャがそれぞれ左右のインテリオールを務める4-3-3の形。前節低調なパフォーマンスだったフェランやイニゴも変わらずスタメン。クリステンセンが左足のアキレス腱を負傷し招集外で約1か月ほどの離脱と見られている。ダニオルモは登録が間に合わずまたしてもベンチ外。ベンチにはフェルミンが五輪明けのミニバケーションから復帰しベンチに名を連ねた。フェルミンは試合前にこの夏に獲得した2つのメダルをお披露目してくれました。この夏にまた更に名を上げましたね。


アトレティック

一方、開幕戦はヘタフェと引き分けたアウェーアトレティックは、前節とは3人を入れ替え。右SBがゴロサベルからレクエに、そしてこの夏にEUROを制したラロハ組であるヴィヴィアンとニコ・ウィリアムズが、開幕戦は途中出場であったが先発に。この夏に獲得が熱望されていたニコですが、バルサの財政の都合上獲得は実現せずアトレティックの10番に。アトレティックの正GKのウナイシモンはEURO後に手首の手術を行い、第2GKのアギレサバラガはプレシーズンで腰の腰椎の骨折により、ベンチに復帰は果たしたものの、スタメンは第3GKのパディーラが務める。試合前は、ニコとヤマルらラロハ組の仲睦まじい姿も見られました。

相変わらずニコとヤマルは仲良すぎですね(笑)。

前半45分

基本的な保持と非保持の構造

まずは保持時の基本的な構造から。
バルサは自陣からのビルドアップの際は4-3-3のままで、相手陣地に押し込めたら、フェランが中に入りバルデを高い位置に置く可変の3-5ー2のような形。フェランはレヴィを追い越して右サイドのハーフスペースまで抜けたりと割とフリーマン的な感じ役割であった。とりあえずクンデを3バックの右としたが、ボールロスト時のにニコのカウンターのリスクを踏まえた上で機を見て攻撃参加もしていた。

自陣では4-3-3、敵陣では3-2-5のような形

一方バルベルデ率いるアトレティックの守備配置は、バルサの監督時代の際に見慣れたお馴染みの美しい4-4-2で、テンポの低い外循環のみのボール回しでは、4-4-2のブロックは全く隙を見せない。なのでバルサは、基本的にはビルド時にベルナルがCB間に落ちてダウン3を形成することはせず、タイミングよく受けに来たペドリやハフィーニャからの落としを前向きで受けてサイドに展開という段差を付けて効果的に内側を使いながらの前進を目指す。アトレティックは無理にハイプレスに拘ることはせず、前進されたら自陣で4-4-2を敷き、ボール奪取からイニャキをニコのウィリアムズ兄弟のスピードを活かしたカウンターを目論む。クバルシとイニゴはスピードがあるタイプではないので、カウンターのリスク管理だけはしっかりしたいところ。

バルサの狙うビルドアップ

続いて非保持。
攻撃時は4-2-3-1の布陣を取るアトレティックに対して、バルサはバレンシア戦同様、レヴィとハフィーニャに両ピボーテを見させ、両WGが外切りでCBにプレスをかける4-2-2-2のような形。アトレティックは無理してつなぐことはせず、GKやCBから前線めがけて長いボールを付けてセカンドボールを回収し、手数を掛けない攻撃を展開する。

お互いチャンスというチャンスを作れない中前半24分、試合を動かしたのはこの男だった。

24' GOL de Barca  BAR 1-0 ATH

左サイドからのFKキック。ペドリが入れたボールはGKにパンチされるも、こぼれ球をヤマル拾う。すると対面した親友のニコをかわして左足を振るとシュートがレクエの頭をかすり少しコースが変わって右隅に決まりバルサが先制に成功する。

ゴールパフォーマンスではバルデとのほほえましいシーンも。
(下の動画の28秒ほどから)

めちゃくちゃ跳んでる笑

先制されたアトレティックは、左サイドのニコを中心に攻撃を試みる。所々危ないシーンは作られるも、クンデがしっかりと対応し得点を許さない。

前半37分、バルサが追加点のチャンスを迎える。
ベルナルのクリアボールを拾ったヤマルが、ドリブルで2人をかわし30mを独走。ヤマルのパスを受けたハフィーニャが左に流れたレヴィにスルーパス。これをレヴィが角度が無い中トラップからうまく体を開いてファーにシュートを放つも、ポストに嫌われる。

