20230211 横浜国立大学の〇の価値
今日取り上げる論文を見つけた時にまず思い出したのが先日NOTEで偶然表示されて読んだ以下の記事でした。
横浜国立大学の規模や偏差値の割に運営費交付金が少なくないか?ということについて調べているもので丁寧な分析が面白いのでぜひお読みください。
私としては,横浜国立大学は
旧帝大(北大,東北大,東大,名大,京大,阪大,九大)
旧六医大(千葉,金沢,新潟,岡山,長崎,熊本)
旧三商大(一橋大,大市大,神戸大)
旧高等師範(筑波,広島)
ではないからそれより少ないのは仕方ないよなあ…と思っていたのですが,今確認すると86大学中48位で私の予想以上に順位が低くてそりゃ疑問に思うよなあと。今大学HPで調べると学部は5学部あるけど学科が少ないのが影響しているのかなあ…(教育学部,経済学部,経営学部はそれぞれ1学科で,理工学部も3学科)。
まあでもこの謎についてはより核心をつく考察が上述のNOTEの後編でなされるようなので記事のアップを楽しみにしておくことにして今日は横浜国立大学の別の価値について検討した論文についてみてみたいと思います。
財津俊貴・村田 淳・居城 琢 2019 横浜国立大学大学祭の経済効果. 横浜国立大学地域実践教育研究センター地域課題実習・地域研究報 2019年度, 151 – 159.
祭の経済規模についてはいろいろな研究がなされていますが,「学園祭」の経済規模についてはこれまでみたことがなかったので純粋に興味本位で読んでみることに。
詳細については論文を読んでいただくことにして算出された代表的な数値を拾ってみます。
来場者数:18700人
来場者の消費支出合計 3314万
(内訳: 食事代 1364万 交通費 1756万 土産代35万 入館費159万)
その後私にはわからない経済波及効果を求める式に代入などして以下のような結果が導かれています。
常盤祭 2019が3 日間で横浜市に与える経済波及効果:3900万円。
大規模祭:よさこい祭り2017(110 万人/4日) 96億2700万円 1/185
同規模祭:新潟アニメ漫画フェス 2012(4 万6000人/2日) 5,000 万円
他大学祭: 福山市立大学大学祭(2,200人/2 日) 248万5597 円 10.5 倍
大規模すぎるよさこいと比較すると185分の1とわずかに見えますが,新潟アニメ漫画フェスト同規模であり,福山市立大学の大学祭と比較すると10倍程度と結構すごいことが分かります。
そう考えると日本の学園祭で一番経済規模が大きいのはどこなのでしょうね?学生数でいうと日大でしょうがキャンパスが分散しているので早稲田とかが一番大きいのかもなあと。できればこの論文を書かれた人に全国の有名大学の学園祭ランキングと全国の有名な祭のランキングを作ってほしいと切に思いました。
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