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スポットライトの手前にいるプロフェッショナルたち

会社の先輩からチケットをもらったので、北海道日本ハムファイターズと福岡ソフトバンクホークスの試合観戦にボールパークに行ってきた。2枚もらったので妻に声をかけたけど予想通り「行きません」ということで一人で行ってきた。

ボールパークまで家から20kmくらい。札幌市内のサイクルリングロードをロードバイクで走り、隣の北広島市に入ると目の前に巨大なスタジアムが現れる。 

暑くなる前に出発したせいで、思いのほか早く到着した。13時プレイボールなのに9時半到着(早すぎ)。10時まで入場もできないのでボールパークの周りをロードバイクでぐるぐると走る。大きくて綺麗なスタジアムだ。

10時になって入場するとファイターズの選手たちが練習していた。当たり前だけれど選手たちは試合だけしているわけでなく、試合の合間に練習してコンディションを整えたり、技術の向上を図っている。練習にはバッティングピッチャーやノッカーや練習機材を準備する人など、多くの選手をサポートする人たちが働いている。

練習が終わりスタジアムの整備が始まる。内野の赤土を丁寧にならして水をまき、スタジアムのコンディションをベストに整える人たち。とても美しいスタジアム。それを美しく保つ人。

そんな様子を見ていたらあっという間にプレイボールの時間。メンバー表の交換に出て来た新庄監督はスターの雰囲気。ベンチに戻る際に両手を上げるだけで歓声が上がる。そしてプレイボール。しばらく(何年も)くすぶっていた清宮選手が覚醒したらしく、この日も第一打席で先制のツーベースヒットをライト線に放つ。

もらった席がとてもいい席(シーズンチケット)でバックネット裏のすぐ近く。バックネット裏には他球団のスコアラーがノートパソコンとスピードガンを構えて一球ごとに分析をしている。その近くではラジオ中継のアナウンサーが実況中継していて、その脇にミキサー卓で音声を細かく調整するミキサーが座る。

試合は北海道日本ハムファイターズの勝利。わたしは別にファンでもないけど(清宮選手と新庄監督しか知らないレベル)、地元の皆さんが喜んでいたので良かったと思う。帰りがけにスタジアムの一角にある、ボールパーク建設記録の展示エリアに立ち寄る。これだけのスタジアムを作った人たちの奮闘ぶりを想像しながら帰路につく。

今もスーパースターの新庄監督。スターになる途中の清宮選手。それ以外の選手たちもスポットライトを浴びて大歓声を受けるに値する人たちであり、それに見合う努力、練習を続けてこの場所にたどり着いたのだろう。

でも私にはそれと同じくらいスポットライトの手前にいる人たちの仕事ぶりに感激した。当たり前の仕事を当たり前にやる多くの仕事人たちがそこにいた。

若いころはわかっていなかったけれど今ではわかること。
スポットライトの手前にいる人たちも一人残らず本物のプロフェッショナルだ。

そういうことが分かるようになっただけでも、年を取ってよかったと思う。



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