アトレティックは、タイミング良く2CBと2ボランチの中間にポジションを取るフェランに起点を作られ、前プレスからのボール奪取を出来ない。

絶妙なフェランのポジショニング

しかし前半40分にピンチを迎える。
右サイドからカットインしてきたベレンゲルがサンセとワンツー。しかしツーのパスを左サイドからダイヤゴナルに入ってきたニコが受け取ると、クロスするように中に入ったベレンゲルにヒールで戻す。パスは短いかに思われたがバルデがピッチに足を取られ滑ってしまい、慌ててクリアしとクバルシが足を出すが、ボールに触れずにベレンゲルの足を挟んでしまい、最初は見逃されたがVARにてPKがアトレティックに与えられる。

42' GOL de Athletic Club  BAR 1-1 ATH

このPKを冷静にサンセが決めてアトレティックが前半のうちに同点に追いついてHTを迎える。

後半45分

両チームHTで交代はせず後半を迎える。
後半も前半と同様の展開が続く。ソリッドな4-4ー2を形成しカウンターによる得点を目指すアトレティックと、それをなんとか段差を付けた攻撃で崩そうとするバルサ。53分には、クバルシの縦パスをハフィーニャがベルナルに落とし、ベルナルからの縦パスをレヴィがハフィーニャに落とし、ハフィーニャのスルーパスにフェランが抜け出して決定機を迎えるもオフサイド。しかし、2回のレイオフでうまく前向きを使うバルサの狙いの攻撃の形が1つ見れたシーンだった。

57分には、左サイド深い位置からのハフィーニャのFKをレヴァンドフスキが頭で合わせるが、またしても右ポストに嫌われリードを奪えない。
しかし、バルサが失った後の圧縮を強め、アトレティックが徐々に奪った後のボールをつなげなくなり、バルサは敵陣でのプレーが多くなり始める。

63分、両チームが動く。

63' CAMBIO del Barca
・7. Ferran Torres → 16. Fermin

フェランに代えてフェルミンを投入。これでハフィーニャが左のWGに周り、右のインテリオールにフェルミンが入った。

63' CAMBIOS del Athletic
・6. Sancet → 20. Unai Gomez
・8. Vesga → 31. Jauregizar

アトレティックは2枚替え。トップ下のサンセに替えてウナイゴメス、ボランチのベスガに替えてカンテラのヤウレギサルを投入。同じポジション同士の交代となった。

交代直後の64分、左サイドに周ったハフィーニャから決定機が生まれる。バルデがスルーパスに抜け出し、左サイドの裏を取ったハフィーニャからのクロスをフェルミン入れ替わるようにファーに流れたレヴァンドフスキが滑りながら合わせるが相手GKのパディージャのビッグセーブに合う。

71' CAMBIO del Athletic
・7. Berenguer → 23. Adu Ares

徐々に左サイドのハフィーニャを起点と攻撃が多くなってきたバルサに対し、アトレティックは右SHのベレンゲルに代えてアドゥアレスを投入する。

しかし75分、ゴールネットを揺らしたのはまたしてもこの男だった。

75' GOL de Barca  BAR 2-1 ATH

左サイドでボールを持ったハフィーニャが、ポケットに走ったペドリに出すとペドリがこれをダイレクトでクロス。GKが弾いたボールをレヴァンドフスキが体が少し後ろに流れながらも逆足で右隅に流しこみ、バルサが再びリードを奪う。


78' CAMBIOS del Athletic
・9. Williams → 12. Guruzeta
・24. Prados → 21. Ander Herrera

再び1点ビハインドとなったアトレティックはクーリングブレイクを挟んで最後の交代カードを切る。イニャキに代えてグルセタ、プラドスに替えてアンデル・エレーラを投入し、同点を目指す。

82' CAMBIO del Barca
・28. Bernal → 24. Eric Garcia

バルサは82分、2枚目の交代を切る。ピボーテのベルナルに替えてエリックガルシアを投入。前節同様エリガルはそのままピボーテのポジションに入り、試合の締めに入る。後の個人評価にて詳細に述べるが、この日のベルナルは攻守ともに素晴らしい出来であった。

アトレティックはニコや交代選手を中心に攻撃を試みるが、なかなかチャンスを作れないまま時間が経過していく。

90' CAMBIOS del Barca
・3. Balde → 35. Gerard Martin
・19. Lamine Yamal → 18. Pau Victor

