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薬用ハンドソープは必要?肌の健康から考えた石けん選び

最近、新型コロナウイルスの関係で「石けんによる手洗い」がマスクより感染予防に有効でその重要性が各方面から報じられていますが、皆さんはどんな石けんをお使いですか?

「薬用」とか「抗菌」とか書かれているとなんとなく効きそうな気がしますが実際はどうなのか、
今回はもと養護教諭の視点から、肌の健康から考えた石けん選びについて書いていきたいと思います。

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薬用・抗菌石けんやハンドソープは安心?

私は今は石けんを主とした化粧品製造販売をしていますが、もともとは東京の学校の保健室で15年間勤務していました。
その頃から「薬用」とか「抗菌」と書かれたハンドソープは使わなくなりました。

理由は私自身が薬用ハンドソープで手荒れしてきた経験や、また養護教諭として医療系・専攻科のある学校に勤めた時に、臨床実習の手洗いから手が荒れて保健室に来室してくる生徒達のケアをしていた経験からです。

手がカサカサになり指先にひび割れやあかぎれ等、細かい傷ができてハンドクリームや絆創膏が欠かせない生徒もいました。
特にもともとアトピーのある生徒は、手がひび割れて血がにじみ痛々しくていつも何とかしてあげたいと思っていました。
石けんが関係しているかもしれないと調べてみたところ、薬用や抗菌と書かれた製品の多くは、私たちの健康に様々な影響を及ぼすことが分かってきたのです。

薬用石けんやハンドソープに使用されるトリクロサン問題

抗菌・殺菌成分配合入りの薬用石けんやハンドソープ、歯みがき剤、マウスウォッシュやメイク落としなどに広く使用されてきたトリクロサンやトリクロカルバン等の抗菌成分は、2016年にアメリカ食品医薬品局(FDA)より問題が指摘され(下記参照)、日本の厚生労働省でもトリクロサン等19成分を含有しない製品への切替えを各メーカーに促している経緯があります。

(以下Wikipediaより)
2016年、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、2016年9月2日に、トリクロサンやトリクロカルバンなど19種類の殺菌剤を含有する抗菌石鹸は、通常の石鹸と比べて優れた殺菌効果があるとは言えない上、免疫系に打撃を与えるリスクがあることを発表し、2017年9月に一般用抗菌石鹸の販売を禁止した。

トリクロサンは分子が小さいので、ハンドソープや歯みがき剤、化粧品などを通じて経口・皮膚から簡単に体内に浸透する性質があり、尿や血液、鼻水、そして母乳からもトリクロサンが検出されています。

更に環境ホルモンとして体の正常なホルモンに影響し、免疫システムに害を及ぼしたり、発がん性や耐性菌を増やしてしまう等、様々な健康被害を引き起こす可能性があると指摘されています。

厚生労働省の働きかけで、近年はトリクロサン等19種類の成分を使用していた製品は代替の抗菌成分に変わりつつありますが、それらの代替成分もまだ人体や環境への安全性においては未知数なものもあります。

医療現場でもない限り、殺菌剤はそこまで必要なのでしょうか?
エンベロープという膜を持つ構造のインフルエンザウイルスや新型コロナウイルスは、石けんでウイルスの膜を溶解して不活性化することができます。
さらに流水で洗い流すことにより物理的に除去できるので、抗菌成分等はなくても石けんだけでも効果は十分にあるのです。

手荒れやあかぎれに悩む生徒の相談から、学校内のすべてのハンドソープを純石けんと水が主成分の液体石けんに変更したところ、「前より手荒れしなくなったよ」と生徒が嬉しそうに報告に来てくれて、石けんを変えて良かった、石けん選びは本当に大事だなぁと痛感したのです。
(当時の保健室での写真)

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肌を乾燥させず皮膚のバリア機能を保つ

そして大切なことは皮膚を過度に乾燥させず皮膚のバリア機能を保つことです。
手荒れしてあかぎれなど皮膚に細かい傷ができると皮膚の「皮膚バリア機能」(角質下の水分を保ち細菌やウイルス、アレルゲンなどの侵入を防御する役割)が低下して傷口から雑菌が繁殖しやすくなります。

また、私たちの皮膚は無菌状態ではなく、常在菌が存在することで健やかな状態をを保っています。
例えば、「美肌菌」と呼ばれる表皮ブドウ球菌は皮脂や汗をエサに潤いのグリセリンや弱酸性の皮脂膜を作り、他の細菌やウイルスなど外界の異物から守ってくれます。

そして、この「美肌菌」の表皮ブドウ球菌は肌が乾燥しすぎると棲みにくくなり、皮膚がアルカリに傾きトラブル肌を起こす黄色ブドウ球菌などの悪玉菌が増えやすい環境になってしまいます。

表皮常在菌は、防腐剤・保存料、合成界面活性剤や殺菌成分は大の苦手。
腸内細菌が、いわゆる善玉菌や悪玉菌や日和見菌などの占める割合で免疫力が保たれているのと同様に、私たちの表皮も無菌状態にしすぎるのも逆に大切なバリアを失うことになります。

もちろん清潔にすることはとても大事です。
近代、衛生状態が改善されたことで感染症が激減した歴史が清潔の大切さを物語っています。
ただバランスが大事で、もともとは他の雑多な菌の中で生きられないほど生命力が弱い0-157が清潔すぎる環境で猛威を振るったように、過剰な除菌・殺菌とピリピリするのはどうかなぁと思うのです。

何事も「過ぎたるはおよばざるが如し」ですよね。

どんな石けんがおすすめ?

