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20240629 祭 vs. 子ども食堂

 昨日に引き続き子ども食堂について調べてみると,地域の人々をつなぐ場としての機能や,子どもの社会性発達の場としての機能を検討している研究がすでにいっぱいあることが確認できました。子どもの社会性発達の場としての論文は以下の2編がまず目に留まりました。

【書誌情報】
佐藤由美子 2018 「子ども食堂」の歴史的背景に於ける一考察. 地域活性研究, 9, 377 – 384.

佐藤由美子 2018 子どもの社会性を育む場としての「子ども食堂」についての一考察. 中国学園紀要, 17, 75 – 82.

 でも,正直これらの機能って「祭を執り行うコミュニティ」が有してた機能ではあるよなあと。
 そういう意味では,「伝統的な祭が地域に多く存在していて地域のつながりが強い地域」では子ども食堂が少なく,逆に伝統的な祭が少ないところで子ども食堂が多い可能性があるなあと。

 このあたり,上で引用した佐藤先生のデータを見ると,2017年~2018年に実施された自治体が把握する全国子ども食堂の数をみると,以下のようになります。

東京 292 宮城 53 埼玉 84 神奈川 75 
京都 20 大阪 240 兵庫 96 広島 3 福岡 24
 
 人口比を考えると兵庫県が妙に多く広島が妙に少ないのですが,埼玉や神奈川の数値を考えると別に兵庫が多いわけではなく「京都と福岡の子ども食堂が人口に比べると少ない」のではと思います。
 京都と福岡の共通点を考えると,地域の祭が結構残っているところかもしれない…というとで「伝統的な祭の数に比例するであろう寺社仏閣数」と「子ども食堂の数」のそれぞれの都道府県別データの相関でも調べてみようと思いました。

 寺社仏閣の数はeStatの宗教統計調査にEXCELデータがあったのですが,子ども食堂の数は以下のむすびえ様のHPに都道府県別データは存在していたけどEXCEL形式で保存できなかったので出張先のミニノートパソコンでデータをそろえるような手間のかかる作業をする気力がないので本日はこれにて終わらせていただきます。

【書誌情報】
むすびえ 2023 2022年度こども食堂全国箇所数発表(2023年2月 確定値). 2024年6月29日閲覧

 


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