90分、バルサも全ての交代カードを切る。左SBのバルデに替えてジェラールマルティン、ヤマルに替えてパウ・ビクトルを起用。開幕戦とほぼ同じ起用となった。

FULL TIME  BAR 2-1 ATH

試合はそのまま終了し、バルサが開幕2連勝を飾った。

めちゃくちゃ良い笑顔

試合総評

PKにより1失点を喫し所々ピンチもあったものの、内容面でもアトレティックを上回った勝利と言えるだろう。非保持の構造によりサイドを起点に攻撃を展開されたが、ニコにはクンデがしっかりと対応し、ネガトラ時の素早い圧縮でイニャキにも仕事をさせず、特に後半はアトレティックにほとんどチャンスを作らせずあとは点を取るだけという内容だった。この試合はフェランがうまく2CB、2ボラ間の絶妙なポジショニングを取り、段差を付けてレイオフでうまく前向きを使いながらの前進も何回か見られた。そして最後は取るべき人がしっかりと点を取っての勝利となった。

選手評価

以下、個人的なバルサの選手の1~10までの20段階の評価と感想で述べていこうと思う。

Starting 11

1. Ter Stegen - 6.0

この試合は特にビルド時のミスもなく安定したパフォーマンスであり、後半は攻め込まれるシーンが少なく失点もPKによる致し方ないものであった。

23. Jules Kounde - 8.0

相手に強力な左WGがいるほどこの男の評価も上がる。この日もEUROでマッチアップした時と同様、ニコを完全にシャットアウトし全く仕事をさせなかっただけでなく、積極的に攻撃参加をしてヤマルとのコンビネーションも見せた。

2. Pau Cubarsi - 4.0

オリンピックの疲れもあるだろうか、PK謙譲なども含め去年のデビュー時からの十数試合で観られたスペクタクルなプレーと比較すると、少し低調なパフォーマンスが続いていると言わざるを得ない。アラウホ、クリステンセンとCBが負傷している今、クバルシを十分に休められないが、一度しっかりと休息を取り、本来のパフォーマンスを取り戻してほしい。

5. Iñigo Martinez- 5.0

特筆することもないパフォーマンスで、可もなく不可もない出来であった。これはイニゴに限らずクバルシもであるが、非保持時の横スライドや裏のスペースへのカバーリングのスピードなどはやはり懸念点として残る。

3. Alejandro Balde - 6.0

突破力を活かしたオンザボールで、先制点のきっかけとなったFKを含め左サイドでベレンゲルのファールを誘うなど積極的な攻撃参加を見せたが、やはり状況判断とラストパスのクオリティはもう少し上げたいところ。

28. Marc Bernal - 8.0

この日も見事にスタメンに選ばれ、ソロピボーテを勤め上げた。保持時の安定感は言うまでもないが、特にボールロスト時のカウンター潰しやセカンドの回収、非保持時のカバーリングやポジショニングなどが成長著しく、今後もさらなる活躍が期待できる。

11. Raphinha - 8.0

インテリオールでも左サイドでも、精力的なランニングと高いネガトラ意識や守備強度で攻守に貢献し、90分間ずっと足を止めずピッチを広く駆け回った。

8. Pedri - 9.0

この試合の個人的MOM。タイミングよくボランチの横に降りてビルドをサポートしながら攻撃の崩しの局面にも積極的に関わり、勝ち越し弾も含め何度もチャンスを演出した。魔法のようなボールタッチで狭い局面でも全くボールを奪われず、魔法使いペドリが戻ってきたと言えるだろう。90分フル出場を果たしたのもこの上ない朗報である。

19. Lamine Yamal - 8.0

大親友ニコの目の前で見事に先制点を決め、公式のMOMでも選出された。相手左SBのユーリも前を向かせない執拗なマークをしていたがものともせず、右サイドの攻撃の起点になり続けた。

7. Ferran Torres - 6.0

うまく攻撃時に内側を取って相手の2ボランチの混乱を招き、前半は攻撃時に存在感を出してはいたが、やはりトラップやパスなどの基本的な技術の乏しさと、神がかり的なオフサイドにひっかかる能力で得点への関与はかなわなかった。

9. Lewandowski - 8.0

2度ポストに嫌われるも3度目の正直で得点を挙げ、2試合連続ゴールと好調を維持している。この日もポストプレーで攻撃の起点になりながら、ゴール前の局面で存在感を発揮した。

Substititions

16. Fermin - 6.0

五輪後のミニバケーションを終えてチームに復帰し、途中出場で今シーズン初出場を果たした。あまり存在感を発揮できなかったが、これから徐々にパフォーマンスを上げていくだろう。

24. Eric Garcia

18. Pau Victor

35. Gerard Martin

上記3名はプレータイムが短いため評価なし。

Coach

Hansi Flick - 7.0

交代の切るタイミングが早く、カードの選び方も含め比較的ストレスの少ない采配であった。

終わりに

3節も終わりもう4節を控える中、多少白々しいレビューとなってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました!早急に3節そして4節のレビューも上げたいと思うので、是非ともフォローやイイねを宜しくお願いします!



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