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映画感想文

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映画の感想をまとめています。
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#映画レビュー

「ネクスト・ゴール・ウィンズ」観た後に多幸感であふれる作品!

「ジョジョ・ラビット」のタイカ・ワイティティ監督作品の新作。スケジュールがちょうどあった為、あらすじもあまり読まずに鑑賞。結果的に大正解!ラストは感動の涙であふれた。映画って本当に何本観ても分からない。凄く期待した作品がそこまで面白くなかったり、特に関心のなかった作品が自分の中で大ヒットしたり。今回の作品は後者。笑いにあふれる内容と、それだけでは終わらない感動が押し寄せて来ました。 見せ方はあくまで軽く、楽しく、面白く。でも真剣に見せる所はちゃんと見せる。そう、気持ちのバラン

心優しき私刑人「イコライザー THE FINAL」

マッコールさん、こんなに残酷だったっけ・・・? シリーズ最強にして最恐!悪者たちに同情してしまう。関節技というか人体の構造をよく理解しているマッコールさんは、武器を持った奴にもひるみませんし、反撃の手をゆるめません。暗闇から音もなく現れる彼の描写に、後半は、ほぼホラー映画状態。懲らしめた男が時間通りにちゃんと死ぬかどうか、這いつくばって逃げる所にゆっくりついて行って、絶命する様を見届けるマッコールさん。彼を見る悪者の絶望感たるや。 シリーズ第一作目の「イコライザー」では、

あの美術館が暗殺者たちの聖域に!?「ジョン・ウィック:コンセクエンス」

キアヌ・リーブス新作「ジョン・ウィック:コンセクエンス」公開 これまでのジョン・ウィック3作品を振り返り 【シリーズ振り返り】帰ってきた!2分でわかる『ジョン・ウィック』振り返り映像|『ジョン・ウィック:コンセクエンス』9/22公開 新作鑑賞中、あれ・・・ここってもしかして? 途中、ジョンウィックは友人がいる大阪のコンチネンタルホテルを訪れます。日本にも暗殺者の聖域のコンチネンタルホテルがあるのか。凄いと思いつつ観ていたら。見覚えのある建物が登場。あれ・・・ここっても

「君たちはどう生きるか」??

※あまりネタバレしてないけど一応ネタバレ注意喚起。 大ヒット作を創り続けてきた巨匠による新作。受け取る側は、インターネット・SNS・映画・漫画・ドラマ・書籍・ニュースなど日常的にあらゆる情報を呼吸するように吸収して来た観客。 物語を少しでも分かりやすくすれば、ああ、これはこのパターンかな?と予想されてしまうだろう。それは創作者として避けたいのだろうか?あえて分かりづらく伝わりづらい方法で展開して行く物語だと感じた。観客を突き放してるか、信頼してるのか。 正直なところ、よ

「テノール!人生はハーモニー」一言だけ言わせて欲しい。映画館で観て!

いやあ〜、面白かった❗️😭 冒頭からいきなり始まるのは、ボクシング🥊というか路上ファイト❓ あれ❓私、上映館間違えた❓と思った程のド迫力。 しかし、闘いにかかっている音楽はオペラで、なんとも不思議な展開。 また、ここで兄と弟の関係やコミュニティの状況が分かります。 そして、地域のメンツをかけたラップバトル🎤が熱い🔥 そんな彼らも労働しなければ生きていけません。 主人公は兄のお金で経理の大学に通い、🍣の出前でも働きます。 その時点で二足の草鞋。そして出前先が偶然にもオペラ

RRR熱がおさまらない!現在16R目

今回は久しぶりのドルビーシネマ。丸の内ピカデリーで上映中のRRRを観に行きました。何度も観たくなる映画。16R目(16回目)そして、丸の内ということで劇場から歩いて15分位の東京国際フォーラムへ。なぜかというと、タラクさん、チャランさんが来日した際に、ここで取材されていたからです。 しかし今日は入れない模様。※実際にお二人がいた場所はここと紹介はされていない、または探せていないため、あくまで近くに行けただろうとは思います。 偶然にもこの地には太田道灌像があり、弓の武将と、

「search/#サーチ2」面白かった!が、前作ほどではなく。

デジタルネイティブ世代が立ち向かう、母の行方不明事件 ロサンゼルス在住の主人公。父を幼い頃に亡くしていて、 母との二人暮らし。心配性のお母さんは外出中も常に連絡を するように求めるが、思春期の主人公はそれを疎ましく思っている。 最近、母と付き合い始めた男性とは微妙な距離感。 彼らがついに二人で旅行に行くという。快く?送り出して 不在時に同級生達を家に連れ込んでパーティー(笑) アメリカの定番という感じですね。 そしてやはりデジタルネイティブ。掃除代行を頼んだり、 位置情報

