プロ奢ラレヤーは合気道をやっている件【合気道を知りたければプロ奢ラレヤーを見よ】

この世のあらゆる所に合気道の要素が転がってる。
おれはそれを見つけることでパクって実際の合気道に活かしたり、他のことに応用したりする。
合気道は森羅万象から学ぶ武道だからだ。
今回はTwitterやTikTokで活躍し、人に奢られて生きているというあやしい存在、プロ奢ラレヤーから学ぶ。

プロ奢ラレヤーの入身


入身とは相手の間合いに踏み込むことである。
ごく簡単に言うと攻撃あるいは攻撃する意志のことで、圧倒的なパワーがあれば入身だけで相手をコナゴナにすることもできるけど、それはだるいし筋トレしなきゃいけない。
うまい入身は相手の行動を限定させるくらいで十分だ。

インターネット上でそれをやってる一人が「プロ奢ラレヤー」だ。
驚くことに、その名前ですでに入身を完成させている。ズルい!
プロの奢られ屋で、人の金で生きてるといきなり聞いたら、普通どんな反応をするだろうか?
だとしたらクズだな、と思うか、だとしたら面白そうだな、と思うかのどちらかくらいしかない。

型にはめる入身


この感想が引き出せるのは入身がバッチリ完了しているからだ。「プロ奢ラレヤー」を最初に受け取った時には肯定するか否定するかのふたつしか選択肢がない。
この時点で型にはめられる。
こうして奢りたいやつやけしからんと思うやつらはホイホイ釣られてプロ奢ラレヤーの間合いの中に踏みこんでいく。

プロ奢ラレヤーに奢りに行ったり、Twitterで物申しに言った者たちは決して自分の意志で行ったわけではない。行かされたのだ。「プロ奢ラレヤー」という入身があまりにも自然なので、多くの人は既に入身されていることにすら気づいてすらいない……。

手刀

富樫義博著
「HUNTER×HUNTER 11巻」より抜粋
おそろしく早い(段階からはじまっている)入身は常人には認識できない

入身が決まってしまえば後は相手の反応に合わせて対処をするだけだ。

プロ奢ラレヤーの転換


興味を持って奢りたい人はプロ奢ラレヤーから珍しい話を要求される。奢るだけではなくさらに変わった話も持っていかれてしまうのである。
そしてプロ奢ラレヤーは面白かった話をTwitterに書いたりして新たな顧客を獲得するという循環を発生させている。

入身をして相手が反応して出した力を最大限に引き出して利用することを合気道では「転換」と呼ぶ。
入身と転換はワンセットであり、入身がしっかりしていればいるほど、相手の力を引き出せるし転換して自分のものにした時の効果も大きくなる。
プロ奢ラレヤーの「奢られ稼業」はまさに入身と転換の結果なのだ。
転換とは相手と同じ方向を向くことであり、相手とひとつになることだ。ひとつになるから相手の良さを引き出せる。

型にはめて転換する


さらに転換がわかりやすいのはアンチへの対処の場合になる。
人から奢って貰って生きてるなんてけしからんというスタンスで絡みに行くとアッサリと転換されてしまう。

プロ奢ラレヤーはアンチから攻撃されるとそれに同意してTwitterに晒したりする。
テレビに出た時の映像を利用して批判のコメントをわざわざ集めて配信で紹介したりする。
そうやって攻撃した者の思惑とは逆にその発言そのものを利用して自分の力にしてしまうのだ。

この対処は実は奢りに来た人と変わっていない。奢りもアンチも同じように「転換」して自分の力にしている。
型ができあがっている。裏と表のどちらにも同じように対処できるようにしてしまう。
そして彼はネット上でその型をひたすら稽古し、磨き上げているのだ。

合気道創始者は合気道とは引力の練磨だと言っていた。プロ奢ラレヤーはその入身でもって多くの人を引きつけている。

なぜ引力が必要なのか?


プロ奢ラレヤーの思想と合気道の思想は距離が近い。物理と精神は実のところ一緒だし、オンライン上での攻撃も物理的な攻撃も対処方法は同じになる。そうすると思想も同じになるのかも知れない。

合気道の極意は敵そのものを無くすこと、殺しにきた相手と友達になること、などと言われているが、実はこの話は敵や殺しにくる相手がいないと成立しない。
よく合気道は護身術だとか言われているが、入身でもって相手からまず進んで攻撃してくるように仕向けて、転換して同じになってしまうのであって、最初から攻めないわけではないって所がミソだ。
合気道は護身術と言うほど受け身ではなく、実はゴリゴリに攻めることから始まる。

攻めるから反射を受け取れる


人は攻撃を受けると反射的に反発して争ってしまう。だが逆に先に攻撃していれば相手の反発を利用できる。合気道の入身とはどれだけ早く相手に気づかれない内に攻撃を済ませておくか?という話だ。
これは別に合気道に限った話じゃなく、何事にも通じる話だろう。
反射を受け取るには先に攻めていなければいけない。

そういった「答え」がこの世にはたくさん転がっている。その反射を受け取って自分のものにできれば自分が強くなれる。
合気道は森羅万象から学ぶと言うが、それは今風に言うならば色んなものからコピペせよ、ということだ。

おわかりいただけただろうか?
プロ奢ラレヤーは合気道(概念)をやっている。スゲー!
だから、あえて言おう合気道を知りたければプロ奢ラレヤーを見よ、と。


おわる。

マツリの合気道はワシが育てたって言いたくない?