見出し画像

20240930 サンタさんを信じなくなる過程に関する研究

 先日,心理学の最新状況が全然わからなくなったのでAPAの雑誌を眺める習慣をつけないとということを書きました。それで今日は久しぶりに『Developmental Psychology』誌のタイトル一覧を眺めてみることに。

https://psycnet.apa.org/PsycARTICLES/journal/dev/

 最新の2024年10月号から探してみるもののあまり興味を惹かれるものはない…9月…8月…とたどっても見つからず1月まで来てしまいどうしようかと思ったところで以下の論文発見。オープンアクセスで無料で読めるのでぜひぜひ。
 
【書誌情報】
Mills, C. M., Goldstein, T. R., Kanumuru, P., Monroe, A. J., & Quintero, N. B. (2024). Debunking the Santa myth: The process and aftermath of becoming skeptical about Santa. Developmental Psychology, 60(1), 1–16.

https://doi.org/10.1037/dev0001662

 サンタを信じなくなる年齢が8歳前後であることなどはこれまでもいろんな研究で証明されていたように思われますが,「何歳くらいか?」という時期に関する調査があるだけで「サンタさんを信じていたのがいかに信じなくなっていくか」というプロセスを詳細に検討した研究はないとされていて,本研究はそれを検討したところがオリジナルらしいです。
 今日はもう時間が無いので要約の機械翻訳を以下に引用します。

 2 つの研究で、サンタクロースの神話を信じなくなる過程とその後について調査しました。研究 1 では、6~15 歳の子供 48 人が、サンタが実在しないことをどのようにして発見したか、その発見によってどう感じたかについての質問に答え、44 人​​の親が自分たちの見解やサンタを奨励した方法について共有しました。研究 2 では、383 人の成人が、サンタクロースを信じなくなった経験を振り返りました。両方の研究で、サンタクロースを信じなくなった平均年齢は 8 歳前後でしたが、かなりのばらつきがありました。ほとんどの参加者は、他の人の証言が不信感につながったと報告し、経験 (観察など) または論理的推論の結果として懐疑的になったと報告した人もいました。子供の約 3 分の 1 と成人の半数が、真実を発見したときに何らかの否定的な感情を経験したと報告しました。さらに、否定的な感情しか感じなかったと答えた大人は、真実を発見した時の年齢が高く、突然真実を知ったと答える可能性が高く、証言を通じて真実を知ったと答える可能性が高かった。とはいえ、否定的な感情の経験は一般的に短命であり、子供と大人の大多数が、自分の子供と一緒にサンタを祝うか、すでにそうしていると答えた。タイミング、親の役割、親に対する子供の信頼に対する発見の一般的な概念など、子供たちがサンタに対して懐疑的になる方法に対するこれらの調査結果の意味について議論されている。

 詳しいことをお知りになりたい方はオープンアクセスなので全文HTMLで開いて自動翻訳で読まれるといろいろと詳細に検討されているのが分かると思います。
 
 私の場合,親がサンタさんというものの存在を信じさせようとしなかったので,サンタさんという「物語」は知っているけど存在を信じていた記憶がありません。父親の職場の健康保険組合が支給してくれる絵がレリーフ的に描かれた大きなチョコをクリスマスの朝にもらって食べ,その後親につれられてクリスマスプレゼントを一緒に買ってもらっていました。もしかすると「自分の金で買ってやっているのにサンタさんに手柄を奪われたくない」という親の自己顕示欲が強かったのかもしれません(笑)。
 九月最終日になってもまだまだ暑い日が続きますが,もうすでにおせちの予約をしたなどの話を聞くようになりましたので,クリスマスについてもそろそろ準備をし出してもいいかもな~と。

いいなと思ったら応援しよう!