これらを総合して石けんとして何がおすすめなのかというと、私自身は、余分な抗菌剤や着色料等が入っていない純石けんを主とした、なるべくシンプルな石けんを選び、ハンドソープにおいては純石けんやカリ石けん素地+水のもので十分かと思います。

基本、手に使うのも顔に使うのも、汚れを落とすだけなら基本はシンプルな原材料の石けんでお肌に合うならそれでいいと思います。

しかしながら、睡眠不足やストレス過多だったり、食事に農薬や添加物など、現代社会は肌トラブルになりがちで、シンプルな石けんだけだと肌荒れしたり乾燥するという人も多いです。
また年齢を重ねるとパルミトレイン酸が減少するなど、肌は乾燥しがちになります。

保健室の仕事から石けんが大好きになり、石けん工房まで立ち上げた私が考える理想の石けんは
「見た目や香りが美しく、汚れを落としながら肌も潤う皮膚常在菌のバランスを整える石けん」なのです。

肌にも環境にもやさしいMATSURIKA SAVON

乾燥肌や混合肌、オイリー肌など、お肌の状態は十人十色。

皮膚常在菌のバランスが肌の脂肪酸の割合に大きく関与しているのですが、MATSURIKAの石けんは人の皮膚の脂肪酸バランスに近づけるように、7〜8種類のオーガニックオイルを独自の配合でブレンドして作っています。

日本食品分析センターでMATSURIKA SAVON全ラインアップの成分を調べてもらったのですが、7種類全ての石けんにそれぞれ含まれるオレイン酸やリノール酸、パルミトレイン酸などの脂肪酸比率を様々な肌質に合うように各石けんごとに変えているのが大きな特徴です。

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オイリー肌や乾燥肌、混合肌など肌質はそれぞれ異なるので、それぞれのお客さんの肌にぴったりの石けんが見つかるようにと、詳細はMATSURIKA SAVONのホームページ、石けんの選び方→☆に詳しく掲載しています。

よくお客様からいただくお声から
「時々、いただきものの他の石けんを使うとすぐにポツポツと吹き出物がおでこに出てくるのに、MATSURIKAの石けんを使うとすぐに治まります」
とお声をいただくのは、石けんを変えると表皮常在菌のバランスが崩れるのではと私は考えています。

また「MATSURIKAの石けんで洗うと肌がつっぱったり乾燥したりしないので以前より化粧水やクリームが必要なくなりました」
というお声もよくいただいています。

抗菌剤や着色料や合成香料、保存料などの成分を使用せず、上質なオイルの脂肪酸が善玉菌の棲まう環境を整えます。
肌に潤いを与えると言うより、肌の美肌菌が喜ぶ成分で作られているのがMATSURIKAの石けんなのです。

顔だけでなく頭皮も健やかに保つので石けんシャンプーや手洗いやボディ、メイク落としにいたるまで石けん1個で全身に使えるのがシンプルで嬉しいところ。

手洗いにご使用になる場合は無香料のピュアベビー石けんでも十分ですが、香り入りの石けんを選ばれると、天然精油のアロマでリラックスしたり、精油の抗菌・抗ウイルス作用の期待できるものもあります。
(精油はとても貴重なため、全体の1%程度しか加えていないので穏やかな作用です)

MATSURIKAの石けんをずっとご愛用してくださっている皮膚科専門医のDr.Rikaさんはブログにて感染予防に当店のクロモジ石けんをおすすめしてくださって本当にありがたいです↓

手洗いに使えるラベンダー石けんを無料プレゼント!

特にこの時期、感染予防は大事なのですが、ウイルスに対してナーバスになってしまうと心が落ち込んでしまいますよね。

まずは美しい石けんの見た目やうっとりするような植物の香りに、ふんわり優しい気持ちになって石けんを使う時間が楽しくなるように感染予防できたらいいなと思うのです。

そんな思いから、MATSURIKA SAVONでは 2020年の3月のキャンペーン実施中で3/31までにご注文いただいた皆様に手洗い用に使えるラベンダー石けん10gを無料プレゼントしています!

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コロコロと可愛いサイズのラベンダー石けんを、泡立てネットとして使える可愛いオーガンジーの袋に入れて簡易包装でご注文の品と一緒にお届けします。

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免疫力が高いとウイルスに感染しても発症しないように、私たちの肌も健やかであれば皮膚のバリア機能が働くのです。
手を洗いながら美しい色や香りに癒やされる、お肌にも環境にもやさしい石けんを選んでみませんか?

MATSURIKA SAVONはこちらのホームページより↓


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