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映画感想文

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映画の感想をまとめています。
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群馬県高崎市の映画館「高崎電器館」でインド映画🎬を観た!

シネマツーリズムという言葉を最近知った。 映画を観に行くために遠出をするからか、旅行の目的に映画鑑賞があるからか。定義は色々ありそうですが、そう言えば新潟の高田世界館もシネマツーリズムだった。 ※2010年時点ですでに言葉としてはあったようでした 映画のロケ地をめぐる旅が聖地巡礼なら、シネマツーリズムは個人的には旅行の主目的をその土地の映画館で映画を観る行為で、それ以外は時間があれば観光したり、その土地の物を食べたり。あくまで映画を観ることがメインの旅行というイメージでした

「ネクスト・ゴール・ウィンズ」観た後に多幸感であふれる作品!

「ジョジョ・ラビット」のタイカ・ワイティティ監督作品の新作。スケジュールがちょうどあった為、あらすじもあまり読まずに鑑賞。結果的に大正解!ラストは感動の涙であふれた。映画って本当に何本観ても分からない。凄く期待した作品がそこまで面白くなかったり、特に関心のなかった作品が自分の中で大ヒットしたり。今回の作品は後者。笑いにあふれる内容と、それだけでは終わらない感動が押し寄せて来ました。 見せ方はあくまで軽く、楽しく、面白く。でも真剣に見せる所はちゃんと見せる。そう、気持ちのバラン

新潟にある日本最古の映画館「高田世界館」で南インドの古典音楽を聴いてきました。

南インドの太鼓、ムリダンガムをご存じですか? 「響け!情熱のムリダンガム」という作品の中で主人公ピーターが夢中になる楽器、ムリダンガム。そのプロの奏者が来日して「南インド古典音楽コンサート」 を行うことを知りました。 ①響け!情熱のムリダンガムを観てムリダンガムに興味を持つ ②ナマステ・インディアでムリダンガムを叩く体験する ③作中のヴィジャイさん作品の「マジック」もドリパスで観る ④本場の南インド音楽を聴きに新潟へ←今ココ 行こうと思ったきっかけは勘違いから 作品

心優しき私刑人「イコライザー THE FINAL」

マッコールさん、こんなに残酷だったっけ・・・? シリーズ最強にして最恐!悪者たちに同情してしまう。関節技というか人体の構造をよく理解しているマッコールさんは、武器を持った奴にもひるみませんし、反撃の手をゆるめません。暗闇から音もなく現れる彼の描写に、後半は、ほぼホラー映画状態。懲らしめた男が時間通りにちゃんと死ぬかどうか、這いつくばって逃げる所にゆっくりついて行って、絶命する様を見届けるマッコールさん。彼を見る悪者の絶望感たるや。 シリーズ第一作目の「イコライザー」では、

あの美術館が暗殺者たちの聖域に!?「ジョン・ウィック:コンセクエンス」

キアヌ・リーブス新作「ジョン・ウィック:コンセクエンス」公開 これまでのジョン・ウィック3作品を振り返り 【シリーズ振り返り】帰ってきた!2分でわかる『ジョン・ウィック』振り返り映像|『ジョン・ウィック:コンセクエンス』9/22公開 新作鑑賞中、あれ・・・ここってもしかして? 途中、ジョンウィックは友人がいる大阪のコンチネンタルホテルを訪れます。日本にも暗殺者の聖域のコンチネンタルホテルがあるのか。凄いと思いつつ観ていたら。見覚えのある建物が登場。あれ・・・ここっても

「君たちはどう生きるか」??

※あまりネタバレしてないけど一応ネタバレ注意喚起。 大ヒット作を創り続けてきた巨匠による新作。受け取る側は、インターネット・SNS・映画・漫画・ドラマ・書籍・ニュースなど日常的にあらゆる情報を呼吸するように吸収して来た観客。 物語を少しでも分かりやすくすれば、ああ、これはこのパターンかな?と予想されてしまうだろう。それは創作者として避けたいのだろうか?あえて分かりづらく伝わりづらい方法で展開して行く物語だと感じた。観客を突き放してるか、信頼してるのか。 正直なところ、よ

13時間耐久インド映画マラソン🏃‍♀️新宿→渋谷→池袋

最近、RRRきっかけで、インドの映画にはまっている。鑑賞スタイルは配信だったり、DVDだったり。一口にインド映画と言っても南インド映画や北インド映画で傾向が違ったり、何より多言語国家の映画なので、観る映画もテルグ語やヒンディー語、タミル語など。さらにその映画が映画館で上映されて日本語字幕が付いているものが観られるのは貴重。 この機会を逃したら映画館で観られないかも?が、観に行く行動を起こすきっかけとなっている。 7月に映画館で観た映画はこちら。やはりインド比率が高い ちな

「RRR」日本語吹替版鑑賞!!

