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人生の後半戦は、あまり地球に迷惑をかけずに生きたい

久しぶりに大きな買い物をした。
パナソニックのドラム式洗濯乾燥機。

使っていた洗濯機が突然壊れて給水できなくなった。おそらく給水用の電磁バルブが故障しているので修理して使いたかったのだけれど、2003年製でもう部品もない。その洗濯機もパナソニック製で21年使ったことになる。結婚する前から妻が持っていた洗濯機を結婚した後もずっと使っていた。

家電のメーカー保証期間は1年。製造終了後10年で部品の在庫の生産もなくなる中で、不具合もなく20年以上稼働してくれた洗濯機。洗濯機のフタに「ナショナル」と書いてある。昔はパナソニックはナショナルというブランドだったということを知らない若い人たちも多いのではないだろうか。当たり前に20年稼働し続けるすばらしき過剰品質。今度のパナソニックの洗濯機も20年30年と活躍してもらいたいと思う。

ちなみに今回の洗濯機は2021年製の中古品をメルカリで購入した。かなりの重量があるのと洗面所の扉の幅がぎりぎりで、運搬して設置するが大変かなと心配していたけれど、クロネコヤマトの2人組がやってきてなれた様子で運びこみ、あっさりと設置してくれる。素晴らしき日本のサービス。


最近新品で何かを購入することがほとんどなくなった。以前から着るものはほぼすべて古着だし、壊れてしまったロードバイクも中古で買い替えたし、結婚記念日の妻へのプレゼントもメルカリで買った古着のパタゴニアのセーターを贈ったけれど、そういう記念のモノもふくめて新品を買うことがほとんどなくなってきた。パタゴニアは本当に必要なもの以外は購入しないでください、できれば古着を買ってくださいと公式に発信している会社で、創業者のイヴォン・シュイナードは2022年に自分と家族が保有していた株式の「全て」を環境NPOに寄付した。総額4300億円。そんなパタゴニアのセーターを結婚記念日に贈るのに新品を買うわけにはいかないだろう。

新品を消費しないと企業が成長できず、経済が拡大せず、人類の進歩が停滞するようだけど、環境にとってはそのほうが間違いなく良いことだろう。もう人生の半分くらいを過ぎた人間として、また昭和・平成の大量消費社会のなかで無批判に若い時代を過ごしてきた人間として、人生の後半戦は、人生の前半戦で購入したモノを丁寧に修理してつかいながら、またどうしても必要になる新たなものは中古品を探したりして、あまり地球に迷惑を掛けずに、やっていきたいと思う。


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