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20240316 非認知能力の高低を入試判定に導入する方法

 新型コロナ以降,多くの学会がオンラインでの大会実施や講演会実施のノウハウを学び,その後大会は対面に戻すところが増えましたが講演会をオンラインやハイブリッドで行ってくれるところが増えた気がします。
 その流れで「所属していない学会の講演会をネットで無料で聴講できる機会」が以前に比べて確実に増えて,それはうれしいことだなあと素直に感謝しております。
 で,本日は日本テスト学会の第17回学会賞記念講演会を聴講しておりました。
 https://www.jartest.jp/lectures17.html

 数学ダメダメなので後輩などでIRTとかしている人の研究内容はまったく理解不能なのですがCBT(Computer Based Testing)とかには少し興味があるので理解できないなりに聞いていてはっとびっくりしたことが。
 電気通信大学でCBTを活用した入試を行うというのを聞いても「ふ~ん」くらいしか思わなかったのですが,そこで非認知能力調査もCBTで行われていると聞いてびっくりしました。 

 上のHPをみるとCBTで入試を行うのはⅠ類(情報系)の「学校推薦型選抜(26名※デザイン思考・データサイエンスプログラム5名は女子)」と「総合型選抜(7名)」で,前期入試126名,後期入試96名と比べるとかなり人数は少なめの入試のようです。

 非認知能力調査は「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度等、学力テストでは測れない能力」と定義されているようで,その測定はCBTにより実施されるようです。
 今非認知能力については教育界ですごく注目されていて,おそらくその測定方法については「自分の提案する測定方法を業界の標準にしたい!」といろんな研究者がしのぎを削られているのではと思います。
 でも,心理尺度を開発して項目を公開してしまうと入試とか標準化された心理検査としての利用はできなくなりますし,逆に入試でCBTで使用する場合は結構な量の項目プールが必要になりそうですが,既存の非認知能力系の尺度項目との被りを避けて大量の項目プールを作るのは困難な気がしますし,作成できた場合,逆にその項目プールの妥当性がどうなるのか私には??????だな~と。
 
 そういうことを考えた時点で私の乏しい頭がパンクしたのですが「非認知能力 IRT」で検索してみて出てきた以下の論文のタイトルをみて「反応時間とかも検討できるのか~」とすごくひかれたのですが内容を読んでみて数式ばかり出てきて私の脳みそは死亡してしまいました。・゜・(つД`)・゜・。こういう論文を理解できるようになるにはどうすればいいのだろう…。
 
藤田和也・岡田謙介 2019 非認知的スキルを効率よく推定するための反応時間を利用したコンピュータ適応型テスト.日本テスト学会誌, 15(1), 45 – 57.

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