「生きる-LIVING-」命の期限を知り、人生を見つめ直す物語。

役所勤めで、単調な毎日。いつも死んだ様に生きてきた男、ミスター・ウィリアムズ(ビル・ナイ)が、ある日突然、自身の余命を知り、人生を見つめ直す。息子夫婦や同僚、部下ともろくにコミュニケーションを取って来なかった自分を顧みる。 余命を知るまでは、ゾンビというあだ名をつけられるほどの人だった。そんな男が、目の前に死が迫り取り戻せない過去に後悔し、恐ろしくなる。遅いのに、いや、遅くはない。彼にはまだやり残していた仕事があった。 大ヒット映画の「RRR」は、最小限のセリフのみで、豪

タイムループ×お仕事映画=感動!

「MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」 タイムループもの映画と言えば? 同じ時間を繰り返すタイムループ映画と言えば、何らかの失敗をその前に戻って、成功するまでひたすらやり直す。目的は世界を救ったり、テロリストの作戦を阻止したり、一人の女性が死ぬ未来を回避したり。 アベンジャーズ/エンドゲーム ドクターストレンジ ミッション:8ミニッツ デッドプール2. オール・ユー・ニード・イズ・キル バタフライ・エフェクト MONDAYSの舞

「コーダ あいのうた」家族愛がすばらしいけれどもマイルズ・・・

アマプラ配信になった「コーダ あいのうた」、実は劇場での鑑賞を見逃していて、アカデミー賞を獲ったことも知りつつも観る機会をのがしていた作品がついにアマプラで配信となったので、観た。 映画館で観れば良かった、いや、観なくてよかった位号泣 主人公の歌声がすばらしい 君の家族は完璧じゃないか! 主人公よりも周りの人が気になる私は、ボーイフレンドのマイルズに注目。 部屋で歌の練習をしていると、何やら両親の部屋から喘ぎ声が。もちろん両親ともに耳が聞こえないので、まさか子どもの部

おかしいな…?7月、新作3本観たんだけど…

7月に入って、絶対観ようと思っていた映画4本中3本を観た ふと無意識にマーヴェリックを基準にしている自分に気づく バズ・ライトイヤーも、エルヴィスも、ソー:ラブ&サンダーも、普通に面白かったのですが、トップガンマーヴェリックと比較すると、そこまでじゃないと思ってしまう自分に気づく。いや、作品の系統がそもそも違うし、それはおかしいと思うのですが。 挙句にソー:ラブ&サンダーを観た後にマーヴェリックを観るという。何なのトップガンマーヴェリック。怖い 公開後、44日たっても

「ソー: ラブ&サンダー」❤&⚡❓❓

感想が書きづらい。面白かったと思います。 タイトル通りのラブ&サンダーなんですよ。それ以上でもそれ以下でもない。物語、後半泣きそうになった位の場面もありつつ、総じて何を観たのかよく分からない。映画って観た後、お風呂とかで最初から最後までをなんとなく脳内再生するものなのですが、ラブ&サンダーはよく思い出せなくて。ゴアがなんで子供たちを集団でさらったのかとか、なんでソーがラストでああいった決断をしたのかとか。 神殺しを名乗るヴィランの悲しい過去 印象的なのが、神殺しの最強ヴ

「エルヴィス」主演のオースティン・バトラーの歌と踊りは最高!だけれども...。

大佐に愛着を持てるかどうかで作品の印象が変わる エルヴィスを大スターにした敏腕マネージャーのトム・パーカー大佐(トム・ハンクス)確かに彼がいないとエルヴィスはあそこまで大物にはなれなかったかもしれない。しかし、売上の半分は彼の懐に入り、念願の海外公演も彼が実はアメリカへの不法入国者だったため実現しない。一度海外に出たら戻って来られないため。エルヴィスにはその事実を巧妙に隠した。表向きは警備が完全ではないなどという理由で(運悪くその時代は、1963年にケネディ大統領暗殺事件、

「キャメラを止めるな!」公開記念&「カメラを止めるな!」劇場公開4周年イベントに行ってきました。

伝説は、養成スクールで作られた1本の作品から始まった。 「カメラは止めるな!」は、元々は五反田にある監督&俳優養成スクール・ENBU(エンブ)ゼミナールで作られた、シネマプロジェクト作品のうちの一つです。キャストも、上田慎一郎監督のオーディションで選ばれた、当時無名の俳優達でした。 物語は、ゾンビ映画を撮影中の自主制作映画チームの撮影風景で始まります。鬼監督はリアルを求めるあまり、同じシーンを42テイクも重ねるがOKは出ず、現場は嫌な雰囲気に。メイクさんは場を和ませるため