吹替ネタバレ&長文注意 「RRR」6/21から日本語吹替版配信開始! RRR吹替新鮮!別物として楽しめる!だけど、あの...言語が全部日本語に統一されたことでテルグ語・ヒンディー語・英語の言語による壁や、その違いの良さが無くなってしまって、若干戸惑っている 通訳の役割が、吹替版だと謎 二ザーム藩王国とイギリスのやり取りは、通訳の話す内容を変えることで会話をしていて自然なのですが通訳ではなく、知らないインド人がなぜか合いの手を入れるみたいな感じになっていた。 鞭打ちの説

「テノール!人生はハーモニー」一言だけ言わせて欲しい。映画館で観て!

いやあ〜、面白かった❗️😭 冒頭からいきなり始まるのは、ボクシング🥊というか路上ファイト❓ あれ❓私、上映館間違えた❓と思った程のド迫力。 しかし、闘いにかかっている音楽はオペラで、なんとも不思議な展開。 また、ここで兄と弟の関係やコミュニティの状況が分かります。 そして、地域のメンツをかけたラップバトル🎤が熱い🔥 そんな彼らも労働しなければ生きていけません。 主人公は兄のお金で経理の大学に通い、🍣の出前でも働きます。 その時点で二足の草鞋。そして出前先が偶然にもオペラ

RRR熱がおさまらない!現在16R目

今回は久しぶりのドルビーシネマ。丸の内ピカデリーで上映中のRRRを観に行きました。何度も観たくなる映画。16R目(16回目)そして、丸の内ということで劇場から歩いて15分位の東京国際フォーラムへ。なぜかというと、タラクさん、チャランさんが来日した際に、ここで取材されていたからです。 しかし今日は入れない模様。※実際にお二人がいた場所はここと紹介はされていない、または探せていないため、あくまで近くに行けただろうとは思います。 偶然にもこの地には太田道灌像があり、弓の武将と、

「search/#サーチ2」面白かった!が、前作ほどではなく。

デジタルネイティブ世代が立ち向かう、母の行方不明事件 ロサンゼルス在住の主人公。父を幼い頃に亡くしていて、 母との二人暮らし。心配性のお母さんは外出中も常に連絡を するように求めるが、思春期の主人公はそれを疎ましく思っている。 最近、母と付き合い始めた男性とは微妙な距離感。 彼らがついに二人で旅行に行くという。快く?送り出して 不在時に同級生達を家に連れ込んでパーティー(笑) アメリカの定番という感じですね。 そしてやはりデジタルネイティブ。掃除代行を頼んだり、 位置情報

「生きる-LIVING-」命の期限を知り、人生を見つめ直す物語。

役所勤めで、単調な毎日。いつも死んだ様に生きてきた男、ミスター・ウィリアムズ(ビル・ナイ)が、ある日突然、自身の余命を知り、人生を見つめ直す。息子夫婦や同僚、部下ともろくにコミュニケーションを取って来なかった自分を顧みる。 余命を知るまでは、ゾンビというあだ名をつけられるほどの人だった。そんな男が、目の前に死が迫り取り戻せない過去に後悔し、恐ろしくなる。遅いのに、いや、遅くはない。彼にはまだやり残していた仕事があった。 大ヒット映画の「RRR」は、最小限のセリフのみで、豪

㊗️レンタル開始❗️「RRR」は面白い!が50回ある映画(約3分に1回)(長文注意)

私は一体、映画に何を求めて来ているのか、何をもって満足度が高いと表現するのか。面白いってなんだろう?これ!という映画にはいつ出合えるのだろう? それらの疑問はすべてRRRで解決した。 この世のエンタメが全てつまっている。そう、これを求めていた。満足とかそういうレベルではない。 無人島に一本だけ映画を持って行くならRRR、この先の人生、観られる映画が一つだけならRRR。 その位の力がある映画だった。RRR、何も言わない。とりあえず映画館で観てほしい。予告も置いておきます

「RRR(アールアールアール)」鑑賞3回目。何度も観たくなる魅力は?

魅力:セリフは少なく、すべて「絵」で物語が伝わる面白さ この作品のスゴイのは、セリフではなく、表情や演出、音楽、リアクションで物語が伝わる点。 例えば後半の展開。ある使命をおびたラーマは、自身が拷問する男の反撃で、毒蛇に噛まれて瀕死の重態となってしまう。懸命に治療する彼の親友 アクタルは、早く治るようにと自分の首にかけていた契り紐(願掛けしたネックレスみたいな紐)を外して、ラーマにかけてくれるのだが、それこそ今の今まで拷問にかけていた男がかけていたものと同じものだったのだ。